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妄想備忘録  作者: 坪川素晴
6/10

平成30年12月12日(水)

6回目。坪川素晴、アラサー、独身、どこにでもいるサラリーマン。「無双チート設定」の気に入らない理由を挙げることに無双してイキる、という自身が嫌悪しているタイプの話を無意識に書いていることに気付き失望。そこへ突発的イベントが追い討ちをかけ、混迷を更に深める。

 今日、高校の同期のMから「論文」が送られてきた。もはや「畑」が360度(180度だ!この歴史的バカモンが!)違うとはいえ、400ページ超えの論文は正に圧巻。序文だけで30ページとか狂気じみている。殆ど「本」じゃないか。しかも多分執筆に費やした時間は8月にイタリアから帰ってきてからの実質3、4ヶ月ぐらいかと思うと、日に4、5ページくらいのペースで書いてたことになる。『この「業界」はみんなこんなのだろうか』と思うと、頭がクラクラしてくる。本当に良かった、一緒の「世界」に住まなくて。

 にしてもあいつ、「これ」を出版する気なのか。「長いから序文だけでも読んで感想をくれ」とか言ってるけど、序文を読むだけでも大変だし、その感想を書くとなったら、このクソ忙しい年末の貴重のリソースをかなり喰われるぞ。そんな代物、仮に出版したとしても、同期のよしみで俺が買う以外に誰が買うんだよ。文字通り「大赤」で一銭にもならんぞ。なんか違う意味で心配になってきた。

 アマノジャク的な見方をすれば、中身はパッと読んだ感じ俺の妄想文と大して変わらないと言えないこともないかもしれない。が、妄想文は妄想文でも、最初から最後まで(読んでないけど)その妄想の整合性を保ちながら、400ページのものをまとめ上げるというのはやはり凄い。妄想をこんな形で雑に書き留めるしか能のない俺とはやはり訳が違うのだ。考えてみれば「小説」というのも、自分の妄想を整合性を保ちながらまとめ上げたものの訳だから、似たようなものか。俺も「笹食ってる」もとい「愉悦がなんちゃら」なんてことをしてる場合じゃねぇ。そんなもはや何度したかわからない決意だけをして、『奮闘努力の甲斐も無く、今日も涙の日は落ちる』のであった。

7回目に続くのか?

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