決まった!
遅くなりました
すいません
取り敢えず、初魔法には成功したけど…
私自身が何かをした実感が無い。
「私、何もやってないんだけど?」
「うん。魔力を〜私にくれただけ〜。」
魔力供給だけ?
私、ただの電源扱い!?
「だって、私達妖精が居るのよ?魔法で一番大変な『妖精を生み出す』作業をすっ飛ばしてるから魔力与えてイメージの共有するぐらいしかやることないのよ。それより、もう一つ魔法を使ってみて。えーと…、今度は集めた水を何かの形にしてみて。」
「何か? 何でも良いんだったら…星形とか?」
「わかった〜。じゃあ行くよ〜。」
「う、うん。」
パシャン
取り合えず水球ね。ここから星形…
スススゥ
おお、完成。空中に星形が浮いてます。
「その二つの魔法だけでもあなたが魔法的に凄いという証明には十分よ。」
そうなのか。結構、初級魔法にみえたけどな。
「魔法自体は〜初級だね〜」
「使い方が凄いのよ。
普通は水球を出すだけでも魔法陣描いたり、材料揃えたりしなきゃいけないの。初めてなら、描き方から学ばなきゃいけないわね。それが、妖精と一緒なら魔力をとイメージの共有だけでいいわ。
二つ目も同じ。普通なら新しい魔法陣を描く必要があるけどそれも無し。この世界の人達はちょっと効果が違うだけでも、違う魔法陣がいると思ってるんだけど…実際は水系の妖精なら他の水系魔法もバッチリよ。」
「あと〜、私達と最初にどんな魔法使うか確認しとけば〜イメージだけで〜、ややこしい呪文が要らないの〜」
確かに凄い。
のかな?
妖精を認識するだけでこんなに違うんだ。
何かここの人達が無駄に苦労してるように思えて悲しいんだけど。
「それで、私は本当に帰れるのかな?
いくら他の人より簡単に魔法が使えるって言っても、世界を移動するような魔法使えると思えないんだけど。
それに、私の魔法ってすごい欠点があるよね?」
「あら、よく気づいたわね。どういう欠点かしら?」
ハオンが面白そうに聞いてくる。
うん。今の説明を聞いて思ったけど
「妖精がいてくれなきゃ何もできないよね。私。」
「ピンポンピンポーン!!」
「せ〜いか〜い!」
イラっ
あまりのテンションの高さにちょっとイラつきますよ?
「うふふ、落ち着いて落ち着いて。そう、あなたの能力は味方に付けた妖精次第なの。だから妖精の友だちを作ると良いわよ。政治の争いに忙しい人間なんかほっといて。」
ええぇ!?
人間をほっとけていうのはあれだけど…とにかく妖精に協力してもらうんだね。
私が帰るために必要なのは
私が来た時に使われた魔法の情報(どんな力が必要か知るため)
必要な力を持った妖精の協力
魔法を発動させるための魔力
これだけが揃えば帰れる!
よし!
これからの活動目標が
決まった!
今年も、よろしくお願い申し上げます。