頼りすぎない。
その後もぐだぐだとやり取りがあった。
向こうは執拗に「ここに残れ」と進めて来た。
私は、自分の家に、居場所に帰りたいこと
家族や友だちも心配すること
自分が特別な人ではないこと
ただの学生であること
ここでの生活を望まないこと
帰りたい理由を粘り強く、こんこんと説明する・・・
予定だったんだけどな。
うん。まあ。
弾みというか、うっかりというか
ちょっとキレた?
ぎゃあーーー!!って感じではないけど。
言葉から丁寧さが完全に外れました。
大声で言った内容はまあ、繰り返しなだけなんだけど。
帰りたいっていってるじゃん!
迷子一人家に帰すくらい協力してよ!
この国に協力する気なんて無い!
みたいな感じ。
さすがに向こうも怒るかと思ったけど、私自身が自分で思うより必死だったらしい。
ついに王様が
「あなた自身がそこまで言われるなら仕方ない。帰還に協力しよう。」
と言ってあきらめてくれた。
結果オーライ?
あのままじゃ進まなかったしね。
王様もあまり人の話聞いてませんから。
「とにかく、貴方が帰る方法を調べるチームを研究部署の中につくりろう。
何にしろ時間はかかる。その間はここにとどまってもらうしかないが、いいな?」
「は、はい。宜しくお願いします!」
さっきは勢いで怒ったけど、この世界の人達だってそもそも私を連れてくる気はなかったんだ。
帰還に協力してもらうのは、こちらが一方的にお世話になってしまうということだ。
「この世界に住むことはできないし、何ができるかわからないですけど、ここに居る間私にできることがあったら言ってください。できるだけのことはします!」
「うむ。では、そういうことで。」
以外に王様はにこにこ笑っている。
そのあとのやり取りで、とりあえずはこのお城のなかで過ごすことになった。
私がさっき休んでいた部屋をそのままつかわしてくれるそうだ。
もう少し普通の部屋で良いって言ったのになー。
あの部屋、気を使うんだよね。豪華すぎて。
私の帰還魔法が完成するのは、どれくらいになるか全く分からないらしい。
魔法ってよくわからない部分が多いみたいだ。
・・・もしかしして妖精に直接聞いたら、今の人達にとってすごい情報とかもらえる?
ていうか『魔法』=『妖精』じたいがすごい発見なんだろうなぁ
頭の上の妖精を見ると、面白そうに笑っていた。
な、なんか気になる笑い方だなぁ。
でも、ひとまず方針は決まった。
私は何かできることを見つけて自分でもできるだけ動こう。
それに・・・帰るまで気が抜けないと思う。
今も部屋中から集まるたくさんの視線。
決して好意的なものばかりじゃない。
王様もそう簡単に私が帰ることに納得した訳じゃないと思う。
私は私でがんばらなきゃ。
この状況で人任せにして安心なんかしたらダメだ。
どちらにせよ、頼らなくちゃいけないけど、
できるだけ人には、
頼りすぎない。
これでやっと下地ができたか?
ストーリーをもっとがっつり動かしたいですねぇ。




