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悪鬼呪力(グラビティ・コントロール)

「敵艦隊より、何か……小惑星です! 無数の小惑星が向かってきます!」

「なるほど。重力シールドといえど、あれだけの質量を正面から受け止めるのは困難だ。中々どうして、知恵は回るようだな」

「小惑星群、急加速!」

「だが、甘い。前衛ヤクシャ艦隊及びアスラ艦隊、密集陣形を取れ。重力偏向フィールド展開。やつらにそっくりそのまま返してやれ」


 超天連の前衛艦隊は、密集した複数の艦の重力シールドを互いに干渉させ、相乗効果により広範囲かつ強力な重力場を形成。迫るアステロイドミサイルを反転させ、逆に人類軍に向かって返した。

 予想外の反撃に、人類軍は陣形を乱れさせアステロイドから逃げ回る。砲撃によって砕こうとするものもいたが、逆に破片を飛び散らせて被害を拡大する結果になってしまっていた。

 アステロイドの影から迫っていた水雷戦隊は、その足の速さで反転する隕石群を見事に回避し肉迫。密集していた超天連の前衛艦隊に向かって波動貫通魚雷を撃ちこんだ。

 魚雷は超天連自慢の重力シールドをも貫通。その装甲に深々と突き刺さり……はしなかった。魚雷がシールドに食いこむまではよかったが、重力操作によってわずかに進行方向のベクトルをずらされるだけで、魚雷は次々と明後日の方向へと弾き飛ばされてしまった。


「被害は?」

「ヤクシャ艦隊、アスラ艦隊、いずれの艦も健在です」

「よろしい。敵艦隊は浮足立っている。全艦隊、陣形を維持したまま前進。正面からやつらを叩き潰せ」

 人類軍の決死の攻撃もむなしく、超天連の艦隊が無傷で侵攻を再開する。

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