053 今日から生コン打設です!
こんちわ!ぴ〜ろんです。
なんとか今日から再開出来そうです。週末分まで予約投稿しました。さーて来週分は今から書くぞ!
がんばります。
さて、今回からまた倉庫の基礎工事ですよ。工事が大好きな皆様、おまたせしました。ではどうぞ。
「よし!今日から倉庫のコンクリート土間打ちだわ。」
「どまうち?エリーゼはいったいなんの仕事をしてるのかな?」
ミルフィを連れて商業ギルドの裏にある工事現場にやってきました。
黒オヤジのおじさんがいつもと同じ黒光りする身体を見せつけるように立ってるわ。
「こんにちは!」
「おお、こんにちは。おっ!エリーゼさんじゃねえか!なんかちょっと見ないうちに成長したかい?」
「もう、黒オヤジのおじさんったら。そんなに早くおおきくなれませんー!」
「黒オヤジのおじさんって……おじさんが2回出てきてもう何がなんだか分からないよ。」
ミルフィがそんなこと言いながら眉間に手を当ててる。それに黒オヤジのおじさんが気付いたわ。
「あんたは誰だい?」
「あっ!初めまして黒オヤジさん!ぼくミルフィっていいます。今エリーゼのおうちにご厄介になってる駆け出し冒険者です!」
「あんたも俺を黒オヤジって呼ぶの!?まあいいけどな。よろしく!」
黒オヤジのおじさん、あいかわらず元気そうでよかった。
工事現場の周囲には高さ40cmくらいの木の枠が付いてて、中には鉄の細い棒が格子のようにビッシリと並べてあったわ。
そして、地面に杭を打ち込んで強くした柱を建てる予定の所には木の箱のようなものがつけてある。
周囲の枠から木材の桁を渡して器用に地面から浮かせてあるわ。これなんだろ?
「今日からコンクリート土間打ちですね。楽しみです。」
「ああ、俺もだ。ミノルさんから大体の工程は聞いちゃいるけどモノを見ないとよく分からねぇからな。」
とりあえずいるものはわかってるから準備しとくかな。
「それじゃいきますよ。いでよ~コンクリートミキサー車とコンクリートポンプ車〜!」
借りた重機は白い壁から出てきます!
白い壁が消えて中から出てきたのは、2台の空色のトラック。
その片方は荷台にでっかい樽のようなものを背負ってた!その樽がグルグル回ってる。
そしてもう片方は、折りたたまれた油圧ショベルのアームやブームよりも長い柱のようなものを積んでる。その柱に丸い棒が備え付けられてたわ。
「え、エリーゼ……なにこれ?」
新たな重機を見てミルフィがびっくりしてるわ。
ミルフィはここ最近びっくりしてばかりね。そろそろ慣れそうなものじゃない?
毎日ギルドまでまゆげちゃんで行ってたし、ステータスも順調に上がって体力値なんか30になっちゃったもの。
精神力は1,000超えました。まだレベル1なのに。
『そよ風の輝き』のみなさんに言わせれば、今のミルフィのパンチはゴブリンの胴体を貫くそうです。
もうヤバいよね。
そんなミルフィがお口をあんぐり開けて生コン車とポンプ車を見上げてます。
「これはね、『コンクリートミキサー車』と『コンクリートポンプ車』よ。コンクリートミキサー車のことは『生コン車』、コンクリートポンプ車は『ポンプ車』って縮めて呼ぶの。生コン車の中にはコンクリートっていう灰色の泥みたいなものが入ってるんだけど、それが乾くとカチカチの石みたいになっちゃうんだって。そのコンクリートをあちこちに運ぶための車がポンプ車。生コン車からポンプ車にコンクリートを溜めて背中に乗ってる柱に付いてる丸い筒の中にコンクリートを流すことで柱の届く範囲にコンクリートを送り出すのよ。」
「へえぇ……」
「なんだ、ミルフィちゃんはまだ嬢ちゃんのスキルに慣れてねぇのかよ。もういい加減慣れろよな。」
声に振り向くとそこには肩から袋を下げたミノルおじさんがいたわ。
「ミノルおじさんこんにちは!」
「ううう、こんにちは……」
「おう嬢ちゃんミルフィちゃんこんにちは!黒オヤジのダンナもおつかれ!よく俺の出したオーダーに応えてくれたな!」
「ミノルさんの説明が分かり易いおかげで職人に伝え易かったから問題ねぇ。まあいまいちどうなるのかまでは理解が及んでねえんだがな。」
ふたりは顔を見合わせてガッハッハッと笑ってる。どうやらこの木枠や鉄の棒はミノルおじさんの指示らしい。
「エリーゼ、このおじさん達口が悪いね。」
「うふふ、口は悪いけど性格はいいのよ。ミノルおじさんは優しいし黒オヤジのおじさんはとっても親切な人なの。」
「へぇ、意外だね。」
「初めの頃私がまだ小さいのにギルドの依頼でここの工事を請け負ったからおじさんったら工事に反対したのよ。でもそれはここで働く人達が働きにくいかもしれないって心配したからだったの。まあこんな重機の存在なんて知らなかったんだから仕方がないわ。」
「ぼくはいまだに心配だけどな。」
私とミルフィがおしゃべりしてたらミノルおじさんが担いでいた袋を私達の前に放り出した。
「みんなこの中に入ってる長靴と手袋をするんだ。コンクリートに直に触れるとその成分が皮膚に浸潤してきて薬傷という火傷を起こす。曝露っつーんだけど、その薬液は下手をすると骨まで達するし、大したことなくても皮膚がボロボロになるから注意しな。」
こわっ!!コンクリートってそんな危ないものだったんだ!ていうか、骨って火傷するんだ!?
「時間が経って化学変化が終われば余り問題ねぇし、水に触れれば流れていっていずれ無害化するから使う分には問題ねぇんだよ。施工時の取り扱いにさえ注意を払えば大丈夫だ。」
そのための長靴と手袋なのね、納得。
ミノルおじさんと黒オヤジのおじさんは黒い長靴と白い肘まであるブヨブヨの手袋をして、私とミルフィは白くて小さな長靴とかわいいピンク色の手袋をしたわ。
「ポンプ打設係の嬢ちゃんはこのゴーグルを掛けろ。あとマスクもしとけ。成分を吸い込んだら喉がやられるからな。」
「は!はい!」
「よーし、じゃ早速コンクリートを打つぞ。黒オヤジのダンナとミルフィちゃんは木枠と鉄筋に水を撒くんだ。嬢ちゃんはポンプをセッティングな。俺はポンプと生コン車をドッキングさせるから。」
「「「了解!」」」
ミノルおじさんの号令にみんな元気にお返事をしたわ。
ミルフィは黒オヤジのおじさんにジョウロを渡されて水を撒き始めた。おじさんも反対側から撒いてる。
私はポンプ車のエンジンを掛けて、車体からアウトリガーを張り出し地面に固定、ブームを伸ばしパイプにホースを接続していく。
ガアアアアっとエンジン音を立ててポンプ車のブームが起き上がっていくわ。
「嬢ちゃん、生コン車の車載水をポンプ車に少し入れてからポンプを回してパイプに水を通せ。大した量じゃねえから排水は真ん中でやって構わねぇ。」
「は、はい!」
「ブームは必要以上に起こすなよ。危ねぇからな!」
私はポンプ車の後部のハッチを開け、中に水を入れた。それから横にあった無線式コントローラーを取り出したわ。
スキル知識では『テレコン』とか『無線ペンダント』とか呼ばれてるみたいね。
それを使ってゆっくりとブームを旋回し、ホースをコンクリート打設場の中央に垂らした。
「嬢ちゃん、テレコンは首に提げて右手の小脇にホースを抱え込んでから固定して排出スイッチを押せ。ホースから手を離したら水圧でホースが暴れて下手したら人に当たって重大災害になる!」
「わ、分かりました!」
私はホースを抱えて締め付けるようにガッチリ固定してから首に掛かったテレコンを右手に握る。
左手は添えるだけよ。
「スイッチ、オン!」
………あれ?出ない。おかしいな?
「ミノルおじさん、水が出ません!」
「おい!気を抜くな!今水はブーム横のパイプを上がってるんだ!嬢ちゃん!構えながらブームの二段目を曲げろ!高過ぎ……」
ドバアッ!
「きゃあっ!!」
手元のホースから水がとんでもない勢いで飛び出したわ!
お腹の調子が優れません。なんでかな?夜中トイレにいる時間が増えて若干寝不足です。
ちくしょう若い時は1週間の睡眠時間7時間だったぴ~ろんも今は寝ないと辛いのです。
歳取りたくないですね。不老のスキルを授けてくださる方、ご連絡待ってます。
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