006無属性魔法を試そう
これからどうするか……その前に、ここがどこかを確かめないとな。って、あそもそもこの周辺に魔物とかいないよね?今更だけど。
「この周辺の地形も確かめないとだし……『地図』かなんか無いかな?」
と呟いた途端、視線の左上に半透明の地図が出てきた。何だ突然?
「あ、ひょっとして『地図』って言ったからか?だとすると考えられるのは……無属性魔法、かな?『SSR:無属性魔法作成』の効果、自分で魔法を作れるから、自分がイメージした魔法を作ったってことか。」
とすると、他にも色々魔法を作って確かめてみるかな……。
「まずは、周囲の状態を確認する『探知』。ひとまず、周囲に動物とかはいなそうで良かった。ついでに、もし探知に引っ掛かった時に、「青:警戒の必要無し」「黄:警戒・注意」「赤:敵対」で色分けしておこう。んで、「赤」だったら早急に知らせるように『警報』も付けてっと……。モ○ハンのペイントボールみたいだな……。」
「次は……異世界ものの定番の『鑑定』っと。この辺りの草を鑑定してみて……。」
【雑草】
その辺に生えている草。特に効果は無い。
うん、そっか。辺り一面薬草畑ってな具合に、そう都合良くは行かないか。後は何か良い魔法あるかなぁ……。そうだ、これも異世界小説の定番で……。
「『収納』」
いわゆる『アイテムボックス』だ。ついでに容量について、『鑑定』で詳しく効果を調べておくとしよう。
【収納】
空間属性・入門魔法Lv1から使用可能。
目に見える範囲のものであれば、自由な位置で出し入れ可能。
また、時間属性・入門魔法を持っている場合は、内部の時間経過を操作できる。
ん?空間属性と時間属性の入門魔法?
【空間属性・入門魔法】
収納魔法と転移魔法を扱うことが出来る。Lv10の場合は、収納魔法:容量制限無し・転移魔法:指定した人を指定したい地に移動可能(ただし、自分が一度行ったことがある所のみ)。
【時間属性・入門魔法】
時間経過の加速・減速を扱うことが出来る。Lv10の場合、好きな時間に時間を進める・戻すことが可能。
入門魔法と言っても、Lv10まで行くと利便性が上がるのね……ってか、これって充分チートじゃない?
収納は無属性だと思ったのに、まさか属性魔法だったとは。無属性魔法を試すつもりが、属性魔法の検証になっちゃったな。ってか、空間魔法と時間魔法って、入門魔法とは言えチートなのね……。