なんで、ここにいるんでしょう?
か、書きにくかった!
そして、いつもより長いです。
「林優奈さまは、どうやってここに?」
おじいさんは焦っているように見える。何かの結果を早く出したいようだ。
私も知りたいことがあるから話しを進めることにした。
妖精のことは、かなり気になるけどね。おじいさんの上に浮いている妖精も何時の間にかコッチを向いて私を見つめている。
なるべく妖精を気にしないようにしながら喋ろう。
「信じてもらえないかもしれませんが、私は自分の家に居たんです。どうしてここに居るのかは分からないんです。すいません。」
今だに自分でも納得出来ないことを人に説明するのは、変な気分だ。
私が他の人に言われたら、なに言ってんの?って感じにしかならないと思う。
でも。
おじいさんはと言うと
何かちょっと嬉しそうなんですが。
コッチは分からないことばかりで不安なのに、おじいさんはどっちかというと『期待どうり』って感じだ。なんでだろう?この人達は私の身に起きたことの原因が分かっているのだろうか。
だったら…確認しなきゃ。
「ここは、どこなんですか。」
少し声が震えた。
おじいさんは『待ってました!』と言う感じでいっきに喋り出した。
「ここは、第一大陸の中でも、最も大きな国。『フィーナ』の大宮にある魔導部署になります。ちなみにこの世界は一般的に『マール』と呼ばれています。」
妖精や魔法の興奮が冷めて心の中に冷たくて重いものが残る。
違う。違う世界にいる。
魔法が出て来た時点で分かっていたはずだけど。
人の言葉として目の前に突きつけられた。
世界の紹介があるのがおかしい。
私が世界名を答えろと言われたらせいぜい『地球』かもしくは、その言葉そのものがそれをあらわすと言うことで『世界』だ。
地球は星としての私達のいるところを指す。
世界は主に地球に存在する国々の総称でしかない。
無いのだ。
私達には。
おじいさんの言う『世界』が。
空間や次元で区別して、他の場所が有る前提で語られる『世界』は物語でしかない。
私は
なんで、ここにいるんでしょう?
遅くなりました。すみません