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私を見てない。

ちょっと暗く・・・は無いけど真剣、ていうか必死んな感じ。


うう、早くもっと面白いとこ書きたい。

とりあえず、いったん場が落ち着いた。

だいぶ長いことざわざわしてたけどね。

落ち着かせてくれたのはグリニアさん

「陛下、そろそろ話を進められた方がよいかと。」

相変わらず事務的に。


「そうだな。では、今後のことについて話そう。」

やっと、王様がこちらに向き直る。

…明らかに、おじいさん達と魔法について話したくてうずうずしてるよね?

これは、油断してるとまた話が進まなくなりそう。

ちゃきちゃき進めてしまおう。


「あの、私が帰る方法とかってわかったんしょうか?」


王様はなぜか難しい顔をする。

もしかして、帰れないとかじゃ…

私はじんわりといやな汗がにじむのを感じた。




「貴方は、帰りたいのか?」




ん?

そこから?

それって最初におじいさんに伝えたよね?

てっきり、私が待ってる間の話し合いって、そういうことについて考えてくれてたんだと思ってた。

そうじゃないにしても、私に取って最優先事項なのは明白だよね?

伝わってすらいないことに違和感を感じる。

王様は、参加してなかったとか?


おじいさんの方を見ると、私の魔法(?)について、隣の魔導士と夢中で話してる。


うー…

なーんかこの人がちゃんと伝えてない気がする。

あの『ニホンジンはすごい!!!』のテンションで魔法とか伝説関係のことばかりはなしてたんじゃない?


疑うのは良くないと思うけど……ねぇ?


ここは大勢の前で『帰りたい』と主張しとかないと!!


「はい。私は私の居た…世界に戻りたいです。」


・・・・・・・。

王様とかその他の人も 驚いた顔や不満そうな態度をとっている。

私は帰りたい。帰りたい。

不安がはっきりと形を持つ前に。


「それは、なぜ?」

王様の投げかける疑問。


「私は自分で望んでここに居るわけではありません。

 どうやって来たかも自分では、分からないんです。」


突然どこか分からないところに居る。

ここには家族も友だちもいない。

私が、安心と感じるものが無い

迷子の子どもと同じ。

自分のところへ帰りたい。


「我が国は貴方を喜んで迎えましょう。

 衣食住、必要なものは、国に誓って私が用意しよう。

 国の導き手としてあなたにぜひ、居てほしいのだ。

 その、力と知恵で、貴方は国の発展の象徴になれる。

 ここに住み、私達とこの国の未来をつくってはくれんか?」



帰りたい。



「私はただの子どもで…何の力もないです。!

 国の力になることなんてできません!!

 迷惑かもしれないですけど、帰ることに協力してほしいんです。

 お願いします!!」



帰りたいんだ。



「いやいや。何の力もないなんて。

 こうして、言葉をかわしていることが既にすばらしいではないですか。

 記録にある『ニホンジン』の方達も最初はとまどっておられたようだが、すぐになれて能

力を発揮し始めたとのこと。私達が全力で貴方に協力しますよ。」



帰るっていってるでしょ!?



「ここは、私のいる場所じゃないです!!」


「そんなことはない。

 数人の『ニホンジン』がこの国の力となってくれているのだから。

 貴方がここに来たのは運命だ。

 さあ、『ニホンジン』様この国を導いてください!」













ああ。

そうか。

この人も話がかみ合ってないと思ったら。


この人、いや、この人達・・・・の目に映ってるのは私じゃない。

ちゃんと見てたら、こんな見知らぬ子ども一人に国を導くなんてこと期待しないよね?


この人達は伝説のような『ニホンジン』を期待し、目に映しているだけ。

この世界を受け入れ、力になる人。

『日本人』ですらない。




この人達の目は、


私を見てない。











ちょっと設定?について

・優奈ちゃんの年齢は正確に決めてないです。

 未成年ではありますけど。

 皆さんの感じ方で年齢設定してください(逃)

・王様の優奈ちゃんに対しての喋り方はかなり微妙。

 『ニホンジンだしすごい人なんだろうから丁寧に対応して協力的になってもらいたいけどやっぱ見た感じ普通の女の子だからどれくらいの感じでしゃべった方が良いのか…親しみやすいかんじで安心させたいけど王様だってことをちゃんと理解するくらいには迫力出したいし…』

 みたいな感じの心情が反映されてる?

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