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緊縛ダークエルフ  作者: クルクルパー
第三章 友よ、好敵手よ
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3-6

●3-6


 教室へと戻る道すがら。


 廊下でも、やはり、生徒会長について話している連中にばかり出くわす。なにやらファンクラブのような組織がいくつも出来ているとか何とか。会長のうちわを作るだとか、サイリウムの色はどうだとか、リストバンドの原価は何十円だとか。


 凄い人気だ。さすがカリスマ性が半端じゃない。


「十二学将とかってのも本当に集まりそうだね……」


「おのれあのアマ~。こっちの世界でも聖騎士団チックなものを作るつもりなんだな」


「聖騎士を率いる聖女か。なるほどなー」


「おいこら、承一! まさかアンタ、応募する気はないだろうな!」


「ないってないって」


 さすがに、僕だってそこまでファンタスティックな頭じゃないよ。でも……。綺麗な人だったな……。


「真顔になってる! 承一、てんめええ~」


「えええ!?」




 放課後は思わぬイベントが待っていた。授業終了後に担任の(つくだ)先生が顔を出して、


「お前ら、この後予定がない奴はボウリングにでも行って来い! 交友を深めるにはこの手の祭りが一番だからな。俺の奢りだ!」


「おおー!」


 湧き上がる生徒達。


「奢りとは、さすが先生! 熱い人だぜ!」


 たもっちゃんが細い腕でガッツポーズ。


「先生はボウリング得意なんですかー?」


 なんて質問する今井さんに、


「まあまあだな。だが俺は行かんぞ。前にも新入生を連れて行った事があったんだが、全員二百点以上出せるまで帰さずに指導してたら、出禁になってしまってな」


 そりゃあ、熱すぎるって言うか迷惑すぎるよ! 不得意な人には地獄だったろうな……。


 かく言う僕も得意とはほど遠い。回転のかけ方が分からなくて、ど真ん中に投げちゃうんだよね。すると両端が残っちゃうという。下手とも言い切れないけど点数が伸びないタイプ。


 まあとにかく、友達を作るには手っ取り早いし、佃先生に感謝だな!




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