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仮の妃  作者: 実
6/8

しっくす

今回は頑張って長めに書きました!! (当社比)完結目指して頑張ります!

「松は私を見放すというのか?左大臣の動きをさぐるため、その娘を娶った私の行いについては謝る。だが、私の想う女性(ひと)は松だけだ。信じてほしい」


 なにやら都合のいい話にも聞こえるけど、主上の表情からするに大真面目な話みたい。


 主上、私が冷静でよかったね、そうじゃなきゃ今頃主上のこと引っ掻いてたよ……


「主上、私が思うには私と主上の間になにやら誤解があるようですが……?」


 だってさ、私はその左大臣の娘(竹の妃)を迎えるための前段階じゃないの?  ……はっ!まさか彼女もまた違くて、まだ好きな人がいるの?!


「ああ、確かに認識の違いがありそうだ。まず、言わせて貰おう。私は松のことが好きだ、この世で1番。松のことを桜子と呼べなくなり、敬語を使われるようになり、会話が減ったとしても、初めて会ったときからずっと好きだ」


 …………うわ。照れてる。珍しいな……じゃなくて、私も過去最高恥ずかしいんですけど……でも、これだけは言わなくちゃ。


「私も、主上のこと昔から変わらず、ずーっと好きです」


 そうだ。私はまだ恋を捨てきれてなかったんだ。一緒にいて嬉しかったのも、結婚を聞いて胸が痛かったのも、好きだったからなんだ。


「……松? それは本当か? ならなぜ私から離れようとするんだ?」


 疑問いっぱいの主上に、私はしょうがなく今までのことを一つ一つ丁寧に説明していった。


「はぁ……なるほど」


「分かって頂けたでしょうか?」


「ああ、よく分かった。松が大きな勘違いをしていると言うのがな」


 ……? 謎だ。だが()()()できる主上の言うことだから話だけは聞こう。


「詳しく説明していただけますか?」


「まず、教育費や結婚費について、あれは私の個人費を出している。知らなかったとは思うが、その頃松に縁談があって、そちらを無くさせるために私から持ちかけた。松を手にいれるためなら安い金だ」


 ……縁談なんて知らなかった。

 お金の事はよく分からないけど、決して安くはない金額のはずだ。それを小さい子供が個人費でなんて……すごい。


「私が雇った教師は細かく報告してくれたが、時々授業から逃げられたのには困ったよ」


「ご存知だったのですか……」


 恥ずかしすぎる。そんなに素敵な笑顔で話さないで!!


「でも琴だけは一度も欠席せず、再会したとき演奏してもらって、すごく嬉しかった……綺麗な音だったよ」


 主上はなんでもお見通し! って訳ですね。はい。もうなにも恥ずかしくないでーす……

 でも、そんなことはあまり問題ではない(お金って大切だけどね)。あの発言について、私は知りたいんです。


「私が主上にとてもよくしていただいているのは分かりました。ですが、なぜ私の両親に後宮入りのこと秘密にさせたのですか? 私、はっきり主上が面倒だとおっしゃっていたこと、知っております」


 ……驚いてる驚いてる! いっそのこと一思いに振ってくれ!!

10話で終わらないとサブタイトルがいえなくなっちゃう。(焦)

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