木村雄一郎の平凡な一日(1)
僕の名前は木村雄一郎。無産市民だ。
今、僕はある計画を実行しようとしていた。
その名も、
「赤いお菓子計画」
その計画とは・・・!
今、僕はあるコンビニの前にいる。ローソンだ。
僕はある棚の前に立った。そう、お菓子コーナーだ。
僕は辺りを見回しながら、誰も見ていない事を確認し、ある赤いパッケージに包まれたお菓子を取った。
そう、ハバネロだ。
この計画は、このコンビニのハバネロを全て買い占める事が目的だ。
そのためには、誰にも見つからないように買う事が重要な任務なんだ。
僕はそっと15個位並んだハバネロを手に、急いでレジへと駆け込んだ。
店員「えっと、以上15点で1698円になります」
僕は店員に2000円を差し出すと、キメたポーズでこう言ってやった。
木村雄一郎「お釣りは全部1円玉でお願いします」
店員「え?えっと、ちょっとそれは・・・」
木村雄一郎「冗談だよ^^」
店員「・・・ですよね。お釣りは302円のお返しです」
木村雄一郎「お釣りはとっといてくだしあww!」
店員「えっと・・・困ります」
木村雄一郎「あっ後ろ後ろ」
店員「え?」
振り返ると、木村雄一郎の姿はそこにはなかった。
そして、そこに残ったのはお釣りと大量のハバネロだった。
木村雄一郎「これであの子への掴みはOKだろう・・・
あ、ハバネロ忘れたwwwwどうしようwwwwまっいっかwwwwおkwwwwうぇwww」
彼は自らの心に成功の文字を刻みつけるとともに、スキップしながら帰路につくのであった。