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それ、なんのことでしょう?

「私、何でここに…」

思わず疑問が口から出てしまった。


「それは、ご説明いたします。確認しておきたいのですが林優奈さまは、異世界からいらしたのですね?」


そうか。ここには、異世界という概念が有るから、いきなり現れた私にも対処出来るんだ。

そんなことをボンヤリ考える。


「はい。そうだと思います…。」


「ここは、さっき言ったように魔法部署です。今日は王族の方々もお招きして、大掛かりな魔法の研究成果を見ていただく機会だったのですよ。」

おじいさんは、周りの人の中でひときわ豪華な格好の人達の方をチラリとみた。たぶんあの人達が王族なのだろう。今まであまり気にしないようにしていたが私はたくさんの人に注目されていた。コッチを見ていない人達は、数人ずつ集まってヒソヒソと喋っている。



「今回行なわれたのは、転送魔法です。」


「転送魔法…?」


「はい。本来ならばここから数キロ離れたところにあらかじめ用意されていた荷が転送されて、ここに現れるはずでした。」


「それなのに私が?」


「そうです。詳しい原因はこれから調べますが…。」


「あっ!あのっ!私、帰れるんですか!?」

耐えきれなくなって、1番重要な質問をした。


「ふむ。あの…林優奈さまは…やはり『ニホンジン』なのですか?」


「え…そうですけど。『日本人』て分かるんですか?」


………。

なんか…おじいさんが凄い目をキラキラさせてるんですけど…?



「はい!『ニホンジン』!

一般人の中ではお伽話でしかないでしょうが、王国史や魔道史を学んだことがある者の中では真実であり、伝説ですよ!異世界より降り立ち、この世界の者と結ばれ、我々には考えもつかないその知恵によりこの国を更なる発展に導かれた方々!『ニホンジン』に直接お会いできるとは‼‼」


おじいさんなのにほぼ息継ぎ無しで言い切ったよ。

スゴーイ。






ハアアアアアァァァァァァァ!?

イヤイヤイヤ。


えっ、ちょっ、

この人の言う『ニホンジン』て…





それ、何のことでしょう?

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