IX おわりに 〜早速今日から始めよう〜
これまで色々な方法について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ここで、これまでに記述した二酸化炭素削減法についてもう一度おさらいしておきます。
・ガソリンの使用を1リットル減らす…2315g削減
・灯油の使用を1リットル減らす…2458g削減
・軽油の使用を1リットル減らす…2494g削減
・東京〜名古屋間を新幹線で移動する(燃費10km/lの車と比較した場合)…76.5kg削減
・車の走行距離を短くする(燃費10km/lの場合)…1kmにつき231.5g削減
・可燃ごみに出すプラスチックを100g減らす…924g削減
・電気使用量を1kWh減らす…360g削減
・32W蛍光灯4本を8時間消灯する…360g削減
・仕事で使用するノートパソコンの待機電力を0にする…1ヶ月で291.6g削減
・道端に落ちている350mlアルミ缶10本をリサイクルにまわす…1180g削減
・道端に落ちている350mlスチール缶10本をリサイクルにまわす…208g削減
・可燃ごみに出すA4サイズの紙を100枚減らす…510g削減
・割り箸の使用を10膳減らす…93.5g削減
現段階では、まだ関心が薄いことかもしれませんが、二酸化炭素排出による、地球温暖化問題は私達が考えている以上に深刻な問題です。
産業革命前は280ppm(0.028%)だった二酸化炭素の濃度は、現在370ppmです。
さらには、私が以前、街を歩いていた時には、417ppmという表示を見かけました。
今、世界の会議では、二酸化炭素をどうやって550ppmに抑えるかということが話し合われています。
正直言って、370ppmの今の状態でも、世界各地で様々な異常気象が発生しています。
550ppmというのは様々な対策をした結果、増加を極力抑えた時の値であって、最悪のケースを想定した場合ではもっと増えてしまいます。
専門家の現段階における予想では、二酸化炭素排出量はその最悪のケースを上回る勢いで増えています。
これからいったいどんなことが起きるのか、私にも想像出来ません。
だからと言って、何もせずにいてはいけません。
小さなことであっても、やれることがあればと思っています。
ニュースを見ていると、京都議定書について否定的な意見を述べる国はいくつもあります。
しかし、国家の代表者はそのような主張をしていたとしても、多くの国民は削減について色々な方法で貢献しようとしているはずです。
現にアメリカでは、自動車の販売台数が伸び悩む中で、ハイブリッドカー「プリウス」が猛烈な勢いで伸びています。
中国では、砂漠を緑の森にしようとするプロジェクトが盛んに行われています。
ドイツでは、植物から採れた油を使ってバイオディーゼル燃料を作ったり、ソーラー発電などを積極的に導入するなどして積極的に対策を進めた結果、既に京都議定書の目標をクリアしました。
私達日本人は驚くかもしれませんが、ヨーロッパでは、すでに目標を達成している国がいくつもあります。
私達もそれらの国に負けてはいられません。
今日から出来ることがあれば、積極的に取り組んでいくべきです。
それを願って、この作品を執筆しました。
この作品が温暖化対策のために、読者の方々の参考になれば幸いです。
今日からあなたもチームマイナス6%のメンバーとして2012年までに二酸化炭素排出量を6分の5に、2050年までに2分の1に削減するべく、努力していきましょう。
なお、今回掲載した資料は、私が独自に調べて得た情報をもとにしています。
そのため、実際の数値とは異なる場合が考えられますので、何卒ご了承ください。