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鬼闘神楽  作者: 武神
第3章 闇からの挑戦
67/133

拾玖ノ舞 神流の思惑

神流の目的とは……

 ――――ボギンッ



「グアアアアァァァァ………………ッ!!」



 能面の男が苦悶の声をあげる。

 全く同じ容貌の乱入者に大腿骨を踏み砕かれたからである。



「これで逃げられない。ボクをコケにしてくれたツケはたっぷり払ってもらうけど…………いいよね?」



 結衣には、目の前で一体何が繰り広げられているのか理解が出来ない。

 まず命を狙われるという事自体が日常からかけ離れているというのに、その犯人と同じ姿形をした人物が突然自分を助け、そして殺し合っているのだ。

 混乱は当然であった。



「貴様…………『出来損ないの龍(ディフェクティブ)』か…………っ?! 何故ここに――――――ぐあぁっ!!」


「別にそんな事、どうでも良いじゃないか。それより、おい。ボクをその名で呼ぶなよ、『失敗作(ガラクタ)』が。」



 砕けるような音と共に、男から再び苦悶の声が漏れる。

 残った左腕も二の腕の辺りから踏み折られたらしく、明らかに人体構造を無視した方向に腕が折れ曲がっている。

 続いて、もう片方の大腿骨。

 淡々と骨を踏み砕いていくその様に、結衣は戦慄するしかない。


 つい先程、結衣は目の前の光景を殺し合いと評した。だが、今、目の前で繰り広げられる惨状はそんなものではなかった。

 これは戦いなどではない。

 殺し合いでもない。

 ――――――これはただの拷問だ。



「おのれ『出来損ないの龍(ディフェクティブ)』―――――――っ! いつまでも調子に乗るな…………っ!」



 しかし、能面の男はただ一方的にやられていただけでは無かった。

 四肢の全てを失いながらも戦意を失わない能面の男は、自らと全く同じ姿をした乱入者を睨み付けると何かを唱える。

 それは先日の、美麻が戦ったの時と同じ光景だった。



「――――――!」



 突如虚空に何かの陣の様な物が無数に現れ、そこから鎖が現れる。

 ――――――太い鎖、細い鎖、鎖鎌、先に刺付き鉄球の付いた鎖、刃の付いた鎖。様々な鎖の武器がもう一人の能面の人物へと襲いかかった。

 あの日、美麻はこの術に対応できずに敗れた。

 予兆無く四方八方から襲いかかる鎖に対処しきれずに捕まったのだ。

 今回もきっと同じ結果になる。

 だが――――――



「無駄だ。『竜の(コンファイン・)拒壁(ウォール)』。」



 血の様に赤い円形の紋様が空間に浮かび上がり、もう一人の能面の人物を取り囲む。そして護るように、バリアーの如く襲い来る鎖の大群の前に展開される。

 そんな赤い光の壁が何になるのか、結衣には想像もつかなかったが、その結果はすぐに目の前に現れた。



「そんな…………バカな………………」



 鎖は赤い紋様の光の壁に触れる端から消滅し、光の粒子へと分解されていく。

 赤い壁の向こう側、即ちもう一人の能面の人物へは鎖の欠片一つ通らない。

 そうして、大量の鎖が全て光の粒子へと変わったとき、結衣を襲った能面の男はピクリとも動くことはなかった。



「バカが…………。あんな状態で『陰霊剣』を使えば、魂がもたないのは自明の理なのにね。」



 もう一人の能面の人物は、能面の男に向かってそう呟くと、そのまま去っていこうとする。

 後に、訳がわからない結衣だけを残して。

 結衣は思わず、去り行く能面の人物へと駆け寄った。

 特に何か意味があった訳ではない。何か言いたいことがあったわけではない。

 だが、気づけば足が動いていた。



「ま、待ってください!」


「…………なんだい?」



 能面の人物が振り返る。

 黒ずくめの格好に、白い能面。

 不気味、以外の言葉がでない。

 引き止めたは良いものの、何か聞きたいことがあったわけではない。だから、言葉が続かない。

 とにかく何か言わなければと、必死に頭を回転させて出てきた言葉は。



「あ、あの…………。ありがとうございました…………。」



 礼の言葉だった。

 そう。

 形はどうあれ、結衣はこの人物に助けられたのだ。

 だから、一先ずは礼を述べねば、とそう思って発した言葉だった。とにかく、礼を言われて気分が悪くなる人間は居ないだろうと。



「礼を言われるようなことはしていないよ。ボクはボクの為に戦っただけだ。」


「あの人は…………?」


「死んだよ。」


「死んだって…………そんな…………」



 冷たく言い放たれる言葉に、結衣は俯く。

 一哉の元に居ることで意識していなかったが、鬼闘師達の世界と、自分達とでは死生観がまるで違うのだと、ここにきて感じるのだ。



「あんな状態で魂を削る様な真似をしたんだ。ましてやあんな量産品、耐えられる訳がない。」



 結衣には、何の事か全くわからない。

 鬼闘師達の世界を垣間見たに過ぎない一般人には、一つとして理解できることは無い。

 理解できる事が無いからこそ、自分の価値観で物事を語ってしまうのだ。



「だからって…………。死ぬまで戦う事、ないじゃないですか…………。何か他の方法が――――――」



 その言葉を聞いた能面の人物の反応は、とても冷ややかなものだった。呆れ混じりの溜め息を吐き、背を向ける。



「キミは自分の命を狙った相手に、よくそんな事が言えるね? それは日和見する者の理論だ。自分は当事者じゃない、痛い事、苦しい事は誰かがやってくれると、対岸の火事を眺める者が語る理論だ。それに言わせてもらえば、彼は人間じゃない。いや、そもそも生きてすらいなかった。ただの動く操り死体人形――――――リビングデッドさ。」



 能面の人物は、横たわる能面の男の死体を指差して睥睨する。



「リビングデッド? でも、そんな…………」


「そうさ。奴等は【魔人】なんて名乗ってるけどね。そんな奴等と戦うには、こちらも殺し、殺される覚悟がいるんだ。奴等はこちらの都合なんかお構いなしに、来るんだからね。まあ、ボクが本当に殺すのは3人だけと決めてるんだけど…………。」



 そう言うと、能面の人物は人間離れした跳躍力で近くの塀に飛び乗る。



「どうやら南条一哉が来たみたいだし、ボクは帰るとするよ。今、彼と戦うのは避けたいしね。」


「一哉君が――――――?」


「最後に一つ忠告しておくよ。南条一哉とは縁を切る事だね。彼の側に居れば、キミはきっと不幸になる。ましてやボクに人の生き死にを説教したいんだったら、ましてね。少なくとも、人殺しの息子に庇護されてる内はそんな資格無いよ。」



 そう告げ、あっという間に去っていく能面の人物。

 今度は結衣にも止める暇なく、その姿を消してしまった。

 先程の人物。

 いくつも気になる事を言って去っていった。

 ――――――自分を襲った【魔人】と呼ばれる存在の事。

 ――――――自分の命を削る術の存在。

 ――――――一哉の事を「人殺しの息子」と呼んだこと。

 そしてなにより。



「まさか…………。莉沙さんなの…………?」



 結衣を救った能面の人物。

 性格は結衣のよく知る莉沙とは大きく違ったが、身長やおおよその体型、口調や一人称。

 それらが小倉莉沙と一致するのだ。

 そして、つい最近あった莉沙の突然の南条家訪問。

 結衣にはそれがどうも偶然の一致とは思えなかった。



「大丈夫か結衣?!」



 息を切らして一哉が近寄ってくる。

 結衣自身のつまらない感情で置き去りにして来た筈の一哉が、こうして来てくれた。

 その事実に嬉しくなる。



「すまない、結衣。俺がしっかりと見てないといけなかったのに…………!」


「ううん。私が悪いの一哉君。私、ちょっと嫌な女になってた。」


「そんな事より、怪我は無いか? 強い陰の気を感じて、慌てて来たんだが――――――あれはっ?!」



 一哉の視線の先には、変わらず横たわる能面の男の死体。



「嶋くんが護ってくれたから、私は大丈夫。あと…………その人と同じ格好した人が助けてくれたから…………。」


「そうか…………。で、嶋は?」


「あ、あれ…………? 嶋くん、さっきまで居た筈なんだけど…………」



 見れば、結衣を必死に護っていた筈の嶋寛二が居ない。

 忽然と姿を消した寛二に首を傾げる結衣と一哉。



「とにかく、これで連続通り魔事件は終結――――――って事になるのか…………? 何か腑に落ちないが…………。」



 能面の男の死体を調べ始める一哉。

 結局最後まで、結衣は、自分を救ってくれたかもしれない、龍の腕を持った能面の人物が莉沙かもしれないとは言い出せなかった。



● 〇 ● 〇 ● 〇 ● 〇 ● 〇 ● 〇



 神流はある廃ビルの屋上に腰掛け、夜景を眺めていた。

 美しい景色だ。

 自分がただの人間であった頃であれば、感動したかもしれない。ただの人間であったのであれば、まだ自分の隣にはあの子がいたはずだ。一緒にこの景色を見て、一緒に今の話を、未来の話をした筈である。

 だが今は――――――



「私もヤキが回ったかしらね。そんな事を考えても仕方がないでしょうに。」



 過去は決して変わらない。

 決してだ。

 未来が人間の選択の結果の集合体だとするならば、過去はその答え合わせだ。正しい選択をしていれば、その過去は良いものとなっている筈だし、間違っていれば、苦しむのだろう。


 神流は選択をした。

 8年前に、何もかもを捨て去った選択をした。

 たが、今はあの時の選択が良かったのかどうかはわからない。


 あの時、自分には選択肢は2つあった。

 一つは死。

 全てを投げ出し、苦痛から解放される道。

 家族も、友も、仕事も、自分の気持ちも、全てを諦めれば苦痛から逃れられた。

 そしてもう一つも死。

 ただし、全てを手に入れるために全てを捨てる為の。

 どんなに望んでも手に入らない、手に入る筈の無いモノを手に入れるための道。


 あの時自分は後者を選び、力を手にした。

 ただの上級鬼闘師だった自分を捨て、他を隔絶する圧倒的な力を手に入れた。

 南条一哉ただ一人を手に入れるために、義父も義妹も友も仕事も、自分自身が人間であることすら捨て去って力を手に入れた。

 気に食わない男の為に使われ続ける道を選んだ。

 自分のたった一つの願いのために、くだらない男のくだらない野望の為の走狗となるなる道を選んだ。


 力を手に入れた。人間だった頃とは比較にならない程の力だ。

 試したことは無いが、恐らくその力は南条一哉を大きく越えているだろう。


 立場を手に入れた。神流の事を知っている人間を通せば、いかなる人間も神流に頭を垂れるだろう。


 金を手に入れた。

 最早今の自分に個人資産など何の意味も無いが、それでも人間社会に紛れても、何一つ不自由無く暮らすことができる。


 だが、本当に望んだもの。

 心の底から、魂の奥の奥から望んだものは。

 ただそれだけを願って、人である事を捨ててまで望んだものはは、未だ手に入っていない。



「だけど、必ず手に入れるわ。貴方を。例えかつての妹や友を犠牲にしたとしても――――――!」



 神流はその黒真珠の瞳を狂気的に赤く光らせながら、街を見渡す。

 景色は変わらず綺麗だが、それを見つめる女の目は濁りきっていた。誰かが見ていれば、悲鳴をあげてしまうだろう程に。

 その時、神流が右手に握るスマホが振動した。何かの通知に気がついた神流はスマホを操作する。

 操作して開いたのは、特殊なアプリ。

 書いてある文字も操作方法も普通の人間には何一つ理解できない代物。



「『魔人』が倒された…………? 何やってるのよ【壬翔】は。」



 神流はため息を吐く。

 特段、「魔人」自体は貴重な戦力ではない。

 人間の死体さえあれば、いくらでも作り出せる。

 だが、その為にはあの死体を集めさせている、ブローカーの軽い男に会わなければならない。

 それに、そもそも【壬翔】に貸し与えた「魔人」は、【壬翔】を生み出す初期過程で得られた失敗作で、量産品の「魔人」達の中でも特に戦闘向きの「陰霊剣」の能力を持っていた。

 その貴重な戦力を無駄遣いされては、たまったものではない。


 どう【壬翔】に文句を言ってやろうかと考えていた神流だったが、先に当の【壬翔】の方から連絡が来た。

 神流は即座に通話に応答する。



「ちょっと【壬翔】。どういう事か説明なさい。まさか、もう南条一哉に手を出したんじゃないでしょうね?」



 自分の計画では、まだ一哉と【壬翔】を戦わせるのは早すぎる。

 一哉はまだ目覚めていない。

 先日の戦闘で、目覚めの兆候を見せ始めた様だが、それではまだ足りない。

 魂が人の領域から足を踏み出すには、まだ足りない。

 元々【壬翔】など、最終テストの為に生み出した捨て駒。

 一哉の実力を鑑みれば、恐らく「目覚め」ていなくとも【壬翔】に勝てるだろうが、それでは意味が無い。

 「魔人」はその覚醒を促すために送り込んだのだ。

 まだ「目覚め」ていないのに失うというのは、大きな計算違いである。



「南条一哉に感づかれたのなら、チャンスは無いわよ。」



 【壬翔】には自分の真の目的など微塵も教えていない。

 捨て駒に余計な知識は不要なのである。

 もし、目的を明かしていない事が理由で【壬翔】が一哉に手を出したのだとしたら、それは神流の自業自得ではある。だからといって【壬翔】を見逃す理由にはならない。

 もしそうであれば、例え計画を変更したとしても【壬翔】は始末する――――――



『「出来損ないの龍(ディフェクティブ)」です…………。奴が突然――――――ッ!』



 忌々しい名前に、神流は思わず舌打ちする。

 ――――――出来損ないの龍(ディフェクティブ)

 数々の光の龍魔術を行使し、『竜の(コンファイン・)拒壁(ウォール)』なる謎の魔術で、悉く霊術を無効化してくる邪魔者。

 全身を黒の装束で隠し、不気味な能面を着けて正体を隠す「出来損ないの龍(ディフェクティブ)」の正体は、神流達の力をもってしても未だ掴めない。

 いつも肝心な局面で現れて自分達の行動を邪魔してくる厄介者の登場に、さすがの神流も顔をしかめるしかない。



「全く忌々しいわね、あの男………………男? 男にしては………………じゃあ、女? まあ、どっちでもいいけど。で? 貴方はただそれを見てただけ?」


『申し訳ございません、【神流】様。奴の側には東雲結衣も居たものですから…………。』


「あぁ、貴方の次のターゲットの? 楽しむのは良いけど、程々にしておきなさいよ。対策院に警戒を強められても面倒なだけなんだから。」



 神流は最近一哉の側によくいる女子大生の事を思い浮かべる。

 儚げな印象の、眼鏡をかけた小柄な女。

 南条一哉といつも共にいる、南条佐奈や北神咲良とは全く違うタイプの人間――――――



『承知いたしました。』


「じゃあね、【壬翔】。『魔人』の欠員の件はちょっと考えとくわ。」



 そう言って、神流はすぐに電話を切る。

 きちんと定時報告を入れてくる【壬翔】は使える部下ではあるが、死姦趣味の変態と何時までも話していたくはない。


 神流はスマホを外套のポケットにしまうと、代わりに禍々しい漆黒色の金属プレートを取り出す。

 それは、『黒帝』により「禍ツ神」と名付けられたもの。

 百の命を奪った刃を溶かし、百の命が流した血で鍛えた忌まわしき産物。死者の憎悪と悲嘆と怨嗟と絶望の結晶。

 その「陰の法具」とでも言うべき呪具の力は単純明快にして強烈。

 ――――――即ち、陽の気をそのまま同質の陰の気に変換すること。



 4ヶ月前、東雲結衣の家にこの「禍ツ神」を仕掛けたのは偶然でもなんでもない。神流自身が結衣を選び、そして東雲家の敷地内に「禍ツ神」を仕掛けた。

 確実に結衣が一哉の事を頼るように、結衣が鬼闘師として戦う一哉を目撃するようにわざと人造怪魔を放ち、一哉を結衣の方へ誘導したのも神流自身である。


 神流は知っていた。

 東雲結衣が一度、一哉と会っていることを。

 一哉が記憶を失い、東雲結衣の存在自体を忘れ去ってしまっていることを。

 だからこそ縁を取り戻させた。

 一哉を「目覚め」させる最後の保険として。

 全ては、一哉をこの手に入れるために。一哉と真の意味で一つとなるために。



 「目覚め」には深い絶望が必要だ。

 それこそ、世界を破壊したいと思う程の深い絶望が。

 大きな絶望を与えるには、同等の大きな希望を与えなければならない。所詮、南条佐奈も北神咲良も東雲結衣も、その希望を大きく育てる繭に過ぎない。



 目の前には変わらず輝く、東京の街が広がっている。

 人間が生み出した、叡智の結晶。「陽」の象徴であるきらびやかな都市。

 以前なら綺麗だと思ったこの景色も、今の自分には何の感慨も抱かせない。それは自分が人間を棄てたからなのか、自分が「陰」側に目覚めた者だからなのか。

 神流は立ち上がると、南条の屋敷の方を見て呟く。



「一哉、早く目覚めなさい。貴方が帰るべき場所はここにしかないわ。」



 狂気の渦は確実に一哉の元に忍び寄っていた。

いつも読んでいただきましてありがとうございます。



実は少し前に新連載を始めました。

こちらの息抜きですので不定期更新ですが、よろしければどうぞ。


『満ちる月、瞬く星』

https://ncode.syosetu.com/n2673fl/


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それではまた次回。

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