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036 ホイールローダー、カスタマイズ!

「おーやってるなぁ。」


「あっミノルおじさん!こんにちは!」


 黄土色の粘土層を全部集めてまゆげちゃんに積み終わったあと、ちょっぴり泥だらけになっちゃったまゆげちゃん達を20万mpで借りた散水車から出したお水で洗ってたらミノルおじさんがやって来たわ。


「おおおっ!ついにホイールローダー買ったのか!」


「はい、『かけるくん』です!すごい力持ちなのよ、小さいのに。」


「ははっ、嬢ちゃんが小せえからちょうどいいんじゃねえか?ブルなんかは運転しにくいだろ。」


「もう!小さいって言わないで!今から成長してミノルおじさんよりでっかくなるんですぅ!」


「はっはっは!おお怖えな!女の子のでかいのは身長じゃない部分だけにしとけ。将来恋人より身長がでかかったら嫌われちまうぞ。」


 私がプンスコしてみせるとミノルおじさんはさらに大きな声で笑ったわ。


 ちょっぴりセクハラ発言だし!


「それよりもホイールローダーだよ。へえーオレンジと黒の車体はオシャレだねぇ。流石の俺も重機は詳しくねぇからなぁ。メーカーはタクボね。中々いいじゃねぇかよ。」


 そして興味があるのはやっぱり重機!まあいいけどね。


「こいつもキャノピー仕様かよ。キャビンタイプならエアコン効いてて快適だぞぉ!クリフトはまあ良いけどブルとかけるはキャビンの方が良かったな。」


 私が決めてるわけじゃないから分からないわよ。それに、クリフトもブルータスもかけるくんもみんな可愛いからどっちでもいいわ。


「嬢ちゃん、こないだ『眷属カスタマイズ』があるって言ってなかったか?」


「あ、はい、ありますよ。どうかしましたか?」


 おもむろに質問をしてきたミノルおじさん。


 そういえば道作りをした日の夕方新しいステータスについて話をしてたんだったわ。


「その重機カスタマイズって、もしかしてキャノピーをキャビンに変更出来たりするんじゃねえのか?」


「えー、ミノルおじさんと一緒に確認しようと思ってたから見てません。」


「ちょっと見てみようぜ!」


 そうねぇ、黒いおじさんはまだ帰って来ないしな……


「お仕事再開するまでならいいですよ。」


「よしよし、じゃあかけるから見てくれ。分からない事があったら教えてやるからな。」


「はーい。」


 私はステータス画面を開き、『眷属カスタマイズ』の項目にふれた。


 すると、まゆげちゃん、クリフト、ブルータス、かけるくん、の項目が現れる。


 迷わずかけるくんをタッチ。



『かけるくんカスタマイズ


 定格荷重変更

 操縦席仕様変更

 カラー変更


 ※アタッチメントは個別のステータスから変更可能』


「出ました!かけるくんが変更できるのは定格荷重と操縦席仕様、そして色です。」


「色!?ボディカラーが変えれるのか!?しまった!嬢ちゃん、まゆげの眷属カスタマイズを見てくれ!」


 ミノルおじさんが慌ててそう言ったわ。どうしたのかな?


 まゆげちゃんの眷属カスタマイズをポチッとしてみた。



『まゆげちゃんカスタマイズ


 サイズ変更

 最大積載量変更

 トランスミッション変更

 タイヤ仕様変更

 乗員数変更

 荷箱仕様変更


 ※ボディカラーは無断改造の為サポート外です』



 あっ、そういうことね!


 ミノルおじさんが色を塗りかえちゃったからボディカラーが変えれなくなっちゃったんだね。


「まゆげちゃんはサイズと最大積載量、トランスミッション、タイヤ仕様、乗員数、荷箱仕様が変更できますね。残念だけどボディカラーは変更できなくなっちゃってます。ミノルおじさんオリジナルだもんね。」


 それを聞いたミノルおじさんはすごく申し訳なさそうな顔をして頭をガリガリ掻いたわ。


「すまんな嬢ちゃん、俺が色を塗っちまったからカラーチェンジが使えなくなっちまったんだな。改造車は下取りが下がるのとおんなじか…申し訳ない。」


「何を言ってるの?まゆげちゃんにぴったりのボディカラーはミノルおじさんが塗ったオリジナルカラーしかないでしょ?私このクリーム色とエメラルドグリーンのツートンカラーが大好きです。」


 まゆげちゃんだってきっとこの色が大好きだよね。


 まゆげちゃんのエンジン音がプルルンって大きくなった。ほらね。


 でも私、いつエンジンかけたっけ?


「そう言って貰えると助かるぜ。ありがとう嬢ちゃん。」


「ミノルおじさんにお礼を言われることはないけどな。それより私がお礼を言わないとね。まゆげちゃんを可愛くしてくれてありがとう、おじさん。」


 ミノルおじさんったら照れてる。あんまり頭を掻きすぎたら髪の毛が抜けちゃうわよ。


「何なら他の子達もオリジナルカラーに塗ってほしいくらいですから。」


「ははは、分かった。仕事の空きにでも塗ってやるよ。でも今は他の変更を試してみろよ。かけるの操縦席をキャビンにしてみてくれ。」


「うーん、私としては外が見えた方が楽しいんだけどなぁ」


 でもせっかくだからやってみよう。


 操縦席仕様変更をポチッとする



『操縦席仕様変更


 現在の仕様 キャノピータイプ


 キャビンタイプ 40万wp

 搭乗用ドア左右開閉 +12万wp

 パワーウインドゥ +7万wp

 外部拡声器 +5万wp

 ハッチバック +20万wp


 キャノピータイプ 25万wp

 外部拡声器 +5万

 前面風防 +2万5000wp

 後面風防 +2万5000wp


 ※元に戻すのは無料、ワーキングポイントは還元されません』



 なかなか細かい。何がよくて何が悪いのかよく分からないわ。


 とりあえずキャビンタイプを選んで、オプションはドア両開き、パワーウインドゥ、拡声器、ハッチバックと全部選んでみた。


『合計84万wp 変更しますか?』


 高っ!2台で軽トラ買えちゃう!


 でも試しにやってみよう。ポチッとな。


 すると、目の前に止めてあったかけるくんの周囲にピンク色の壁が現れたわ!


 な、なんか中からゴィンゴィン音がしてる!


「だ、だいじょうぶかな……」


 音が止まって壁が崩れていく。中から現れたのはオレンジボディのかけるくん。でも、操縦席がまゆげちゃんみたいな乗り込むタイプに変わってる!


 か、かっこいい!


 さっそくドアを開けて中に乗り込んでみたわ。


 そしてドアを閉めると中はとても静か。それに埃っぽくない。


 これは快適かもしれない。


 実はさっきの白い土はかなり砂埃がたっててけっこうつらかったの。


 だから洗車したのよね。決してタイヤの汚れだけじゃないのよ。


 目の前のハンドルの横に何かぶら下がってる。黒くて四角くて前面に小さな穴がポツポツ開いてて、右横にボタンスイッチが付いてるわ。


 なるほど、これは拡声器のマイクね。ちょっと喋ってみよう。


『ミノルおじさん!キャビンは快適ですよ!いいかんじ〜!』


 窓からミノルおじさんを見ると、ちょっぴり驚いたあとめっちゃ元気に走り寄って来たわ。


 私はパワーウインドゥの開スイッチを押し、窓を開ける。


「だろぉ?絶対キャビンがあった方がいいって。空調はいいし雨風は防げるし、日焼けも防止出来るからな。」


「あと、埃を被らないで済みますね。日焼けは別にしてもいいですよ。日焼けかっこいいです!」


「まぁあんまり日焼けは身体によくないんだがな、その辺りは好みだから……うおっ!?なんだあの真っ黒なおっさんは!」


 あっ、黒いおじさんが帰ってきた!

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