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14−2


レイナ視点


 ルイナとおじさんと一緒に異世界に行けることになった。

おじーちゃんには感謝だよー。おじさんを捕まえてくれて!


 おじさんはうちの喫茶店によく来るんだ。いつも『コーヒー、ブラックで。(キリッ』って感じで注文してくるの。なんだかかわいい。だいぶ歳上の男の人にかわいいなんて言っちゃ失礼かな?でもかわいいって思っちゃったんだから仕方ないよね。


喫茶店に初めて来たおじさんに一目惚れ。なんでだろ。

ルイナも一目惚れしちゃったみたい。ライバルだ。同じ顔、同じ体型、どうすればアタシだけをみてくれるかな?ルイナみたいにお淑やかじゃないし、実は胸もルイナよりちょっとちっちゃいし。おっきい方が好きかな?


でもアタシは知ってる。おじさんがあのゲームをしていることを。お店に来た時にしてるのを見かけたから、それを見てアタシも始めてみたんだ。異世界に来るまでの間に何度か一緒にしたんだ。ふふ〜ん!これで一歩リードかも!


そう思ってた時がアタシにもありました。ルイナったら、おじさんにちょくちょく膝枕してあげてることが発覚!ゆるすまじ!アタシだってしてあげるんだから!は、はずかしくなんか…ないんだからね!



 憑依で転移したよ。おじさんの右腕に!あのゲームとは逆の立場だからアタシがおじさんを守ってあげるんだ!


指輪を貰ったよ。でもこの指輪、薬指にハマんないんだけど?え?小指用なの?あ、そう…。


 恥ずかしいけどルイナに負けてられないからがんばっておじさんをゆうわくしなきゃ!この日のためにえっちな同人誌で勉強したんだから!男の人が喜びそうなこともがんばるし、その、飲んであげるね!だから覚悟しててよね!


 人生初のお酒!初めてのくせにいきなりグビグビいくルイナと違ってアタシはちょっとずつだったけど、フワフワした。ルイナは……目が座ってる。

おじさんが門番さんと話してる時に、ルイナがアタシにこっそり言ったんだ。

『今日はぁ…三太さんをたべたいです。そしてぇ、たべられたいれす。レイナもご一緒しましぇんか?』って。

初めての酒に酔ったせいか、『ヤろう!おねーちゃん!ぐへへ』って即答しちゃった。犯罪にならないことを祈る。


 犯罪にはならなかったよ。

おじさん、最初から最後まで仰向けだったんだ。でもおじさんのせいじゃないのをアタシは知ってる。

ベロベロになったルイナが上も下も搾り取って口の横に付いちゃったのは舌で舐めとって……。

女のアタシから見ててもすごいエロかった。

それにおじさんの口にいろいろと…その……大事なところとか押し付けててさ、そしたらおじさんが気持ちよくしてくれたみたい。

アタシもがんばってご奉仕?したけど、満足させられなかったかも。だってルイナが思ってた以上に大胆で何度かごっくんしてたし…。でもでも、アタシだって1回だけだけど飲んであげられたし、舐めてもらって電気が走ったみたいになって気持ちよかったし、たぶん大丈夫なはず!

ルイナは搾るだけ搾って満足したみたいに眠っちゃったし、アタシもがんばろうとしたけど、ちょっとやつれ気味なおじさんの顔を見てちょっと興奮しちゃったけど、がんばって抑えた。

つまり、アタシたち、まだ処女。

焦らなくてもきっと大丈夫だよね。っていうか思い返すだけでも恥ずかしいんだけど。おじさんには責任取ってもらわなきゃね。



 それからしばらくの間、ルイナと一緒にティニの手伝いをして宿に居候させてもらったんだ。ティニってさ、二人は気付いてないみたいなんだけど、エルフだったんだよ。そう、エロフ!耳がとんがってて長いの!

仕事中は変装?隠蔽?の魔道具で耳を隠してるんだってさ。なんで知ったかって?アタシはティニと裸の付き合いをするくらいの親友だからね!



 山にいくことになったよ!ドラゴンがいるんだってさ!みてみたい!どんなのかなー。たのしみだなー。


おじさんからピンクのリボンをもらったよ。ポニーテールが似合うんじゃない?って言われたからその通りにしてみたんだ。おじさんどう?似合う?


 村を出る時におじさんがティニにリボンをプレゼントしてた。お礼だって。アタシたちのより手が込んでるのが一目でわかった。まさかおじさん………ティニのこと好きだったりするの!?だめだよそんなの!いくら美人でかわいいからって!いやいや、さすがにそんなことないよね?よくアタシたちの膝枕で幸せそうな顔してたもんね?信じてるからね?


 そして山を登ったよ。なぜかって?そこに山があるからー!ってテレビで言ってたのを見たことあるけど、今回はドラゴンをみたいからー!なのです!

ルイナはあんまり興味なさそうだけど楽しそう。おじさんと一緒ならどこでも楽しそうだもんね。おじさんの斜め後ろを静かに付いて歩くルイナ……奥ゆかしい。でも夜は…。


 山頂の近くの洞窟前でお弁当を食べて、いざ洞窟探検へしゅっぱーつ!


案外あっさり洞窟抜けちゃった。

外に出たら黒い岩の塊みたいなのがあって、上にはドラゴンの顔があったよ。


一目見られただけで腰が抜けちゃって、おじさんに助けてって言いたいのに声が出なくて、泣きそうだった。

おじさんがルイナのところまで運んでくれて、洞窟の中に逃げられると思ったんだけど、ダメだった。

真っ白の光の中にね…おじさんが……消えちゃったんだ…。



アタシも光の中に消えちゃったのかな?でもおじさんとおなじとこに行くなら、アタシは嬉しい…かな。




ル「レイナ!レイナ!」


レ「え?……おねえちゃん?」


ル「よかったぁ……いつもならすぐ起きるのに起きないから心配したよぉ…」


レ「あはは…どうしたの?ルイナらしくないじゃん。………!そういえばおじさんは!?」


ル「大丈夫、一緒に戻れたよ。戻れたけど…。」


レ「戻れた、けど?けどって?なに?」


ル「三太さんの部屋にいきましょう…。」




 光に飲み込まれたと思ったら地球に戻ってた。おじさんになにかあったの?ルイナは教えてくれない。まるで言葉にしたくないかのように頑なに。

ドアを開けるとおじーちゃんがいた。ベッドに寝てるのはおじさんかな?



「おや、レイナも目が覚めたかの。」


「うん、おじーちゃんただいま。おじさんは?」


「三太くんは…まだおやすみ中じゃ。」



 ベッドを覗き込むと、そこにいたのはよく知るおじさんじゃなかった。

少年。そう、10歳にも満たない少年がいた。


「これがおじさん……?うそでしょ?」


「これが今の三太君じゃよ。じゃが、さっきよりも成長しておる。」


「え?成長?わけわかんないんだけど!」


「……お前たち二人は問題なく帰還できたんじゃ。三太君に渡しておいたネックレスの効果での。」


「あっ…そういえばあったね緊急用のネックレス。でも、じゃあなんでおじさんは……?」


「三太君はの……戻った時は赤ん坊じゃった。」



 それからおじーちゃんは、アタシたちが戻ってからのおじさんのことを教えてくれた。目を覚まさないこと、時間が経つにつれて成長していること、目を覚まさないのは、体が麻痺しているとかではなく別のところに意識がある状態になっていること。


 とりあえず、無事なんだよね?おじさん、ちゃんと起きるんだよね?


そんなことを思って隣を見ると、ルイナも泣きそうな顔でこっち見てる。

はぁ。しょーがないなぁ。


「ルイナ。おじさんならどーせ大丈夫だからさ、部屋でお茶でもしようよ!眠くなったら添い寝だってしてあげちゃうよ?☆」


「うん。いく。おねがい…。」


「まったくー。これじゃどっちがお姉さんかわかんないじゃーん☆」


「えへへ……そだよね…。」


「……よしよし。今日はアタシがお姉さんだからね!」


「うん…うん……うえぇぇぇぇえぇん」


あーぁ、ルイナ泣いちゃったよー。おじさん早く起きてよー。こんなルイナを見れるのは今だけだよー?むしろアタシが泣きたいんだからね。


 そしてアタシはルイナを連れて部屋を後にした。


 心が落ち着くハーブティをルイナと一緒に飲んで、しばらくすると眠くなったみたいだから今日はアタシも寝るね。今日はアタシがルイナのお姉ちゃんなんだ。


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