拾陸ノ舞 焼き直し
日光旅行編終了、そしてパートは第2章ラストバトルパートへ……
一哉達は「平家の里」という、湯西川温泉の一角にある施設を訪れている。
湯西川温泉は平家落人の伝説が残る地で、温泉街自体も400年の歴史がある由緒正しき場所。今も風習として、煙や鯉のぼり等の「高く上るもの」を立てない様にしており、かつての山村での息を潜めて暮らす様が窺える。
ここ「平家の里」は、平家が落ち延びて作った集落の再現として、観光資源の一つとして再現集落が作られているのだ。
「なんか、あまり落人って感じはしないわね。」
咲良が周りの茅葺き屋根の家屋を見ながら言う。
再現集落のメイン展示は茅葺き屋根の再現家屋だ。その中に、当時の生活の再現や道具の展示、平家落人伝説の解説などがところ狭しに配置されており、敷地面積のわりに見学するのに中々時間がかかる。
そんな中、明らかに興味が無さそうに着いてきていた咲良から発せられた言葉であった。
「何か、イメージと違うのよねぇ…………。」
「そうですか? 私はそうは思わないんですが……。」
返す結衣は人差し指を顎に当てながら首を傾げている。しかも何となくではあるが、訳知り顔だ。
一哉は結衣と一緒に周りながら様子を見ていて、結衣がかなりな歴史好きであることに気がついていた。一哉もそれなりに真剣に展示を見ているが、食い入るように見ていた結衣の場合は眼の色が違った。当然ながら、そういった知識も豊富なのだろう。
一哉から見て、何となくではあるが結衣から自信のようなオーラも感じるのだ。
「だって、落人って言ったらもっと隠れ住んでるってイメージじゃない? でも、ここっていくら山奥だって言ったって普通に村じゃない。なんかもっと洞窟とかに暮らしてるのかと思ったわよ。」
「――――――咲良ちゃん、もしかしてそれ、落ち武者か何かと勘違いしてませんか?」
「え? ほとんど似たようなものじゃない。」
「違います。確かに概略は似たようなものですけど、こういった隠れ里は別に兵士が臥薪嘗胆で反撃の機会を狙うとかそういう事じゃなくて、普通に生活するためにあるんですから。ほら、お侍さんだけなら洞窟暮らしでもいいかもしれないですけど、一族で逃げてきてるんですから、当然女性や子供、お年寄りだって居るわけで…………。そうしたら、こういった集落を築いていたとしても不思議は無いと思いませんか?」
得意げになって説明する結衣。
流石に歴史好きだけはあって、とても詳しいのだろう。
「結衣、良く知ってるな。正直俺も咲良と同じ感想だったよ。やっぱそういうの好きなんだな。」
素直に称賛する一哉。
しかし、その言葉を受けた結衣は途端にしどろもどろし始めた。
「え、えぇっと……。も、もちろんですよ……?」
「おっと? もうわかり易すぎるレベルで怪しいわね……。隠すならもっと堂々としなさいよっ!」
「か、隠してなんか、いないですよぉ……。」
流石にこんな反応を見ていれば一哉もこれが嘘だとわかる。
だが、ここで指摘するのも野暮というものだ。少し様子見する事にした。
「いーやっ! アンタ絶対歴史好きとか嘘でしょ?!」
「な、なにを根拠にいってるんですか。」
いや、どこからどう見たって半分以上棒読みだ。いい加減結衣は認めたらどうだろうか。
「全部よ、全部っ!! アンタどんどん棒読みになってんの気付いてないの?! まったく、一哉兄ぃといい、東都大の学生ってこんなんばっかなのかしら。」
この辺りが潮時だろうか。
咲良もなぜか一哉まで引き合いに出し始めたし、また変な喧嘩に巻き込まれる前にここら辺で終わらせた方が良いだろう。
「で、本当の所どうなんだ、結衣?」
そう一哉が問うと、ようやく観念したかのような顔をする結衣。ばつが悪そうな笑顔を作る。
「あ、あはは…………。ごめんね、本当はさっき調べたばっかりだったから知ってるだけなの。うん、私も正直ちょっと落人っぽくないなとは思ってました!」
あれだけわかり易い反応を見ていれば、誰だってその程度の事は気づく。まあ、そういった少し天然な部分が結衣の憎めない部分でもあるのだが。
そんな風に思っていた一哉だったが、続く結衣の言葉には唖然とさせられてしまう。
「実はね、私歴史そのものがダメなんだぁ…………。あはは、昔から日本史も世界史もダメでね? 本当に人名とか年号とか覚えるのが苦手で、センター試験だって地理を選択してたの。私、英数理は得意だったんだけど、国社がホントにダメで……。まあ、だから、たまには見栄を張ってみたい東雲さんでしたっ!」
「―――――――」
「ちょ……ちょっと……っ! せめて何かツッコんでくれないかな、一哉君?!」
一哉と咲良は何も言う事無く、その場を立ち去る。
「ひ、ひどいっ!! ちょっと待ってよ、一哉君、咲良ちゃん!」
一哉と咲良を追う結衣の声が日光の山奥に響いた。
● 〇 ● 〇 ● 〇 ● 〇 ● 〇 ● 〇
「ちょっと一哉兄ぃ? ここ、ヒール履いてる女の子を連れてくる様な場所じゃないと思うんだけど?」
「俺は出発前に説明した筈だが。」
「はぁっ?! 私そんなの聞いてないわよ…………っ?!」
一哉達一行は「平家の里」を見学した後、湯西川温泉を後にして東北道の那須塩原IC向けて走り、道中にある滝に寄っていたところだ。ここはその中でも最大の大きさを誇る名瀑「竜化の滝」がある場所。
滝への観瀑台は比較的整備されており、歩きやすい道ではある。
だが、それは一般的なトレッキングコース・ハイキングコース等に比べてというだけの話であってコースは普通に土の道ある。
確かに咲良の言う通り、ヒールのある靴で歩くには少々不適と言わざるを得ないのである。
そして――――――
「一哉君、説明してくれたのって昨日の夜の話だよね。咲良ちゃんが合流してからちゃんと説明してあげてないよ?」
「――――――――そうだったか?」
「うん。一応今朝、チラッとだけ言ってたけど、あれじゃ説明にならないよ…………」
そう言われてみて思い返せば、確かに咲良には何も説明していなかった気がする。
咲良の参加自体がかなりイレギュラーな事態だったのだ。そもそもの話をすれば、確かに佐奈の代わりとして咲良を誘ったのは一哉であるが、詳細も決めずに参加を決めたのは咲良である。
ここで文句を言われても――――と思う一哉。
「ほらみなさい! 罰として貴方のおごりで私とカフェね。」
「いや、何だよそれ……。」
佐奈程ではないとはいえ、相変わらず要求が意味不明な少女である。
ここで無視したり拒否したりするとまた面倒な事になるのは目に見えているので、一哉は適当に相槌を打っておき、そのまま奥に向けて歩き出す。
ここ「竜化の滝」のハイキングコースはまだ一哉が鬼闘師になる前――――――それこそ母である南条澪がまだ生きていた頃に一度、父の聖に連れてこられた思い出の場所でもある。
まだその頃は佐奈も幼稚園児。咲良とも知り合ってはいなかった。
当時の記憶は今も鮮明に覚えている。
妹の佐奈はまだ4歳と大変幼かった為に澪に抱きかかえられていたが、当時9歳だった一哉はなぜか聖と澪のペースでこのハイキングコースを歩かされ。当然ながら、一番奥に着いたときには、ヘトヘトになっていたものだ。
その時は両親を子供心ながらに恨んだものだが、それが最後の家族の全員の思い出となってしまった今では、それも良い思い出となっている。
途中途中で休憩を挟みながら進むこと約40分。最奥の目的地、「竜化の滝」へと到着する。
竜化の滝は全長約130mの段瀑で、「那須十大名瀑」の中でも最大の滝である。130mの巨大な滝とは思えぬ程繊細な流れと、聳え立つ岩と苔が織り成す景色は見事の一言で、一見の価値有りである。
――――――などと、結衣に講釈を垂れていた一哉はいつの間にか父・聖の思考回路に大分影響されている事に今更ながらに気がつく。やはり父の存在というものは大きいもので、高々2年別居した程度で薄れるものではない――――――それどころか、益々影響されつつある事に内心苦笑せざるを得ない。
それには勿論、大多数の人間であれば興味が無いと話を打ち切られかねないような話題でも真剣に聞いてくれる結衣という存在が大きいのだが。
そんな事を思いながら一哉が後ろ見ると、そこにはぐったりとベンチに項垂れる咲良の姿があった。隣で平然としている結衣とは大違いである。もっとも、祈祷師にも関わらず先日の戦いでも終始走り回れる程に体力のある筈の咲良がここまで疲れてしまっているのは、ヒールのサンダルで歩かせたことが主原因であろうから、可哀想なことをしたとも思うのだが。
そういう観点で見れば、さらにヒールの高いサンダルを履いている結衣が平然な顔をしているのは少々不思議だ。特に見た目文学系お嬢様という風体の結衣が、仮にも体力を付けている筈の咲良よりも平気な顔をしているというのが益々不思議である。
「――――――ん? どうしたの、一哉君?」
自分でも気付かないうちに結衣を凝視していた。結衣が不思議そうな顔で一哉に問いかけてきた。
「いや、何か、よくその高いヒールのサンダルで平然と山道歩けたな、なんて思ってな。特に咲良を見ていると、さすがに悪かったとも思うし。」
「一応自覚はあるんだね…………。うん。私は部長に鍛えられたから。ちょっと特殊かな?」
「部長? 部長って? 結衣が部活に入ってた事自体初めて知ったぞ。」
そもそもの話であるが、南条家への居候を始めてからこのかた、結衣は食材の買い出しを除くと、一度も一哉よりも遅く家に帰ってきたことがない。今の今まで、一哉は結衣が部活に入っていたことを知らなかった。
「あはは…………。確かに、一哉君の家にお邪魔してからは一度も部活行ってないから、知らなくても当たり前だよね。私も話した覚えはないし。私、実は天文部に入ってるの。」
何故か困った様な顔で答える結衣。
「ん……? もしかして幽霊部員なのか?」
「別にそういうわけじゃないんだけどね……? はぁ……。」
珍しく結衣が盛大に溜め息をついて項垂れる。南条家に来て以来、結衣がこの様な様子を見せるのは珍しい。一哉としてはいつもニコニコしていて、悪く言えば結構お気楽な印象の女性であった。
そんな結衣であるが、今現在は半分呆れ、半分諦めの顔である。
「うちの部長、何かアイドル?やってるらしくて。それで、2月から活動忙しいからって天文部はほったらかしになってるの。」
「いや、部長不在でも部活はできるんじゃないのか? まあ、4年生にもなって部長やっている時点で中々に驚きだが。それ以上にうちの大学にアイドルが居る時点で驚きなんだが。」
「一哉君、もうちょっと大学の話題に興味持った方が良いと思うよ……? 東都大生にアイドルが居るって結構前から有名な話だもん。」
そう言われてみて記憶を探ってみるが、やはりその様な話題はさっぱり記憶にない。
実際の所、智一以外で大学では極力人と関わらない生活を続けている一哉にとって、どうでもいい話題である。
「ともかくね? うちの部活、免許持ってる人部長しかいないの。」
「ああ、そういう事か。天文部だとそれは結構致命的かもな。」
「うん。だから、現時点では事実上の廃部状態。」
「結構無茶苦茶な人だな。で、その人のせいってどういう事だ?」
またしても話が大幅に横道にそれていた。
どうも佐奈や咲良、結衣と話すと話が脱線する傾向にある。彼女たちは話を脱線させる才能でもあるのだろうか?
「実際ね、部長は無茶苦茶な人なの。拉致同然に観測とか連れていかれるし……。」
「それはまた強烈だな……。」
「普通、ちゃんと天体観測するんだったら、防寒具とか機材とか色々持っていくから色々と準備が居るんだけどね? うちの部長、思いつきで観測会開くから、ヒールの靴履いてるのに山連れていかれた事も何回もあったし、それで慣れちゃったの。」
「何と言うか、本当に色々と凄い人だな……。」
「機会があったら、一哉君にも紹介してあげるね? ――――――そろそろ行こっか?」
話を切り上げて去っていく結衣。
少々この場所にいすぎたかもしれないと一哉も続く。この場所から、自宅に帰るまで車で約3時間30分だ。夕方までに帰るのであれば、昼過ぎのこのタイミングで帰り始めるのがベストなのだ。
「あ……っ!! ちょ、ちょっと待ちなさいよっ!!! 置いていかないでぇー!!」
すっかり、座って休んでいた咲良の事を忘れていた一哉。
帰り道をそのまま歩かせるのも可哀そうだと、背負って帰る事を提案した一哉だが、顔を真っ赤にした咲良に却下された。
結局、帰り道で疲れ果てたらしい咲良は帰りの車で起きる事は無かった。
● 〇 ● 〇 ● 〇 ● 〇 ● 〇 ● 〇
街が黄昏に包まれて光り輝き、闇へと変わる直前。
相も変わらず不必要なほどの熱を放つ装置と化した太陽が、地平線へと沈む前の最後の悪あがきとばかりに輝く夕陽に照らされて――――――
あまりの眩しさに咲良が目を覚ました時、既に車から見える景色は停止しており、それは咲良の良く知る南条の屋敷であった。
咲良のすぐ後方では、既に一哉と結衣はトランクルームから荷物を取り出す作業に入っており、咲良は唯一人車内に残されていた。
「それじゃあ俺は車を返してくるから、先に家で休んでいてくれ。」
丁度荷物の積み下ろしが終わった様だ。慌てて下車した咲良を見送った一哉は、そう言ってレンタカーの返却へと向かっていく。去っていく車はあっという間に視界から消えてしまった。
「あ。お帰り、咲良ちゃん!」
声の方に顔を向けてみれば、丁度佐奈が帰ってきたところであった。
薙刀部の遠征からの帰りに当たったという事であろうか。薙刀の入った麻布袋を袈裟懸けにした佐奈は少々疲れた顔をしている。だが、それでも元気印が特徴の佐奈だ。咲良達をこれでもかと照らし出す太陽に負けないぐらいの輝く笑顔を見せる。
しかし、同居人であるはずの結衣には全く挨拶をしないというのが、何というのだろう、実にブラコンらしい反応であった。
「それでどうだった? 楽しかった、咲良ちゃん?」
「え、えぇ…………。ま、まあまあじゃない? 一哉兄ぃにしてはだいぶ頑張ったみたいだけど? 」
そんな事を言いながらも、咲良は自分の顔がにやけるのを止められない。
つい先日、一哉と一応の和解をしたばかり。ついでにちょっと暴走して、告白まで足を滑らせてしまったハプニングはあったものの、あれから咲良自身としては一哉とうまくやれているつもりである。
相変わらずついつい誤魔化したり、思ってもいない事を口に出してしまう悪い癖は抜けないのだが。
「へぇ…………良かったじゃん、咲良ちゃん! 私もホント行きたかったよ…………くそぅ、部長め………っ!」
面白そうに、訳知りの目で見てくる佐奈に思わずたじろぐ咲良。
今回の旅行に佐奈が来れなかった点に関しては完全に自業自得であるし、ついでに言えば佐奈が急遽不参加になったからこそ咲良は参加できたわけだが、この点に関しては指摘しない方が良いのだろう。余計な事に触れて面倒な事を引き起こす必要は無いのだ。
「佐奈ちゃん、ただいま戻りました。」
「――――――。」
結衣が佐奈に声をかけるが、佐奈はわかり易く無視する。
咲良はそれを見て、隣の結衣の様子を伺う。結衣は一応見た目は笑顔を取り繕っているが、明らかに怒っている。口許がピクピク動いているのだ。
ここ2週間ほどは咲良も昔のように南条家に何度か足を運んでいたのだが、この2人はいつもこんな調子だった。確かに一哉の事に関して、咲良にも結衣に対して思う所が無いわけではない。だが、それにしても佐奈のこの態度は少々度を越えている様な気がする。
ともかくこの2人が喧嘩を始めると面倒なのだ。一哉が出てこない限り決して終わる事が無い。そして酷い時は咲良まで巻き込んでくる。大体が佐奈が因縁をつけているようにしか見えないので、明確に味方につけないのも困る点だ。
「佐奈ちゃん? 一哉君に本気で言いつけるよ?」
「勝手にすればいいじゃないですか。というか、せっかく旅行で家空けたんだから、ついでに引っ越してくれば良かったじゃないですか。何で戻ってきたんです?」
噂をすれば早速始めた。
一哉との和解を果たした後、実は内心南条家に入り浸るつもりだった咲良にとっての最大の誤算だ。
確かに咲良にとっても結衣は恋敵。いくら一哉の同居人とはいえ、はいそうですかと仲良くする事も難しい。
だが、それ以上にこの二人の喧嘩が嫌なのだ。
ここは火がついて爆発までのカウントダウンを始めた二人の導火線の火消し――――――いや、それは骨が折れるので、導火線をぶった切るべきだろう。
「アンタら、いつもいつも本当に飽きないわね。外にいつまでも居たってクソ暑いだけなんだから、さっさと荷物持って中入るわよ。」
ワザとらしく鼻を鳴らして、荷物を以て南条家の門を潜る。
とりあえず、住人の2人を放って先に家に入れば入って来ざるを得ないだろう。
「あぁっ!! ちょっと待ってくださいよ咲良ちゃん?!」
慌てたような結衣の声。
スイッチの入った佐奈の扱いは面倒極まりないが、結衣は案外チョロい。
とにかく早く屋敷内に入って涼みたい。ここは陽がもう落ちかけだというのに暑すぎる。
―――――――――トサッ。
何かが落ちる様な音が後ろからした。
どうせ結衣が慌てて入って来て何か落としたのだろう。
そう思って振り返る咲良の視界に入ったもの――――――
「東雲さん……………っ?」
それは何の前触れも無く意識を失って倒れた結衣の姿。
思いがけないその光景に、咲良は思わず結衣へと駆け寄る。
「――――――えぇ……っ?! ちょっと、結衣さん? どうしたんですか!」
流石の佐奈も異変を察して結衣に駆け寄ってくる。
倒れた結衣をひとまず抱き起すが、顔は穏やかそのもの。何かの病気というわけではなさそうだ。あまり考えられないが、いきなり眠りに落ちたとしか考えられない。だとすれば、一体何が原因で――――――――
「さ、咲良ちゃん…………っ!!!!! あ、あれっ!!」
「何よ佐奈っ! 今はそんな他の事を――――――」
この緊急事態に別の事に慌てた様子の佐奈。
そんな他の場所を見ているような場合ではない。だが、思わずつられてしまった咲良が、佐奈の指差す方向を見て――――――
「う、うそ……………………」
そこには、まるであの日の再現の様に紅い光の柱と紅い魔石がいつの間にかそこに在った。
今回もお読みくださいましてありがとうございます。
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次回から2話戦闘パート、そして2章最終話です。




