表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/15

資金調達

「どうしたの.......そんな難しい顔しちゃって」

深志は難しい顔しながら珈琲を淹れる深澤に声掛ける。

「いや.......あの、ほら、今日と明日行くじゃない?.......その、現地に、さ」

「うん、そうだね。それがどうしたの?」

「ほ.......ら.......デ、デート風に見られ.......」

深澤は顔を淡く紅く染めな柄、下を向いて話す。

その様子にクエッションマークを浮かべながら、思い出しかのように深志は伝える。

「あ、明日さ、岡田さんと村井さん来るから宜しくね」

「は?聞いていないんだけど、何時決まったのそれ、ねえ、聞いてないんだけど、わ、た、し」

深澤が深志の襟を掴み、鬼のような表情で迫る。

苦笑浮かべ謝罪の言葉を並べる深志。

「いやあ、ごめんって!いや、ほんとごめんなさい!さっき、そこで2人と会ってさ。話の流れでー.......的な?」

「まあ.......やっているという事実を記事にして書いて貰ってアピールして貰えると考えれば、良いか……それに今日は2人だし」

溜息を零しては、小声で折角のデートだったのに.......と呟く。

何か言った?と深志が問うと睨まれてしまう。


「それより、どうしようか。予算。絶対、明日聞かれると思うんだよね。一応、今まで協議中で交わして来たけど、そろそろそういう訳にもいかないでしょ。」

「総理はどう言っているの?」

「それがさ、増税であったりとか国債を駄目元で色々と提案してみたけど、増税はやっぱ反発が大きいだろうし、そんなに国民に負担を強いて良いのか。国債をこれ以上増やしていいのか。って2人で話し合った訳よ。もう総理が途中で溜息着いちゃって、もう一度考えて来いと」

「そうでしょうね、素晴らしい構想だと思うけど、やっぱり資金をどうするかが1番のネック。普通の政策じゃない、異次元の政策じゃない。それこそさ。」

「んー、何か良い.......ヒントないだろうか.......」

「そうね.......って、今日渋滞していない?早く出ないとかもね」

深澤が窓を見て、そう呟くと、深志は目を開き、思い出したかのように、手を叩くと深志はえ、何と深澤は驚き、視線を彼へと移す。

「そうだよ、近年、都内の医師が多い。地方から東京へと来る医師が多い。だったら何処か大きい病院を移転して貰えばいい、共同出資すれば資金は減らせる、後は多摩市にも協力要請しよう。そうすれば、移転して貰った病院はこのプロジェクトで一定の集客を見込め、ライバル病院は無い。競っていた病院は移転した病院が移転した分、収益取れるだろうから、プロジェクトの協力要請しつつ、プロジェクトで育成した人材を送れば、向こうにもこちらにもメリットが生じる。ただ病院の規模をもう少し大きくして貰おう」

「なるほど、だとすれば病院.......医療は大丈夫だろうけど、他はどうするの?教育機関や、介護施設とかあるでしょう。」

「教育機関は国立にしたいところだけど、最悪教育機関も介護施設も企業に参戦して貰おう。支援をある程度すれば、新たに拡げる所もあるだろうし、支援する分、こっちで建てれば安くなる上に収益も見込める。向こうもメリットがあるだろう。我々としてもその分資金が浮く。来期の予算に入れても違和感ない程度には」

「そうでしょね、一度総理に再度提案しましょう」

「そうだな.......彼女らには明日は私の中には案があるとだけ伝えておこう。総理の名前出すのは無しだ」

「それが無難でしょうね」

「扠、そろそろ向かおうか」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ