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052 大魔道の魔法の書

こんちわ!ぴ~ろんです。


誤字報告ありがとうございました。『満たん』の『たん』がカタカナになりました。エリーゼ嬢の子供っぽさ演出で平仮名をチョイスしたのですが、満タンの『タン』とは『タンク』の事なんだそうで、それならタンクは平仮名じゃまずいかなと思い修正させて頂きました。


自分の無知をお詫びすると同時に報告して頂いた方にお礼申し上げます。ぴ〜ろんはまたひとつ賢くなりましたよ!


それでは、週末分をどうぞお楽しみください。ちょっと長めです。

 モジャおじさんから借りた魔素注入魔導具はとてもいいものでした。


 ていうかすごく優秀。


 マジックポーションは目分量で飲ませてたからたぶんちょっと飲ませ過ぎだったと思うの。足りないよりは多めの方がいいからね。


 でもこの魔道具には入れ過ぎ防止装置が付いているらしく、ミルフィの精神力が満タンになったらそれ以上は入らないようにできてたのよ。


 ということは、私の精神力が減った数値がミルフィの最大精神力値ってことになるから、わざわざミノルおじさんの所に行って調べてもらわなくてもよくなっちゃったってわけ。


「エリーゼ、本当にぼくの精神力は60を超えてるの?」


「ええ、たぶん次で70を超えるわ。1回精神力枯渇が起きるたびに3ポイントもボーナスがあるんだもの。だからあと10回もしないうちに100ポイント達成だし、そろそろミノルおじさんからもらった魔石の魔素も1つ目が満タンになるわよ。」


「ふえええ、夢みたいだよ。」


 ミルフィったら笑ってるのか困ってるのか分からない顔。ふふふ、気持ち分かるわよ。


 私、LV1の時の精神力は25ポイントだった。寝る前訓練を重ねて最大精神力が500を超えた日、ボーナスの精神力が25ポイント付いた時に『ああ、私成長したんだ』って実感したわ。


 だって一晩であの時の最大値と同じだけ増えてるんだから。すごいでしょ。


 きっとミルフィも120を超えたら同じことを思うはずだよね。


 ま、彼女はそれが一日で達成されちゃうんですけど。


「エリーゼ、晩ご飯の時間までがんばりたい。目指せ最大精神力120ポイントだよ!」


 うふふ、ほらね。


「じゃ、晩ご飯終わったらミノルおじさんの所に魔石を返しに行きましょ。そのころにはもう魔石が満タンになってるはずだからね。」


「はい先生、うふふ。」


「ふふふ。」


 私達は笑顔で訓練を再開したわ。




「早えな!もう1つ満タンになったのかよ!」


「違います、3つとも満タンになりました!」


 実はミルフィの最大精神力が100を超えた時点で、『魔力操作LV1』と『精神力回復力増加、精神力回復量増加、精神力上昇率増加、努力』のスキルが発生したの。


 魔力操作は精神力を全部使うっていう荒業をやったからだと思う。私も同じだったからね。受動技能の『精神力回復力増加、精神力回復量増加、努力』もたぶん同じ。


 でも、『精神力上昇率増加』は未知のスキルだわ。私にはなかった。


 たぶん精神力を回復させながら使い続けたから、身体がもっと多くの精神力を必要だと感じたのかもしれないわね。


 おかげで最大精神力上昇ボーナスが10%になっちゃって、現在400オーバーです。


 ちなみに、ミルフィが見ることのできるステータス値に生命力と精神力、魔力と気力の項目が増えました。あれだけ精神力関連のスキルが身に付けば当然見えるようになるわよね。


「おいおいおいやり過ぎじゃねえか?程々にしとけよ。この街にMPモンスターは2人要らねぇぞ?」


「ミノルおじさん、ミルフィはグレースの冒険者なの。グレースの人のためになるんだからいいじゃない。」


「まあ、グレース市の治癒士でもヒール100回使える人は聞いたことないけどね…….」


 ミルフィがあはは〜って困った笑顔をみせてる。


「まあいっか、んじゃ明日からは身体を鍛えながら訓練だ。この魔導書を読んでみな。」


 ミノルおじさんは1枚の紙切れをミルフィに手渡したわ。


「魔導書?これただの紙ですよね?魔導書ってもっと分厚くて解読が難しかったと思うんですが。」


「ああ、あれって無駄らしいぞ。」


「え?」


「あの長ったらしい文章は、魔術を理解してないからああなるらしい。ま、それ書いた奴は魔法士じゃなくて『魔術師』だからな。称号に『大魔道』とか『美魔女』とかが生えちゃってて……くくく。」


 だ、『大魔道』!!?


 なんて禍々しい響きなのかしら。私絶対にお近付きになりたくないわ!


「ちょっと読んでみます……はわわわ!」


「ちょっとミルフィ!だいじょうぶ!?大魔道の呪いじゃないの!?ミノルおじさんなんでこんなもの持ってるんですか!」


 紙切れ1枚で呪われちゃうなんて、恐ろしいわ!!


「ち、違うよエリーゼ、すごいんだ!魔法が頭の中に入ってきたよ。ちょっとした記号と説明しか書いていないのに分かるんだ。この魔法は……『デトックス』?」


 デトックスですって、なんか響きが怖い魔法です!


「これを書いた奴はこの魔法を広めたいんだってよ。効果は身体の老廃物が分解されて健康になる…まあ元気になる魔法だ。こいつの凄ぇ所はな、訓練なんかで出た疲労をヒールで治すと鍛えた部分も元に戻るのに対して疲労物質だけを分解するから疲れが吹き飛ぶんだ。」


 ふーん、説明を聞く限りじゃかなり便利な魔法みたいね。


 でもなぁ…大魔道の作った魔法だもの……


「よし、それじゃ明日は『そよ風の輝き』のやつらと実践訓練をしな。ちょっとやったら全員の疲労をデトックスで消すんだ。筋肉痛知らずのいい訓練になる上精神力も使う。限界まで使えよ?MP切れちまったら嬢ちゃんから補給してもらえ。」


「は、はい、分かりました。」


「ついでに嬢ちゃんも魔法を覚えちまえよ。その紙は誰でも何回でも使えるぞ。」


 えっ?私にも魔法が使えるの!?


 うわぁ…み、魅力的だわ。


 私無駄に精神力あるから魔法使ってみたかったんだよね。でも……


「ごめんなさいちょっとイヤかも。」


「そうか、残念だな。まあその紙はミルフィの嬢ちゃんにやるよ。他の奴にも教えてやってくれ。」


「はい!」


 ごめんなさいミノルおじさん、大魔道の魔法書は勘弁してください!




 次の日の早朝から『そよ風の輝き』の皆さんと戦闘訓練です。


 ミルフィは今まで武器戦闘をしてこなかったからすぐに戦闘できないので、ギルドにあった模擬戦用のメイスを借りて素振りをしてます。


「はあっ、はあっ、う、腕が上がらないよ……」


 内股になりながらメイスを振り続けてる。ちょっと可愛い。


「ミルフィ、そんな時こそ『デトックス』よ。」


「あっそうか!『デトックス』!!』


 ミルフィが魔法を唱えると、胸から全身に向かって淡くて白い光の粒がちらばっていき、また胸に戻っていった。綺麗。


「す、すごい!全然疲れてない!これならメイスを何回も振れる!えいっ!えいっ!」


 うそっ!そんなに効果があるの!?ヤバくないですか?


 メイスを30回くらい全力で振ってはデトックスを使い、また疲れるまでメイスを何度も振り続けるミルフィ。


「ミルフィ、あなた何気にメイスを振り続ける回数が増えてる気がするわよ。それにさっきからデトックスの魔法、唱えてないのに使ってるわよね。」


「えっ!?」


 ま、まさか!棍術スキルが身に付いたのかしら?そのせいでメイスをたくさん振っても疲れないのかも。


 魔法は……きっと大魔道の呪いの効果よね。


 すごい魔術師だってミノルおじさんも言ってたもの。こわぁ。


「どうしたどうした?」


 冒険者のおじさんが私達の声に気が付いて話しかけてきたわ。


「ミルフィの様子がおかしいんです。最初メイスを30回振ったらはあはあ言ってたのに今は50回振っても疲れてないし、魔法を唱えてないのに使えてるんです。」


「何?メイスを振る回数はともかく魔法を唱えてないのに使うって、そりゃ無詠唱って事か?」


「むえいしょう?」


 きっと呪いね。大魔道の呪い。


「とりあえずギルド室内に入ろう。確かステータス鑑定の魔導具がある筈だ。おーいみんな、ちょっと来てくれ!」



 ギルドの中には誰もいなかったわ。ていうかギルドマスターのお姉さんもいない。


 うーん、誰もいない冒険者ギルドってヤバくないですか?有事があったらどうするのかなあ?


 あの人ホントにポンコツかも。


 ギルドの受付カウンター横に透明な板が付いた石版があったわ。


 どうやらそれがステータスを確認できる魔導具みたい。


 それを使ってミルフィのステータスを見てみることにしたの。


 まあミルフィはステータスを自分で確認できるからそんなことしなくてもいいんだけど、みなさんに説明をするなら表示された方が楽よね。


「おいミルフィちゃん、良かったら俺達にもステータスを見せちゃくれないか?」


「いいですよ、はい!」



 名前:ミルフィ

 種族:人間


 LV:1

 体力:24

 知力:10

 敏捷:10

 器用:11

 状態:正常


 技能: 回復魔法LV2 、魔力操作LV2

 魔法:ヒール、キュア、デトックス


 受動技能: 無詠唱、精神力回復力増加、精神力回復量増加、精神力上昇率増加、努力


 称号:回復士



 生命力や精神力なんかは表示されないのね。それでみなさんの認識が低いのか。


 ずっとメイスを振ってたから体力値が上がったんだわ。さすがにまだ棍術スキルは付いてないようね。


 まあそりゃそっか、ただ棒を振ってただけだもの。筋トレしかしてないもんね。


 そして、やっぱり付いてた『無詠唱』。


 いろいろ納得しました。


「あっ!無詠唱のスキルがある!」


「精神力増加系スキルって何かしら?見た事ないわ。」


「ん?ステータス値が……おい!さっきのミノルさんの話からするとミルフィちゃんは白級じゃない、黒鉄級だ!」


「な、何でこんな事になってるんだ?嬢ちゃん達はいったい何やったんだ?」


 そよ風の輝きのみなさんは驚いて騒ぎ立ててるわ。私達に詰め寄るおじさん達とお姉さん。


「精神力関係はミノルさんとの約束だから秘密ですけど、これなら見せれますよ。疲労を消しちゃう魔法『デトックス』です。この紙を読むだけで誰でも使えるそうです。ぼくはそれを唱えながらメイスを振り続けてただけですよ。」


 ミルフィは慌ててポケットから魔法の書かれた紙切れを取り出したわ。


 その紙を受け取ったのは魔法士のお姉さん。


「これが魔法書?まさか!魔法書って全部読み込んで魔法の契約をして、訓練をしてやっと使えるのよ?こんな紙切れを読んだ位じゃ使えるわけないわ。確かに分かり易く図解になってるし、文字も大きくて読み易いし、丁寧に書いてあるけど……ええっ!?」


 その紙を読んだお姉さんは驚いてその場に座り込んじゃった!


「どうした!?」


 まさか!お姉さんは大魔道に呪われちゃったの!?


「ほ、ホントに『デトックス』の魔法、使える様になってるわ!これ読んだだけなのに!」


 あ、魔法を覚えただけでした。よかった。


「ま、マジか!?俺にも見せてくれ!」



 結局メンバーの4人ともデトックスの魔法を覚えちゃって、大喜びしながら夕暮れまでずっと訓練に勤しむ結果になっちゃった。


 当然精神力が空っぽになったら私が魔導具で魔素を補充してあげました。


 みなさんステータス値がちょっとずつ上がったみたいで喜んでるわ。デトックスを多用して2回も精神力枯渇になったお姉さんは多分精神力も増えたと思う。


 ミルフィも丁寧にメイスの扱いを教えてもらったから夕方には実践的な訓練も受けていた。おかげで棍術のスキルが付いたみたい。


 本当に実りある1日だったわ。さて、明日からは本業を再開しないとね。ミルフィにもいろいろがんばって貰わないと。



 ちなみに、私はデトックス覚えてません……だって大魔道が怖いんですもの!

今週はここまでです。というか毎週のようにある連休と体調不良のおかげで書きためが無くなってしまいました。そしてまたお盆休みが……家族が大事なぴ~ろんはお休み中小説を書くことが難しいので、来週は更新ができないです。


みなさん、冷凍庫の中に眠っている大幅な賞味期限切れの食パンは食べちゃ駄目ですよ!死ぬほど後悔しますよ!食べた途端苦味がある食パンは即吐き出して下さい!寝返りを打てば嘔吐物が口に溢れ、排泄物が白くなるまで出続けますからね。


という訳で15年振りに食中毒になりました。たまらんかったです。トホホ。


みなさん健康にはご留意ください。


ぴ~ろんの脳内自伝的前作を読んでおられない方は今回の『大魔道』の事、訳わかんないと思います。かまいません。本作には絡みません。でも、もし……もし気になるなぁと思われるのであれば、『夫婦で異世界に行ってしまったけど、折角なので楽しい新婚生活を送ろう 〜元の世界のスキルが異世界でチート化したのでなんとかなりそうです〜』を読んでみてください。ぴ~ろんのアホさと異世界ファンタジーが大好きな事がお分かりいただけるかと思います。来週更新が難しいので、暇潰しの余興としてご提案いたします。


なんかCMみたいになっちゃったな!


でも時間取れたら書きますからその時は続きをお楽しみくださいね!


それでは遅くとも再来週の月曜日にお会いしましょう。ぴ~ろんでした。


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