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071 女子会?

こんちわ!ぴ〜ろんです。


今週も始まりました。書き溜め分なのでしっかり今週はいけますが、またもお休みが多い!来週に不安を感じるわ。がんばります。


ついでに禁煙1週間が経ちました。仕事以外で身動きすると紫煙に囲まれたくなります。つらひ。


と、とにかくがんばりますよ!ではどうぞ。

 工事現場の仕事が終わり、ちょっとヒマになりました。まあ倉庫の屋根にクレーンで資材を上げたり排水溝の埋設で油圧ショベル使ったりのちょっと仕事はありますけどね。


 ミノルおじさんからは足場解体の時に呼ぶからとだけ言われました。


 現在商業ギルドに来てます。副ギルドマスターのお姉さんと私のギルド証を間違えて取り上げてしまったお姉さんといっしょにお茶してます。


 お茶と言ってもコーヒーですけどね。


「エリーゼちゃんのお家はこのコーヒーって言うのを販売用で取り扱ってるの?こういうのいいわね、ちょっと欲しいかも。」


「いいえ、さすがに商売になりませんから。我が家で嗜む程度ってくらいですよ。コーヒー豆はなんとかなるんですけど、ミルやサイフォンなんかが手配できないんです。」


 グレース市まで行けば、あの喫茶店『ねこの尻尾』で手に入るかもしれないけど。


 そんなやり取りを聞いたお姉さんが泣きそうな顔で話し始めました。


「エリーゼさんのご実家はあの『ウォール商会』だったのですね。そこのお嬢さんはうちのギルマスの秘蔵っ子だと有名だったのに。」


「えええ、そんな話になってるんだ……」


「その節は大変失礼いたしました……サブマスにもお手数お掛けしてしまって……」


 お姉さんはテーブルに手をついて深々と頭を下げてる。


「だいじょうぶですよ、誰だって間違えますし。私も叱られたクチなもので。」


「そりゃギルド証を取られちゃったからってその場で再発行手続きされたら言うしかないもの。」


 サブマスと呼ばれた副ギルドマスターのお姉さんがちょっと怒ったような顔で私を見た。


 ごめんなさいもうしません。


 コーヒーなどお楽しみください。


「でもこうやって彼女との時間を取ってくれるなんて……エリーゼちゃんありがとうね。」


「別にケンカしたわけじゃないですから。それにせっかくお知り合いになれたんですし、お茶くらいいいかなって。」


 私は甘々にしたマキアートを飲みながらそう答えたわ。サブマスさんのご機嫌をうかがいつつお姉さんとの関係修復を謀っとくの。


 ギルドマスターさんに知られたらもっとたいへんだもの!


「私絶対エリーゼさんに嫌われたと思ったから……うれしいです。」


 コーヒーをすすりながらお姉さんがニッコリと微笑んだ。


 この職員さんはここで働き始めて2年目の18歳なんですって。裏方業務からやっと受付嬢になったばかりのタイミングで私と出会っちゃったみたい。


 ついてないというか、なんというか。


 茶色の髪を後ろで編んで頭の後ろに巻いてるわ。三つ編みのサイドアップシニヨンって感じかしら。


 ぱっちりお目々に丸いメガネが印象的なカワイイ系美人さん。オシャレが得意そうな人です。


 私なんかいつも同じエプロンドレスで髪なんか前髪パッツンストレートの伸ばしっぱなしだもの。


 まあブラッシングくらいはしてるけど基本は手を掛けてないわ。


「お姉さん、髪型にかなり手間を掛けてるけどオシャレが好きなのですか?」


「たしかに!あなたはお洒落よね。私もどちらかと言えば髪型に無頓着な方だから。ショートカットが楽でいいわ。」


 どうやらサブマスさんもお姉さんのオシャレが気になるみたい。サブマスさんはできる女性っていう感じであってオシャレさんって感じではないわ。


 清潔感のある大人の女性ね。ちなみにサブマスさんの年齢は怖くて聞けてません。


「私髪型を弄るのが趣味でして。母が『理髪』っていうスキル持ちだったので私も家の手伝いとしてよくお客様の髪を触ってたんです。」


「へぇ!すごいですね!」


「いえいえ、私も整髪とかヘアデザインなんていうスキルでも授かればそっちの道に進みたかったんですが……私の固有スキルは『銀行員』だったんです。」


 銀行員ってお金を数えるのが得意だったり書類を整理したりまとめて分かりやすくするのが得意な割と尖ったスキルだったわよね。


 それは商業ギルドに就職したのは正解です。


「とはいえ髪を触るのは好きなので、せめて自分のだけでも綺麗にしておこうかなって。」


「素晴らしいです!」


「立派だわ!」


 私とサブマスさんは小さく拍手しました。


「や、止めてくださいよ恥ずかしいわ。」


 お姉さんは頬に手を当ててニヨニヨしてる。止めてというわりにはまんざらでもないみたいね。


「そうだ、エリーゼちゃん彼女に髪を整えて貰ったらどう?あなたは可愛らしいからきっと似合うし……そうね、この街のおじ様達はほっとかないでしょう。」


「えー、エリーゼさんって枯れ専だったんですか!?まだ若いのに勿体ない!」


「ち、違いますから!私だって年齢相応の相手がいいですから!」


 称号が『おじさんキラー』なだけですから!


 サブマスさんが私を見てめっちゃ笑ってるわちくしょうめ!


「まあエリーゼちゃんがそうでもおじさん達がほっとかないからねぇ。」


「えっ?エリーゼさんってそんなにモテるんですか?まだ10歳そこらですよね!?うらやまけしからんです!」


「なんですかそれ!」


 うーん、あんまり異性のことは気にしたことないなぁ。ミノルおじさんとか隊長さん、ギルドマスターさんはカッコイイお父さんって感じだし、モジャおじさんや黒オヤジのおじさん、冒険者のおじさんは頼りになるお兄さんみたいな感じ。


 だから好きな人とかとは違うんだよね。歳が近いのはお兄ちゃんなんだけど、あれこそ絶対違うじゃない?


 なんというか、男の人にカテゴライズして欲しくないというか。


「エリーゼちゃんの歳と同じ位の男子って、なんだか子供っぽいのが多い気がするわ。」


「あー確かにそうですね。うちの近所の悪ガキも目が合うと目をそらす癖に私の近くに寄ってきては匂いとか嗅ぐんですよね。ほんと子供です。」


 ええっ!?そんな子、いる!?


「分かるわぁ。何故か視界にちょいちょい入ってきたり、太陽の光で服が透けないか確認したりしにくるの。」


「分かります!ガキですよね!」


「まあそこが可愛いんだけど。」


 私にはわかりません!キモイです!お兄ちゃんと一緒です!!


「エリーゼちゃんにもいい人が現れますって!もし気になる人が出来たら相談してね。」


「デートの時は私が腕によりをかけてお洒落にコーデしてあげますから。」


「ま、まだ私11歳なんでそういうのはいらないかなぁ…….」


 とりあえずやんわりとお断りしときました。


「そっか、エリーゼさんが大人びてるからつい話しちゃうんだ。まだ11歳だなんて気付かないですよ。」


「そう言われれば私もちょっとした新人や後輩位に感じてるかも。たった今10歳位の男の子の話をしたばっかりだけどね。」


 2人が私の手を取ってめっちゃウンウンしてる。


 大人の中にいること多いから麻痺してたけど、私まだ子供なんですよ?


 でもね、大人の女性といっしょにいるとなんだかちょっとだけ大人になれた気がするのはなぜかしら?


「早く大人の仲間入りがしたいから、もっとがんばりますね。」


「エリーゼさん、そんなに頑張らなくていいんじゃないですか?あなたは充分大人ですよ、枯れ専ですけど。」


「ひ、ひどーい!」


「うふふふふ。」


 お姉さんが私の髪を撫でながらそう言って笑いました。


「こういう時間、至福だわ。」


 サブマスさんもちょっとうっとりとした目でこっちを見てます。



 楽しい時間が過ぎていきました。



 そしてあとでギルドマスターさんから叱られました。職場でお茶会は看過出来ん!女子会は定時後にやれ!とのこと。


 すいませんでした。

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