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鬼闘神楽  作者: 武神
第4章 滅亡の氷姫
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玖ノ舞 その男はパンドラボックス

今さながら書いておきますが、本作は完全なるフィクションです。

作中に出て来る組織や人物は実在しません。

 東京の中心地は落ち着きがなくて苦手だ――――

 南条一哉は常々そう思っていたが、この日はいつもに増して気が重かった。

 それは今向かっている場所とその理由が原因である。


 一哉が向かっているのは、自らが所属する「対怪現象対策院」――――通称・対策院の、さらにその上部組織である内閣情報調査室のオフィスだ。

 血生臭い話題に事欠かない対策院であるが、歴とした国家機関である。もちろん、一般には秘匿された極秘の存在ではあるが。


 では何が問題なのかというと、それは通常であれば、内閣情報調査室から呼び出しがかかることなどあり得ないからである。国家転覆を狙った位の話であらば呼び出される事もあるのかもしれないが、まず不祥事程度であれば対策院内でカタがつけられる場合が多い。その腰の重さは、件の西薗一の反乱時にすら一度も口出しをしてこなかった程である。


 内閣情報調査室が対策院に口出しをしてこない理由は大きく二つある。

 一つ目は単純に専門外であるからだ。対策院が相手にするのは、死者、またはその成れの果て。生きた人間を相手にした仕事をする人間に口出しするのは、権利があっても実際には難しい。

 そして二つ目が、政府側が非公式な存在との接点を、可能な限り絶ちたいと考えているからである。


 鬼闘師と祈祷師という二つの存在は、遥か昔、源流は平安時代の陰陽師にまで遡るというが、時代の流れ、特に近代化の流れの中で、その存在は秘匿される様になっていった。

 科学・産業が人々の中に完全に根付き、霊能力や神仏などといった物は徐々に人々から取り除かれ、忌避される様になっていった。だが、必ず怪魔と戦える存在は必要になる。例え人々が信じずとも、例え人々から感謝の念を抱かれる事が無くとも、例え鬼闘師達や怪魔の事が旧時代の遺物と忘れ去られる事になろうとも、その存在は無くてはならないのだ。

 だからこそ、かつての鬼闘師達は自ら闇に紛れ、世の中から隠れる事を選んだ。暗闇から、人々の安寧を護る事を選択したのだ。

 それはこの日本という国が、戦後すぐから怪魔の存在をひた隠しにしようとする姿勢を見せ始める前からの話だ。


 だからこそ、表の世界で生きてきた――――中にはそうでない者も居るとはいえ――――頭の硬い国家公務員には、対策院の存在は受け入れ難いのである。特に、戦後の改革で管轄を押し付けられる形となった上部組織である内閣情報調査室にはその傾向が大きい。

 彼らは彼らで、自分こそが国を護る人間だと考えている者も多い。それを、「実は裏で国を護る者が居る」と言われて、受け入れられる筈もない。


 そして何より、非公式な存在との繋がりを嗅ぎ付けられ、メディアや世論から茶々を入れられたくは無いのだ。そんな事になれば、面白くない事になるのは目に見えている。

 だから、対策院と内閣情報調査室の関係は、直属の組織とは思えない程冷えきっているのだ。


 そして一哉はそんな組織からの呼び出しを受けている。普段、決して自ら接触してこないにも関わらず、【壬翔】と戦った直後のタイミングで呼び出しがかかったのだ。

 当然呼び出される理由はその関連であるのだろうと予想できるのだが、やはり態々表の連中が出てくる意味がわからない。


 いつもは決して立ち入ることの無い内閣府庁舎を目の前にして、一哉は深い溜め息を吐いた。

 気乗りしないだけでなく、国のエリート達が集うこの場所に、どう見てもただの大学生でしかない自分が入ろうとしているのがどうにも居たたまれなかったのだ。

 そうして、建屋に入るのを一哉が躊躇していると――――



「やっほっ! 一哉君、元気してた~?」



 突然後ろから肩を叩かれた。そして聞こえる、つい最近も聞いた女性の声。

 特級鬼闘師の神坂美麻だった。



「美麻さん。やはり美麻さんも呼ばれていましたか。」


「あれ? 一哉君驚かないんだね?」


「俺を呼び出したのが総議長でしたから。あの人、美麻さんが絡むと急に表出てきますし。」


「あぁ~…………。そういうことね~。理解した。まったく、お祖父様も変なところだけ首突っ込まないで欲しいわね。私、もうすぐ38よ? どんだけ過保護なのよ、お祖父様。」



 うんざりした顔で愚痴を溢す美麻。

 美魔女と呼ばれる程の美貌を以て対策院の若い男をちょくちょくつまみ食いするその軽さと、非常に軽いノリから想像はつかないが、実は美麻はいわゆる「いいとこのお嬢様」なのである。

 彼女の祖父である神坂仁十郎は、元々政界に顔が利く一族の出であった。そして、西薗家の娘を嫁に貰い、子を為したったことがきっかけで、対策院においてもその影響力を強め、最終的に対策院の総議長にまで上り詰めた男だ。

 だからこそ、神坂美麻は表の世界でも、一哉達が生きる裏の世界でもそれなりに顔の効くお嬢様であり、神坂仁十郎にとっての唯一の孫であるがゆえに過保護に近い溺愛をされているのだ。



「ま、こんな所で管巻いててもしょうがないわね。行きましょうか。()()()()()の所に。」





「来たか。美麻、南条。」



 呼び出された部屋へと通された一哉と美麻だったが、部屋に入るなり早々声をかけてきたのは、神坂仁十郎だった。

 御年93の老齢にもかかわらず、いまだに筋骨隆々な肉体、完全に禿げた頭と伸ばした髭、そして肉体と相反するように刻まれた皺の数々が、得も言われぬ威圧感を醸し出している。



「お久しぶり、お祖父様。もう90越えてるんだし、いい加減隠居して余生を楽しんだら~?」


「無駄口を叩いている場合か、このバカ孫が。また面倒事を起こしおって! 貴様は幾つになっても餓鬼のままで――――」


「ハイハイ。お説教はまた後で聞いてあげるから。そっちのお偉いさんはもう待ちきれないみたいよ?」



 顔を合わせるなり怒鳴り始めた仁十郎を無視して、美麻が指差す。その先には、初老の頃だろうか、やたらと目付きの鋭い男が座っていた。



「その通りです、神坂総議長。私も決して、暇ではないのでね。こんな事に時間を取られたくはないのですよ。ご家族のいざこざは、ご自宅でやっていただきたい。」


「はっ。失礼いたしました、須藤審議官。」



 そう言って仁十郎に頭を下げられた男。

 須藤と呼ばれた男は、黒々とした髪をオールバックにした、到底国家公務員とは思えない風貌をしていた。体格は中肉中背、よりも少しばかり鍛えられていそうで、精悍な顔立ちと、切り裂くばかりの雰囲気を作り出す細い目、鷹を思わせる眼光と相まって、敏腕検事といった印象だ。

 もちろん、彼は検事ではないので、ただの印象に過ぎないのだが、一度感じ取ってしまったイメージは中々拭い去れない。

 早い話、一目で須藤が苦手なタイプだと感じ取ってしまったのだ。


 この場の雰囲気、須藤の態度から、この場の話がどうあっても楽しくならない事を確信した。元々期待などしていなかったが、それでもささやかな希望を抱いてしまうのは人の性である。

 そうしてその期待が裏切られたダメージが回復しない内に、先に須藤が口を開いた。



「まずはご苦労、神坂君、南条君。君達の活躍は私もよく聞いている。私は内閣情報調査室の特別審議官を勤めている須藤だ。主な職務は、我が国が抱える、君達の様な非公式機関を統括、監視、監理する事――――」


「…………。」


「とは言え、何も私がそんなお世辞を言う為に君達をここに呼んだ訳ではないというのは、聡明な諸君であれば理解しているとは思うが…………。」



 須藤はここで一旦話を切り、視線を一哉と美麻の二人に向けた。

 その眼光は射殺すように鋭いもので、彼のその言葉の通り、明らかに歓迎する様な雰囲気ではない。その中でも特に一哉に対しては、親の仇を見るかの様な忌々しげな視線を送って睨み付けている。

 そして、再び須藤が口を開く。



「さて、それではここで質問だ。君達がここに呼ばれた理由、それが何かわかるかね?」


 

 その言葉に一哉は思わず息を飲んだ。

 覚悟はしていたものの、いざ追求が始まるとなるとやはり気が重い。それもこれも、全ては【壬翔】――――嶋寛二の存在が頭にちらつくからである。

 なるほど、心当たりはある。

 だがそれでも一哉には、しらを切るという選択肢しか残されていない。

 ここで認めるということは、自分が何か悪いことをしたと認めることになるのだから。



「さあ。心当たりはありませんが。」


「神坂君は?」


「私もよ。ここに呼ばれるような理由は無い筈だけど?」



 美麻も一哉に合わせてかどうかはわからないが、同様に否定した。美麻が呼び出された理由に見当をつけているのかはわからないが、これで足並みは揃った。

 そんな風に一哉が意味の無い事に安堵にしている間に、須藤は次の言葉を吐く。

 須藤の表情は変わっておらず、むしろ人を小バカにするようなものに変わっているような気がしたが、それ以上に、須藤の顔に青スジが立っているのを一哉は見てしまった。


 一哉はその瞬間に、直感的に察した、

 あぁ、これは予想よりも更に面倒な事になるな、と。



「ほぅ。あくまでもしらを切るのかね、君達。君達程の聡明な人間であれば、私がこう言えば察すると思ったものだが、どうやら私の買い被りすぎだったようだな。まったく嘆かわしい…………。化け物共との戦争にかまけてばかりで、日本人としての教養や、知識を身に付けることすら怠っていたのだろう?」



 須藤はわざとなのかは知らないが、敢えて一哉達を煽る様な台詞を吐く。

 だが、この場に呼び出されたであろう意味を鑑みれば、それは、間違いなく糾弾の意思を込めて発せられた言葉に違いないのだ。

 自ずと一哉の身は固くなる。



「さあ? 貴方達がフカフカの椅子でふんぞり返ってる間にも、私達は命懸けて戦ってるんだし? 貴方の言う、教養とか、知識とか? 身に付けてる暇無いし、余計な事してる暇無いんだから。まあ、貴方方お偉いさんにはわからないことかもしないけどね。」



 だが、美麻はそうではなかった。

 須藤の挑発の様な台詞に激しく反応してしまっている。



「あえて言うまでもないことだが。一応、私自身の確認のために言っておくと、別に判りたいとも思わないな。判からなくて結構。なあ、君、ちょっと話がそれて申し訳ないけど、猿がどうしてこの地球に存在してるか、知ってるか?」


 何を言ってるかわからない。そんな顔で、美麻は須藤を見つめる。


「猿は人を襲う。知性もある、道具も使える。恋もする。縄張りも争う。彼等は、限りなく人間に近い動物だ。だが、彼等は猿という種のまま、こうして生き残っている。それはな、彼等はあくまでも猿の領域を出ず、人間という生命体の知性と理性に大して、最終的な驚異とはならなかったからだ。それが明らかだから、人間は猿を絶命させなかった。動物園の猿山で、森の深い奥で、生き残ることを赦した。わかるかね。我々にとって、君達対策院の連中は、生き残ることを許可された猿。そういう位置付けと、私はそう認識しているのだよ。」


「…………っ!」



 いつも余裕たっぷりな表情の美麻には珍しく、悔しげに表情が歪められる。目の前の須藤という男は、徹底的に対策院という存在を見下しているのだ。悔しい、それだけの感情では足りないだろう。

 いや、見下しているという表現では恐らく足りない。心底取るに足らない存在だと、その存在すら空気や塵、いや、良くて目の前を飛び回る鬱陶しい蝿位にしか思っていないのだ。



「さて。回りくどいのは私の悪い癖でね。単細胞生物並みの知能しか持ち合わせていない君達猿にもわかりやすい様に、丁寧に、わかりやすく、そして簡潔に教えてあげよう。――――何故、嶋寛二を殺した?」


「…………。」



 美麻がどう思ったかは別として、一哉としては「やはり」といった感想だった。もっとも、予想していたところで、面白くない事になるのは、やはり間違いがないのだが。

 だがそれでも納得できない事もある。

 一哉は【壬翔】――――嶋寛二を殺してはいない。

 確かに片腕は斬り落としたのだが、【壬翔】がその程度で絶命する様な存在だとはとても思えない。

 その訳はわからないが、明らかに一哉と美麻にわざと汚名を着せようとしている。

 一哉はこの状況に動揺しつつも、その訳を探る事にした。



「貴方がそれを何故気にするのですか。はっきり言って、嶋寛二はただの異常者だ。俺達はそれを知っている。奴はただ人を苦しめる事に快楽を見出だし、ただ女性の尊厳を踏みにじる事に快感を得るだけの獣だ。内閣情報調査室の方々が、態々俺等を呼び出してまで聞き出す様な案件ではないと理解しています。」



 その言葉を聞いた須藤は、急にまるで子供に言い聞かせる様な猫なで声で話し出した。



「物は言い様、と言うやつだね、南条君。君から見た彼の側面はそうかもしれないが、他の人はどうなんだろうね? 妹さんは? 幼馴染は? 友達は? 同僚は? ご両親は? おっと、君には母親が居ないのだったね。確か西薗一に殺されたんだったか? これは失礼した。」



 全く悪びれずに宣う須藤に、思わず一哉は舌打ちする。

 家族の事、特に10年前に死んだ母の事は、一哉にとって触れられたくない話題の一つなのだから。



「人に向かって舌打ちなんて、教育がなってないねぇ。流石は猿と言ったところか? いや、猿の方がストレートな感情表現をする分、幾らかマシじゃないかね? いやはや、猿以下とは全くもって恐れ入る。」



 必要以上の罵声を浴びせてくる須藤は一哉達対策院側の言い分を聞く気など、初めから一切無いのだろう。それは、何らかの意思が働いて一哉と美麻の二人に濡れ衣を着せようとしているであろう、その言動からも明らかではある。

 対策院の人間が嫌いだという、須藤個人の心情も多分に含まれているのだろう。

 そしてどういう訳か、須藤は一哉のトラウマについてある程度知っているらしい。そしてその事を指摘すれば、一哉の方がボロを出すという事もある程度リサーチしているのだろう。

 だからこそ、母の事を敢えて台詞の中に混ぜてきたのだ。


 一哉がトラウマを突かれても我を忘れないでいられるのは、須藤の目論見があまりにも開け透いて見えるからだった。

 さすがにここまであからさまな態度を取られてしまえば、思惑通り動くのは癪でしかない。

 だからと言って、言いたい放題言わせておくつもりも一哉には無かった。



「お言葉ですが須藤審議官。その猿以下が奴を止めなければ、後何人犠牲者が出たのかわからないんですよ。物は言い様? 俺がアイツを止めた事は何一つ間違っているとは思わないし、むしろ俺からすれば、あんな人間を庇う様な貴方の方が問題があると思いますが。」


「ほう。今度は開き直るのかね。では、嶋寛二を殺した事は認めると? その上で自分は悪くないと言っているのか。君はまさに父親譲りのとんだ野蛮人だな。超法規的措置で殺人の権利を得た途端、殺人を正当化だ。まったく恐れ入るよ。」


「言っておきますが、俺達は奴を殺してはいない。貴方はどうしても俺達が嶋寛二を殺した事にしたい様だが、そんなの言いがかりも良いところだ。何の証拠があってそんな事を言っているんですか? そして奴を庇う事に何の意味がある。世間的には、奴の方がよっぽどの危険人物だったはずです。俺にはむしろ、嶋寛二を秘密裏に処分した事を都合の良い俺達に擦り付けようとしているようにしか思えない。」


「…………なるほど、被害妄想もここまでくると傑作だな。南条君、君、今すぐ対策院辞めて小説家にでもなり給えよ。」



 だが、須藤もそんな一哉の態度は予想の範囲でしかなかったのか、全く腹の内を明かそうとはしない。

 それどころか、一哉の言葉の揚げ足ばかり取り、まともに話を進める気があるのかすら疑わしい。

 そしてそんな須藤の態度に先に痺れを切らしたのは、隣で黙って聞いていた美麻の方だった。 



「アンタ、さっきから何がしたいのよ? 一哉君に嫌味を言うだけ言って、何も話を進める気が無いじゃない。そっちがそんなふざけた態度でいるって言うのなら、私はさっさと帰らせてもらうわ。」



 美麻の表情は明らかに不満気である。

 もちろん一哉も目の前の男には不満と疑念しかないが、そういった態度は確実にこの須藤に付け入る隙を与えてしまう。

 それがわかったのか、ここまで部屋の後方で控えていた仁十郎が口を挟んだ。



「控えんか美麻。貴様が喋ってもロクな事にならんのだから、この場は黙っておけ。」



 そして歩を進めると、仁十郎は一哉と美麻の間に立って須藤に問いかけた。



「とは言え、なぜ南条の倅と私のバカ孫が呼ばれたのか、教えては頂けませんかな、須藤審議官。」



 いくら嫌っている対策院サイドの人間と言えど、対策院の総議長の立場にある人間には嫌味は言えないのか、須藤はいくらか面食らった表情と忌々し気な表情を見せながら、居住まいを正した。

 無駄にネクタイまで締めなおして。



「失敬。またしても私の悪い癖が出てしまった。それでは簡潔に行こう。君達には我々内閣情報調査室が直轄・指揮する対策院内の秘密部隊、通称『対外室』の諜報員であった嶋寛二殺害の嫌疑がかかっている。」



 その言葉を聞くなり、やはり、と一哉は奥歯を食いしばるのだった。

次回更新は1週間後の31日となります。

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