062 クエストを受けよう。
「いつだって元気印のあの嬢ちゃんが明らかに落ち込んでるな。ある意味貴重だぜ。」
おうちに帰ったら悲しさが増しちゃう気がしたんでとりあえず冒険者ギルドに来たんだけど、悲しくてやっぱり落ち込みました。
テーブルの上から顔が離れないわ。よよよ。
てかミノルおじさん、私だって悲しい時は悲しいのですけど。
レア扱いはひどいです!
「まあ数日とはいえエリーゼ嬢ちゃんとミルフィちゃんは姉妹の様に一緒だったもんな。寂しいのは分かるぞ。」
『そよ風の輝き』のみなさんも私が心配なのかいっしょにいてくれます。
この人達いっつもここにいるけど、お仕事ないのかな?
はああ、なんだかやる気出ないなぁ。
「こりゃ明日からの工事に支障が出そうだな。『そよ風』の、明日から嬢ちゃんをクエストにでも連れてって気晴らしさせてやってくれや。」
ミノルおじさんがなんか勝手なことを言い始めたわ!
「だ、だいじょうぶです。明日には元気になりますから……」
「いやぁ、こりゃあ多分引っ張るから無理だ。使いもんにならねぇ。それに嬢ちゃんは働き過ぎだからたまには違うことをして自分を見つめ直してみろや。」
「俺達は構わないぞ。エリーゼ嬢ちゃん、明日採集の仕事を受注するから一緒に行こう。仕事とは言ってもピクニックみたいなもんだ。」
うーん、どうしよう。
「おじさん、仕事は遅れませんか?」
「まあ1日遅れるだけだから……おっ、それなら生コン車とポンプ車、ついでにユンボは…ニュートだっけ?そいつら貸してくれ。俺が代わりに生コン打っとくからよ。黒オヤジのダンナにも使い方教えてやるよ。」
「おお、いいのかい?こないだエリーゼさんの施工を見てちょっとやってみたかったんだよな。ミノルさんご指南頼むぜ!」
たしかに迷惑かけちゃうくらいなら邪魔しないにこしたことないし、ガテン系おじさん達のテンションが上がるんならいいかもしれないなぁ。
「わかりました、ちょっと気分を変えてみます。みなさんありがとうございます。」
私は工事現場に重機達を出してから『そよ風の輝き』の4人といっしょに採集依頼を受けることにしたわ。
依頼を受けた翌日、私は『そよ風の輝き』のみなさんと合流してからまゆげちゃんを召喚したわ。
現在ダブルキャビンになってるまゆげちゃんは6人乗りだから、私と『そよ風の輝き』のメンバー4人の計5人なら楽に乗れちゃう。
荷物も積み放題だし速いわ。
マールの門から街の外に出てぐるっと反対側に広がってる『セルマンの森』と呼ばれてる大森林があるの。
私は行ったことないからよく知らないんだけど、そこにポーションの素となる薬草やキノコ、花なんかが生えてるんだって。
とりあえず薬草を採集することが目的で、できればほかの素材も採集できたら追加報酬がもらえるそう。
「エリーゼちゃんは普段わりと大人しいし流石に今日は元気がないと思ってたんだが……やっぱ『重機』に乗るとしっかりするんだなぁ。」
「普段大人しいとはいってもしっかりしてるし真面目な子だから当然っちゃ当然だけどな。」
「大人達からの信頼が厚いのは伊達じゃないってか?」
「もう!女の子って繊細なんだから黙ってて!」
「「「へーい。」」」
お姉さんは庇ってくれてるけど、私からすればマールの大人達が騒がしいだけなんですからね!
でも、みなさんが私に気を使ってくれてるのはわかる。ちょっとうれしくて元気出ました。
あんまりクヨクヨしてちゃミルフィにも嫌われちゃうわ。よし、私もがんばろう!
「このまま森の中を進めるとこまで進んでいいですか?」
「ああ、この辺りはたいした魔物が居ないから安心だ。それに森の外側には余り良い素材がないからな。」
「どんな魔物がいるんですか?」
「定番のスライムや大ナメクジ、アーマーアントって言うでっかい蟻がメインだ。ソルジャービーって言う蜂やフォレストウルフって言うオオカミが出たら少し面倒だな。」
ギルドに置いてあった魔物図鑑にはどれも下級の魔物だって書いてあったのを見たわ。
数に注意すれば問題なさそうね。
「以前怪我を負った時はこの森のかなり奥まで入ったんだ。そん時にゃ『アイアンセンチピード』って言うデカいムカデが6匹も出て来やがってよ。ありゃあヤバかったぞ。」
「エリーゼちゃんには助けられちゃったもの。ありがとね。」
「攻撃役と魔法士が倒れちまって、盾役と斥候だけが残っちまったからなぁ。だが、次はしっかりやるからよ。」
ううん……みなさん鼻息を荒くするのはかまいませんが、今その話をされると一気に不安になっちゃうんですけど!
たしかアイアンセンチピードって身体が硬くて動きがすばやく、牙に毒があるんだったわよね。こわー。
それが6匹も出たなんてら私もやっぱり大魔道の魔法書見てくればよかったかなぁ。
仕事だからと平静を装ってはいるけど、実際はかなりドキドキしちゃってるわ。
「だが今日は採集だから無理に魔物と戦わなくてもいい。ヤベぇのが出たら即逃走だ。いいなエリーゼちゃん。」
「は、はい!」
そんな話をしているうちに多くの立木のせいでまゆげちゃんではこれ以上先に行けない所まで来てしまいました。
「よーし、ここから探索開始だ。エリーゼちゃん、薬草は木の生えてない所に密集して生えてるからな。みんなは周囲の索敵だ。」
「はーい。」
「「「了解!」」」
『そよ風の輝き』のみなさんは私の周りに散開して辺りを警戒し始めたわ。
それじゃあ任務開始ね!
こんちわ!ぴ〜ろんです。
新型コロナワクチン2回目はやっぱり熱出ました、2日間寝込みました。最高体温39.8℃をマークしました。ひどすぎた……
おかげでやっぱり続きを書ききれませんでしたが、なんとか更新できるところまでやります!あんまり遅れると最初に決めた『余裕を持って書く』の誓いが果たせなくなってしまいますしね。
できる限りがんばります!




