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プロローグ 死んじゃった
「ご臨終です…」
時刻は朝9時30分を過ぎていた。
東京都内のとある病院の救急処置室。
つい先ほど救急車で搬入された彼女、神原美紗子は静かに目を閉じていた。
みとったのは、彼女が出社しないことを不思議に思った同僚。
「そんな…神原さんが…」
(私、死んじゃったんだ…)
それを空気中に浮かびながら静かにみていたのは、神原美紗子の本人…の魂。
死因は動脈硬化による心筋梗塞だが、実際にはここ数年の過労も入っていた。
(…)
何も言葉が出なかった。
自分は死んだ、ただそれだけで、悲しいともさみしいとも思わないが。
そう思うと彼女の意識は暗転していった
初投稿です。
プロローグはありがちな展開でごめんなさい。
主人公が死亡しましたが、異世界転生はしません。