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VII 車の運転から出来る二酸化炭素削減法

 私達は毎日の生活の中で、たくさんの二酸化炭素を排出しながら過ごしています。

 その中で、ガソリンの占める割合は全体の4分の1以上(27%)になります。

(1位は電気で、38%を占めています。)

 車の運転でガソリンを消費することによる二酸化炭素排出量はかなり多いです。

 しかし、私達の努力次第で多くの量を削減出来ることもまた事実です。

 私はこの作品を執筆してから、自分なりに二酸化炭素削減につとめてきました。

 その中で、車の運転を控えたり、運転方法を工夫することによってガソリンの消費を抑えたことによる削減量は大変多く、全体のほとんどを占めています。


 これからいくつかの方法を紹介いたします。(参考資料「飛鳥新社 箕輪弥生著 あなたにもできる! 環境エコ生活のススメ」)



方法1 アイドリングを抑える

 私達は時々エンジンをかけながら停車している車を見かけることがあります。

 このアイドリングを10分間行うと、燃料を130ml消費します。

 これによって二酸化炭素は0.13リットル×2315g=301g(1リットルのペットボトル168.3本分:1気圧 27℃の場合。以下同条件)排出されます。

 今の自動車は運転前の暖気は寒冷地以外ほとんど不要です。

 エンジンは走りながら暖めるやり方で十分です。

 またこれは走行中に渋滞に巻き込まれ、10分間全く動けなくなった時にも当てはまるのではないかと思います。

 事前に渋滞情報や工事箇所をチェックすることでも、二酸化炭素削減につながります。



方法2 カーエアコンの使用をなるべく少なくする

 夏の昼間に、窓を閉めたまま停車させていると、いざ車に戻ってきた時、内部はかなり暑くなっていると思います。

そのため、冷房を最大にして運転することがきっとあると思います。

 また冬の朝には、車のフロントガラスが霜で凍り付いてしまうことがあります。

そのため、暖房を最大にして霜を溶かすことがきっとあると思います。

 しかし、車の冷房、暖房はたくさんの電気を消費します。

 エアコンモーターが勢いよく回っている時の電圧計と電流計の値をもとに計算したところ、消費電力は13.5V×20A=270Wにもなりました。

 もしこれを10分間行った場合、45Whの電気を消費します。

 Yahoo!でキーワード検索した結果、石油火力発電による二酸化炭素排出量は742g/kWhというデータがありましたので、これを車に当てはめて考えた場合、二酸化炭素は0.045×742=33.4g(1リットルのペットボトル18.7本分)排出されます。


 もし運転前に10分間アイドリングをしながらカーエアコンを動かしていると、二酸化炭素は301+33.4=334.4g(1リットルのペットボトル187本分)排出されることになります。

 これを50日繰り返すと二酸化炭素は0.3344×50=16.72kg(1リットルのペットボトル9348本分)排出されます。

 私は冬には家に帰ってきた時にはあらかじめフロントガラスにござを敷いておいて、霜がつかないようにしていました。

また夏は出来るだけカーエアコンの使用を控えようと考えております。



方法3 寄り道を控える

 仕事の帰りにどこか寄り道をすると、走行距離はその分長くなります。

 仮に燃費10km/lの車の走行距離が1km長くなると、ガソリンは0.1リットル余計に消費されます。

これによって、二酸化炭素は0.1×2315=231.5g(1リットルのペットボトル129.4本分)排出されます。

 つまり、私達が車の運転する距離を短くするだけでも、二酸化炭素の排出量をかなり減らすことが出来ます。

 もし毎日の走行距離を1km短縮し、これを50日繰り返すと、二酸化炭素を11.58kg(1リットルのペットボトル6474本分)削減出来ます。

 目的地に行く前には、事前に最短ルートを調べておくと効果的です。



方法4 ゆるやかに加速、減速をする

 車を運転している中で、発進・加速している時間は全体的にそれほど多くはないと思います。

 しかし、その際に消費されるガソリンは全体の34%を占めています。

(その他の内訳:巡航時43%、減速時7%、停止中15%)

 つまり仮に燃費10km/lの車で20km走った場合、発進・加速によってガソリンは680ml、二酸化炭素は0.68×2315=1574g排出されていることになります。

 かなりの量になりますが、実はこの時、最初の5秒で時速20km/hを目安にしながらゆっくり加速を行うと、燃費を11%程度改善することが出来ます。

 これを実践することにより、二酸化炭素を1574×0.11=173.2g(1リットルのペットボトル96.8本分)削減することが出来ます。


 また、仮に燃費10km/lの車で20km走った場合、減速によってガソリンは140ml、二酸化炭素は0.14×2315=324.1g排出されていることになります。

この時、早めにアクセルを離してエンジンブレーキを活用すると、燃費を10%以上改善することが出来ます。

 これを実践することにより、二酸化炭素を324.1×0.1=32.4g(1リットルのペットボトル18.1本分)削減することが出来ます。


 私は以前から減速時にギアをニュートラルすることが多かったので、減速によって二酸化炭素排出量をかなり削減していたことが考えられます。



方法5 余計な荷物を積まないようにする

 私は以前、半年ほどトランクに荷物を入れっぱなしにしたまま車を運転し続けていたことがあります。

 しかしある日、これによってもしかしたらガソリンを無駄に消費していたかもしれないと思い、荷物を出しました。

 本では100kgの荷物を積んだまま走ると、燃費は3%程度悪化するという記述がありましたので、これをもとに、車体重量を10kg軽くすると燃費が0.3%改善すると仮定して計算をしてみました。

 燃費10km/lの車で毎日20km走り、これを半年(180日)続けた場合、ガソリンは360リットル消費します。

 仮に軽量化によって燃費を0.3%改善させた場合、ガソリンの消費を360×0.003=1.08リットル削減することが出来ます。

 これを二酸化炭素に当てはめると1.08×2315=2500g(1リットルのペットボトル1398本分)になります。


 これをもとに計算すると、私は半年間で二酸化炭素を約3100g余計に排出していたことになります。

 1日では違いは微量ですが、半年ではかなりの違いになりました。



 車は二酸化炭素をたくさん排出しますが、工夫次第でかなり減らすことが出来ます。

 車を運転する人は、多少なりともこれらを意識した上で運転していただけると嬉しいです。

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