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005魔法を試そう

 まずは手の平から火が出るイメージ。念のため、手を前方に向けて……と。


 すると、ゴゥ!と言う大きな音と共に、手の平から巨大な炎が伸びて行った。


「うわちちち……何だ今の炎?これが本当に入門魔法か?」


 一瞬のことだが、業火とも言える炎によって辺りが燃え上がり、パニックになってしまった。


 そして、慌てて行動したのがまずかった……。


「火、火を消すには水……水をどうにかしないと……。」


 そんなことを考えたもんだから、手の平から大量の水が溢れ出て、辺りを消火することが出来た。


「はは……ひとまず助かったかな?」


 入門魔法と言う割に、あまりの威力にビックリした。火が消えたから、一応落ち着きもした。とりあえず、魔法の実験に火はまずかったな……水だったらまだ被害も小さそうだし、水で試そう。


 そう思って、今度は水を球状にして、打ち出すイメージをしてみた。でも、さっきと同じく手の平から大量の水が出てくるだけだった。


 球がダメなら槍状だ!と意気込んで見たけど、結果は同じだった。


「どういうことだ?詠唱かな?「ウォーターボール!」「アクアランス!」……って、ダメだ、全部手の平から水が出るだけだ……。ひょっとして、入門魔法って「手から魔法が発動する」って言う限定条件があるのか?例えば初級魔法になって初めて、意図した所で魔法を発動や発射出来るとか?」


 そう思って試してみると、思った通りだった。魔法を発動する時は、自分の体から離れた場所に発動することは出来なかった。


「なるほど、だから入門魔法なんだな……。多分、感覚を掴むための基礎的な魔法だったんだろう。でも、自分はLv:10だから、威力だけはとんでもないことになった、っと……。これは使い方次第だな。あ、そうだ、威力の調整だけ試そう。」


 そう言って、魔法の威力が出来るかを試してみた。結果は出来た。例えば、「右人差し指の指先から、マッチ位の火力で」と想像すると、その通りの魔法を発動することが出来た。


「ふぅ……最低限の検証は出来たかな?さて、次の問題だ。ここはどこで、これからどうするのが良いんだ?」


 草原(一部焼け野原)の真ん中にポツンといてもどうしようもないしね。

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