100 祝!100回記念 みんな集まれ!
こんちわ!ぴ〜ろんです。お待たせしました投稿します!
本来3日前には書き上げている予定でしたが、本職の多忙に加え1万字に届かんばかりの大作になり、なおかつ最初から読み直しながら書かなければならないという想像以上の重労働になりました。
ああ!デジャヴを感じます!前にも同じ目にあった気がします!気のせいではないですね、はぁ。
人物紹介なので読み飛ばしても本編に全く影響しないあたりに業の深さを感じます。
できれば読んで下さい!100回記念ですよ!コメント等お待ちしてます。ではどうぞ。
登場人物
エリーゼ
本作主人公で現在11歳の少女。一人称は『私』。10歳の時マールの街で行われた鑑定会で『重機』という誰にも理解出来ないスキルを手に入れ落ちこぼれと呼ばれる。失意に暮れていた彼女に異世界転移者のミノルが重機の力を紐解き、家族の温かい支援と数ヶ月に及ぶ努力で『まゆげちゃん』と呼ばれる軽トラックを手に入れる。その際副次的に手に入れた膨大な精神力を使用して稼働出来るまゆげちゃんの移動力、搬送力を使って実家の商店『ウォール商会』の商品買い付け、運搬業務を行う。冒険者パーティ『そよ風の輝き』が大怪我をしてマールの街に帰還した時、怪我人をまゆげちゃんで運搬してその生命を救う手助けをした事からマール中の多くの人から認知され人気者になる。他の重機を手に入れた事で多くの仕事を請け負う事になり、更に手広く物資を移送したり街道の整備をしたりした事で他の街の人々からも愛される。特に開拓村にきこりとして出向いていた領主は彼女を気に入り情報を集めている。街の外に出る際自らの生命を守る為『そよ風の輝き』から手解きを受け戦闘能力を手に入れるが、重機から発生する魔素を吸収すると生命力に影響を受けレベルアップしてしまうというこれまた副次的な能力で無敵の人外パワーを手に入れてしまった。グレース市から来たミルフィに精神力をアップする修行と重機の運転を手解きした。その後グレース市に行った際、ミルフィが冒険者ギルドで不当な扱いを受けている事を知り激怒、ギルドマスターと正式とは言い難いながらも掣肘する契約を取り交わして冒険者ギルドグレース支部を文字通り『更地』にしてしまう。冒険者等級詐称事件に不満を抱いた貴族から謂れの無い攻撃を受け撃退、その行動から領主に謁見した。以前からエリーゼのファンだった領主とマールを要塞に再設計し建設するというビッグビジネスを契約するに至り、着々と成り上がっていく。
性格は優しく明るいので多くの人に愛されている。撫でられるのが大好きで様々な撫でられを区分出来る撫でられソムリエ的能力がある。商人の娘だからか愛想が良く言葉遣いが丁寧だが、感情的になるとまだ幼さが顕になりがち。また落ち着いていると思われる反面激しい怒りや恐怖に陥る事も多く、ついカッとなった行動を取ることもある。本人には余り自覚は無いが騎士の攻撃を正確に反撃し武器破壊出来る程のメイスの達人。
因みに愛用のメイスはあのものつくりが趣味の旦那さんが作った伝説級レアリティを誇る『ピコピコハンマー』。
エリーゼのステータス(11歳冬時点)
LV:42
生命力:942
精神力:882,448
体力:296
知力:579
敏捷:289
器用:237
気力:825
魔力:3,441
状態:正常
眷属:まゆげちゃん、クリフト、エト、ゼロス、ブルータス、かけるくん、ドレイク、ニュート、クシナダ、(ラフタークレーンの名前は非公開)、ローラ(レンタル移籍中)
技能: 重機LV4、格闘LV2、棍術LV4、盾術LV4、魔力操作LV5MAX、身体強化LV5MAX、恐怖耐性LV3、探知LV5MAX、交渉術LV4、地図LV5MAX
受動技能:精神力回復力増加、精神力回復量増加、反応速度上昇、ステータス異常耐性、気配察知、幸運、努力、根性
称号:土建屋、運送屋、努力人、投資家、救命士、おじさんキラー
※因みに白金等級の冒険者でもステータス値が100を越すことはまず無い。
お父さん
エリーゼの父で緑目茶髪の品のいい紳士。若い時冒険者として鳴らし『ビッグルーキー』とまで呼ばれたが、固有スキルが『商人』だった事とマールの街で現在の妻と出会い結婚した為冒険者を引退、商人となり『ウォール商会』を設立する。夫として1男1女の父として商会長として日々頑張る姿はマールの街の人達から認められている。エリーゼを守る為『粉砕鬼』と呼ばれた商業ギルドマスターの前に立ち塞がったり槍をかまえた衛兵に食ってかかるなど漢気にも溢れる。エリーゼのスキルがどうであれ変わらず愛し、支え理解しようとしたのは自らのスキルに拘らず冒険者になった過去と娘の姿が重なったのかもしれない。
まゆげちゃんに乗ったため、ちょっとだけステータスが上がった。
お母さん
エリーゼの母でちょっと天然な普通のお母さん。青眼の金髪で美しい女性。固有スキルは『会計士』。娘の得たスキルに不安を感じるがそれを見せないように振る舞う。家の手伝いや工事現場で頑張る娘が可愛くて仕方なく、自宅の商会を放ったらかしで建設現場の炊き出し係を買って出る。現在飯場の看板熟女として作業員からの人気が高い様だ。
お兄ちゃん
エリーゼの兄で青眼茶髪。重度のシスコン。妹の全てが大好きでエリーゼを『エリー』と愛称で呼ぶ。固有スキルは『交渉人』だが、その仕事ぶりを発揮している描写はない。とは言え舌の回転は良い様でエリーゼを褒め称える方向にその全ての能力を使用している。
現在は母と共に飯場のボランティアを行っており『卵料理マスター』の称号を得た。
ミノルおじさん
魔導具屋『カーバンクル』の魔導具修理工でエリーゼの『重機』の力を誰よりも早く見抜き支えた黒目黒髪の中年男。その正体は異世界転移者で固有スキルは『整備士』。この世界に整備士というスキルは存在せず、位階の高い異世界技術の為様々な能力があるようだ。普段は魔導具の修理をしながら生計を立てているが、自ら魔導具を製作したり錬金術を使用して特殊な素材を生み出したりしている。魔術にも造詣が深く、魔法付与も出来る。まゆげちゃんを魔改造してエリーゼの魔素で稼働出来るようにしたり荷台に膨大な空間収納を付与したり、自らが開発した『M-Dシステム』を搭載したりした。M-Dシステムとは『まゆげデストロイモードシステム』の略であり開発者ミノルしか理解出来ない完全ブラックボックス化されたシステムである。起動するとシステムが運転手の思考や感情を先読みし自律行動出来る上魔導エンジンや魔装車体、各種駆動系の出力が計測不能な程向上する。まゆげちゃんにそんな物騒な装置を取り付けたのはエリーゼの身を案じたのかただの趣味かは不明。
車輌に対する知識が豊富で度々エリーゼに重機の運転指南をする。自らも重機を操ることも出来、現在はエリーゼが請負った工事現場の技術管理を受け持つ傍ら、ギルド職員や黒オヤジにも重機運転を教えている。マールの街の賢者として『マール紳士同盟』の中核を担う。
中年だが自らの身体は最適化されておりスタイリッシュな肉体。言葉遣いが悪いのが玉に瑕。本人は戦闘を好まないが粉砕鬼を眼力だけで押さえつけたりとかなりのハイスペックを誇り主要人物の中では多分最強。また飛んでもない能力者の『友人』から技術や物資の提供を得ておりその力には際限がない。本人はその力について充分理解しており無用な動揺を避ける為自分が異世界人である事を隠していた。後に領主によりそれを暴露されたが、仲間達はその事実を受け入れ以前と変わらない態度を示したのを知りひとり涙した。
『自分探しの旅人』という謎スキル持ちのリサという名の同郷の妻がいる。
もじゃおじさん
ポーション屋『妖精の雫』の職人。エリーゼが可愛くて仕方ない熊のような大男。赤いもじゃもじゃな頭髪と髭がトレードマーク。外見は厳ついが非常に優しくエリーゼに対して肯定的で愛のある発言が多い。ポーションの空き瓶を返しに来たエリーゼと出会い、もじゃおじさんと渾名を付けられた事を自慢に思っている様だ。『マール紳士同盟』の会員。
商業ギルド ギルドマスター
商業ギルドマール支部のギルドマスターで白髪のカイゼル髭を生やした壮年の男性。元赤金等級冒険者で『粉砕鬼』の二つ名を持つ。まゆげちゃんを路上で走らせたいエリーゼが商業ギルドに魔物の従魔登録制度を利用しようとやって来た際、召喚したまゆげちゃんに驚いたギルド職員に呼ばれて現れた。まゆげちゃんに興奮し『粉砕鬼』としての血が騒いだのか猛然とダッシュして近付いた為中に乗っていたエリーゼを脅かしてしまった。エリーゼの中に商魂という可能性を見つけた彼はエリーゼを優遇し従魔登録を行い、その場でDクラスの商人として彼女を登録した。その後も事ある事に彼女を支援し、仕事の契約をしたり領主への面会をお膳立てした。エリーゼにとって恩人の様な存在に見えるが明らかに得をしているのは彼自身である。重機を見に来てお祭り騒ぎになった人達に対しエリーゼの『鑑定会の結果だけで子供の未来を決めて欲しくない』という演説によって街の人達の意識改革を勧めた功績を称え、Bクラス移動店舗商人の立場を与えた。『マール紳士同盟』所属。
独身でギルドに私室ではなく自宅を持つ24時間戦うギルドマスター。若い時『風雲再起』というパーティに所属していた経験があり、その時領主と知り合って共にこの領地を開拓した。風雲再起には現在の冒険者ギルドマール支部ギルドマスターや商業ギルドグレース支部ギルドマスター等が所属していた為彼等とも面識がある。冒険者ギルドマール支部ギルドマスターである『殲滅』とは顔を合わす度喧嘩をしているが嫌いな訳ではなさそうだ。
商業ギルド サブマスター
緑髪ショートカットの美人なキャリアウーマン。商業ギルドマール支部サブマスターを拝命する程の辣腕で、記憶力に長け礼儀や所作にも造詣が深い。ギルドマスターを補佐するだけでなく部下や後輩に対して指導やフォローも欠かさない為ギルド職員やギルド会員からの信頼も厚い。プライベートではエリーゼに対して姉の様に振る舞い信頼を得ているが、どうやらオシャレは苦手の様だ。仕事が恋人の彼女だが年齢的にもうそんな事言ってる場合じゃなくなってきている。グレース市の衛士長と連絡を取り合ってはいる様だが、お互い多忙でなかなか進展はなし。
商業ギルド 受付職員のおしゃれなお姉さん
B級商人のエリーゼを子供のイタズラと思いこみギルド証を取り上げてしまった残念メガネ女子。会う度に髪型が違ったり、服のチョイスが良い、流行に関する嗅覚が鋭い等おしゃれセンスが高い。共にグレース市にお買い物しに行った『そよ風の輝き』メンバーの魔法士とはおしゃれ仲間。
隊長さん
マール守備隊の隊長で2児の父。茶髪のイケおじ。まゆげちゃんを手に入れたエリーゼがマールの街をドライブしていた時出会った。最初はエリーゼに対し幼い子供を相手にする様な態度であったが、魔物に襲われ重症だった『そよ風の輝き』のメンバーを救う為奔走する姿を見て1人の商人、1人のレディとして扱う様になった。とはいえ自らの子供が全員男だからかエリーゼの事を娘の様に扱い可愛がる事が多い。その結果かエリーゼは彼の『なでなで』を1番気に入っている。エリーゼには誕生日に、ミルフィには帰郷の際に硬い革をミスリル合金で設らえた逸品のバックラーを贈った。『マール紳士同盟』外交担当。
冒険者パーティ『そよ風の輝き』
冒険者ギルドマール支部所属の冒険者パーティで、パーティリーダーでありギルドの主幹冒険者も務める斧使いの男、ソードマンの男、スカウトの男、魔法士の女の4人組。ソードマンと魔法士が『セルマンの森』探索中魔物に襲われ大怪我をして帰還した際、たまたまマールの門にいたエリーゼのまゆげちゃんによって搬送され一命を取り留めた事で知り合う。戦闘力がないと思われていたエリーゼにメイスと盾を使用した戦闘術を指南した所、高ステータスと相まってパーティで模擬戦を仕掛けても勝てない程まで成長させてしまった。ステータスが高過ぎて冒険者証が作れないエリーゼを『冒険者のタマゴ』としてパーティに合流させている。
ソードマンと魔法士は恋仲で結婚を控えている。リーダーとスカウトは2人より歳が上の為か父親か兄の様な立ち位置で2人を見守っている。また、男性3人は『マール紳士同盟』のメンバー。魔法士の女性もその事務局員を司っている。因みに『そよ風の輝き』と書いて『シャイニーブリーズ』と読ませる作戦は上手くいっていない。
冒険者ギルド ギルドマスターのお姉さん
『殲滅』の異名を持つ元白金等級の冒険者でトップパーティ『風雲再起』のメンバーだった女性。現在は冒険者ギルドマール支部ギルドマスター。他のパーティメンバーから鑑みるに決して若くはないと思われるが、見た目は若くて美人。『粉砕鬼』と呼ばれた商業ギルドのギルドマスターといつも喧嘩をしているのはどうやら現役時代からの様だ。なぜか彼からはいつも『小娘』と呼ばれている。
基本的に外面の良さだけの不精者で、我儘を言って所属冒険者や商業ギルドに迷惑を掛ける事が多い。ミルフィにエリーゼを紹介する事を情報漏洩かもしれないと捉え、思考を巡らせた結果エリーゼをギルド関係者にすべく無理矢理冒険者登録させようとして血を求め怖がらせてしまうというポンコツぶりを発揮した。だが勧誘の失態を犯すまではエリーゼにきちんとした大人としての対応を行っており、またエリーゼを探してマールにやって来たミルフィを案じてエリーゼを冒険者にしようと画策したり、ミルフィがグレース市に帰る際自らの代名詞とも言える貴重なコバルトブルーのマントを送るなど新人思いな一面を持つ。
誠に遺憾ながらエリーゼから残念な大人と思われている数少ない人物である。
黒オヤジ
真っ黒に日焼けした男性。建設工事の工程管理や資材調達、人材調達を得意とする現場監督。自らの職工としての能力も高い。エリーゼが商業ギルドマール支部から倉庫建設業務を請け負った際工程管理や資材調達の為ギルドから派遣された。だがエリーゼが少女である事や落ちこぼれスキル持ちだという情報により彼女と仕事をする事に抵抗感を示す。エリーゼが道路整備の仕事を請け負い能力を示したにもかかわらず変わらぬ猜疑の目を向けた為ギルドマスターの怒りを買い吹き飛ばされる羽目になった。だがそれは不正確な情報や一部の贔屓等で割を食う労働者達を生み出さない為の彼なりの誠意であり、共に仕事をしたエリーゼはその事を充分理解、また彼自身もエリーゼの類稀なる能力に尊敬の念を示した。エリーゼとミノルを加えたこの3人はマールの建設工事を一変させていく事になる。
ミノル程ではないが口が悪い。だがエリーゼの事を尊敬しているからか彼女を『エリーゼさん』と敬称で呼ぶ。手先が器用でお手製のお弁当とお弁当箱を作り、女子力が高いのかそうじゃないのか分からないと言われた。またその真面目で着実な仕事ぶりを見たエリーゼ、ミルフィから『いぶし銀』と二つ名を贈られた。当然ながら『マール紳士同盟』のメンバーである。
実は重機が大好きで、運転も気に入っている上その技術を魔導具として利用出来ないかと考えている。
マールの街の人々
幼馴染のマリア、近所に住んでたジーク、その他の同窓生や教師、砕石のおじさん、衛兵達やギルド職員など様々な人達との交流がある。
カバルの街の衛兵さん
カバルの街を守備している衛兵。重機に乗ってやって来るエリーゼに必ず声を掛けてくる優しいおじさん。
カバルの街の農場のおじさん
エリーゼが初めてマールから出て買い付けに行った際出会ったおじさん。干し草を売って飼料を購入する様エリーゼ達に頼んだが、まさかその日のうちに買ってくるとは思わず驚いた。
カバルの街の人々
エリーゼがカバルの街に行くこともある為幾人かとの交流はある。また、マールの街の工事現場に住み込みの労働者として来ている人達もいる。
酪農村の人々
エリーゼが初めてマールから出て買い付けに行った際出会った人々。干し草を買ってくれて乳製品や卵などをを売ってくれた。
この村からもマールに住み込み労働者が数名来ている。
開拓村の木こりのおじさん
領主の住む館から中継ポイントになる街を開拓していた人達のリーダー。その正体はこの地を治める領主様の仮の姿。捨てるしかなかった開拓の為切り倒した木をエリーゼが購入しようとしたので無料で分けてあげた。他の木こり達と共にエリーゼの大ファンである。
ミルフィ
エリーゼと同い年の少女で一人称は『ぼく』。エリーゼの弟子であり親友。青眼赤髪のベリーショートヘアで高身長の美人。礼儀正しいがよく噛む。固有スキル『回復士』を持つが本人のステータスが明らかにファイター向きだった為冒険者となった際能力と上手く符合せず不遇な時期を過ごした。
父の勧めでエリーゼに会う為マールの街までやってきた。エリーゼから精神力という魔法発動の概念と精神力増加カリキュラムを受け僅か数週間で人類トップクラスを遥かに超える最大精神力を手に入れた。また、エリーゼの重機であるロードローラーの『ローラちゃん』と眷属契約しており、ローラちゃんで数日仕事をした為生命力やレベルに大幅な補正を受けた。性格は大人しくて優しい。その為かグレース市の冒険者ギルドで度々不当な扱いを受けていて、それを甘受してしまっていた節がある。だが芯は強く、訓練が終了しグレース市へ戻る際敢えてエリーゼに一騎討ちを申し入れ自らの成長を示そうとした。『大魔道』の称号を持つあの奥さんの作った魔法を授かったバフと回復のスペシャリストでありつつ、棍術と盾術も高いレベルを維持し、エリーゼのマジパンチにも耐え切れる程の耐久力も併せ持つ現在緑銀等級のかなりハイスペックな冒険者となっている。
冒険者ギルドマール支部のギルドマスターからの支持を受けており、彼女からマントを譲り受けた。因みにそのマントは龍種の皮を鞣してコバルトブルーに染めた逸品で、防刃や耐衝撃、断熱、耐魔法、調温等様々なエンチャントが付与されているがミルフィはその事を知らされていない。
ミルフィのお父さん
ミルフィの父でグレース市の雑貨屋さん。ちょっと小太りだが娘想いの良い父親。エリーゼが彼の営む雑貨店で精神力を消費し動く時計を見つけ欲しがった際消費する精神力が多いから使えないと説明、エリーゼの保有精神力の量を確認する為秘蔵のステータスチェッカーでエリーゼを鑑定した。そのステータスの高さを見て自分の娘ミルフィの精神力の低さをエリーゼに相談し、ミルフィはエリーゼを訪ねる事となる。後にそのステータスチェッカーを使用して冒険者ギルドにて起こった冒険者等級詐称事件の証拠を掴んだ。
衛兵の隊長さん
グレース市衛士隊の隊長。初めてまゆげちゃんを見た時思わず槍を突き付けエリーゼを悲しませ、エリーゼの父にブチ切れされた。後でその件を知った自分の母親からも箒による折檻を喰らう羽目に。冒険者ギルドグレース支部で起こった冒険者等級詐称事件でエリーゼの取った行動をいち早く確認し事態収拾に務めた。その際商業ギルドマール支部のサブマスターと連絡先を交換し、現在もやり取りがある様だ。
冒険者ギルドのギルドマスター
冒険者ギルドグレース支部のギルドマスター。ギルド内で不正が横行した際完全に諸手を挙げて諦めた残念な人。本人は関わりを持たない様に無理矢理建物を改築してまで我関せずの姿勢を示し、それがエリーゼの更なる怒りを買い不当契約を結ばされた上ワンパンで沈められた。ギルドの不祥事が明るみになった際ギルドマスターとしての責任を追求され職から追われたトップとして当然ではあるがちょっと可哀想な人。
偽物の赤金級冒険者パーティ『死神の大鎌』
剣を持った戦士風の男と背の低い斥候風の男、大柄の斧使いの男とローブを着た魔法士の男、回復士の女で構成された『断罪の大鎌』と言う名の5人組パーティ。赤金級冒険者であり冒険者ギルドグレース支部内を我が物顔で蔓延った。冒険者ギルド職員と結託し冒険者証を多人数の体液を混ぜて登録すると高い等級が現れるという裏技で赤金級冒険者になっている為実際は白磁か黒鉄級程度の実力しかない。ギルド内で気に入らない冒険者や若手新人冒険者に対し脅迫、恐喝、暴行等を行い、完了した筈のギルドの依頼を失敗にして差額を着服する等非道の限りを尽くしていた。またミルフィの様に気に入らない冒険者に対し周囲の取り巻きを煽って仲間外れにし、パーティを組めない様にして冒険者の弱体化を計った為市民から冒険者が嫌われる下地を作った。ギルドでその所業を見て怒りに震えたエリーゼのビンタを食らい全員気絶、余りのしょぼさにパーティ名を『ゴブりん』にされてしまった。
どうやら彼等は貴族の縁者でその威光を利用しギルド職員と結託したと考えられる。
冒険者ギルドの人々
偽物の赤金等級冒険者達に加担したギルド職員と取り巻き達、それにいい様に扱われた下位等級や新人の冒険者の図式が出来上がっていた。エリーゼ達が冒険者ギルドに出向いた際ミルフィがギルド職員から不当な扱いを受けているのを目撃、取り巻き達も併せてステータス任せのビンタでKOされる。
その後冒険者ギルドグレース支部は解体し、罪に問われなかったミルフィ達若手冒険者は商業ギルドから護衛や市内の雑務を受けている。
グレース市の人々
市場の商人達や衛士隊などエリーゼ達に好意的な人達からニセ赤金等級冒険者や悪質ギルド職員等問題を起こす人達まで様々。
美味しい喫茶&レストラン『ネコの尻尾』には美人の店員がいる。
領主様
初老の男性でこの地方一帯を治める子爵様。若い時国を揺るがす大事件を目の当たりにし、その先の可能性を見つけ街づくりに人生を費やしてきた。自らの半生を掛けて作った街に伝説の白金等級冒険者パーティ『風雲再起』のメンバーを要職として抜擢、その後も領民の為に奔走している。現在も昔と変わらず自らの手で木こりとして開拓を続けており、切り倒してきた材木の処分に困っていた所をエリーゼ達と出会った。まゆげちゃんに材木を積み込みまくるエリーゼに興味を持ち調べを進めるうちエリーゼのファンになる。
こう見えて子供や孫がおりきちんと貴族の役目は果たしている様だ。独立した際初期メンバーで建てた砦の様な館を未だ住居としている為部下や『風雲再起』のメンバーに心配や気苦労を掛けているが、全く動じない。だが自領の北に領地を持つ辺境伯爵から干渉を受けグレース市を荒らされた。このままでは領主である彼に害が及ぶかもしれないと心配したエリーゼの言葉を聞いた彼女の父と商業ギルドマール支部ギルドマスターが閃きの如き智謀を巡らせ、エリーゼの心配を理由にマールの要塞化及び彼の居城建設の必要性を提案された為それを受け入れる。
これだけ木こりとしての能力が高い事から木こりスキルと斧術スキルは5MAXと推定。領主としての能力はそこそこの様だが、自ら開拓現場に立つ為それを知る領民から絶大な人気がある。『マール紳士同盟』の存在を知らないが知ればきっと加入すると思われる。
バトラーさん
元白金等級傭兵という事以外情報の無い男性。バトラーと言う名も愛称の様だ。領主よりも歳上でエリーゼ曰くロマンスグレー度ナンバー1。折り目の正しい口調や態度だが、案外他人の話をスルーして話題すり替えをしたり気に食わない相手には有無を言わさず攻撃的になったりする。領主に絶対的な忠誠を示しており領主からの信頼も厚い。『風雲再起』のメンバーとの交流もある様だ。グレース市で起きている貴族の絡んだ事件の取り調べは彼主導で行われている。
主要メンバーの中ではミノル、エリーゼに続くステータスの高さを誇るが、経験の差でエリーゼよりも強いと思われる。
騎士団、衛兵さん達
グレース市で不正を働いていた『死神の大鎌』メンバーを庇おうとした8名の騎士団中隊。貴族の関係者である筈の彼等を追い詰めた者は罪人だという有り得ない行動原理でエリーゼを害そうとした。だがマールの街に着く前にエリーゼと遭遇、敵対生命体と認識し問答無用で戦端を開く。その際エリーゼに対し殺害を宣言してしまった為怯えたエリーゼはまゆげちゃんに助けを求め、まゆげちゃんは『M-Dシステム』を起動し彼等を1名残し行動不能まで追い込む。気を取り直したエリーゼは残った1名と正々堂々と一騎討ちに及び彼らは全て行動不能にされ拘束された。その後領主の館へ連行された際バトラーによって処刑された。
領主の館を守備していた衛兵達は最初重機でやって来たエリーゼ一行をカチコミと勘違いし、誤解を解こうと交渉したエリーゼに籠絡される。それは結果双方にとって良い結果となり、彼等は感謝の念を表して今度からエリーゼは領主の館に顔パスで入れる様になった。
謎の『灰色ローブの少年』『大魔道と呼ばれる女』
謎の存在。本作には特に関わらないゲストキャラ。他にも『天使な少女』や『青の狼女』もいる様だが本作には特に関わらない。エリーゼやまゆげちゃん、ミルフィのバージョンアップの為にちょっと呼ばれた都合の良い存在。大事だから何度も言うが本作には特に関わらない!
というわけで今週はここまで!てかこれだけ!すいません。来週からはちゃんと書きます!
最近こういう台詞が多いなぁ。101話からは気分も新たにがんばります。新展開になりますのでお楽しみに。
それではまた来週お会いしましょう。