平成30年12月10日(月)
4回目。坪川素晴、アラサー、独身、どこにでもいるサラリーマン。日曜日の妄想+夕方に観た笑点の影響を受け、初の短編「異世界笑点」の執筆を試みる。
前回の最後は、「お前、実は異世界モノ好きだろ」と突っ込まれかねないような、完全に「異世界大喜利」の様相を呈したケイオスっぷりだった。
これからふと閃いたのは、
『「異世界大喜利」と言うのなら、「異世界笑点」があっても良いのではないか。というかそこまで大それたことでなくても、普通に「(ただの)笑点」の設問としてもアリなのでは?』
つまり「異世界」と冠が付くが中身は異世界モノでも何でもないただの「笑点」。二次創作の一種で、これならなんとかなる気がするし、如何にも「タイトル詐欺」な感じが凄く愉悦です。そうか、これが異世界モノに感じた俺の愉悦(違います)。まぁ、ともかく処女作だ、気合を入れて書くぞ。「笑点」の投影を開始。ただし、イメージするのは常に最強の(20年前の)「笑点」だ。
『
司会(馬):最近は異世界モノというのがブームだそうです。こことは別の世界へ行ったり、生まれ変わったりする物語だそうですが、そこで皆さんにはね、まずたとえば「何々が異世界で何々をする話です」等の異世界絡みの設定を何か言ってください。そしたら私がね、「ほぅ、何ですか?」と聞きますから、それを受けて皆さんが更に「異世界何々」あるいは「何々の異世界なんとか」等、その話のタイトルを答えてください。
桃(円楽になれなかった人):私が異世界へ持っていた大変役に立つモノです。
司会:ほぅ、何ですか?
桃:異世界コーラック。
司会:お、うまい。座布団1枚。
黄(バカのフリをした天才のフリをしたバカの・・・):実はあの天才指揮者は異世界から転生してきた人でした。
司会:ほぅ、何ですか?
黄:異世界からやん。
司会:おうおうおうおう。いいじゃない。1枚。
紫(腹黒):円楽師匠(5代目)が異世界に転生して寄席を作ったそうです。
司会:ほぅ、何ですか?
紫:異世界若竹。
司会:ワァーハハハハハッ!!もう若竹のことはいいよ。生まれ変わってもいい。山田君!楽さんの2枚持ってきなさい。
橙:すみません「何ですか」じゃなくて、「どうなりました」って聞いてもらっていいですか?
司会:いいですよ。はい、じゃあこん平さん。
橙:木久蔵ラーメンが異世界へ出店したようです。
司会:ほぅ、どうなりました?
橙:異世界人類は衰退しました。
司会:ワァーハハハハハハハハハハッ!!こりゃあ、いいや。座布団2枚!
緑(今年亡くなった人):これ、最初の方に「異世界」を入れれば、タイトルの方には「異世界」を入れなくてもいいですか?
司会:いいですよ。はい、じゃあ歌丸さん。
緑:北前舟に乗っていたら、拿捕されて異世界へ行く話です。
司会:ほぅ、何ですか?
緑:彼の花の沖。
司会:ああ、「菜の花の沖」ね。うまい、1枚。
青(お尻をふく会長):異世界に転生した俺です。
司会:ほぅ、何ですか?
青:異世界魔王と召喚少女の・・・
司会:おい、山田君!!3枚取んなさい!!
黄:幸いなことに極楽浄土へ行けました。
司会:ほぅ、何ですか?
黄:いい世界転生。
司会:うん、そうだね。それは何よりだ。
紫(腹黒):あの名作「Steins;Gate」の別名です。
司会:ほぅ、何ですか?
紫:a世界転生。
司会:ああ、α世界線か。なるほどね。1枚やっとくれ。
』
う~ん、何か微妙?微妙ではあるが、何もかもが皆懐かしく、そんなに悪い気もしない。案外、愉悦というか、単純に幸福って何かこういうしょうもない妄想の中にあるのかもしれない。
5回目へ続くのか?