VI 割り箸から出来る二酸化炭素削減法
私達日本人は、1年間に約248億膳の割り箸を消費しています。
そのうち、約240億膳を中国から輸入しています。
割り箸の製造に使われる木材は、間伐や枝打ちによって得られたものもあります。
ですから、割り箸を使うことは決していけないことではありませんが、森林破壊の一因になっているのも事実だと思います。
中国は今後、日本への割り箸の輸出量を減らしていくそうです。
私達はこれからは今までのように一度だけ割り箸を使って、その度に使い捨てるということは確実に出来なくなっていくと思います。
他の項でも当てはまることですが、私達は今までの考え方ではもはや通用しない状況にまで来ています。
これからは新しい発想で毎日を過ごしていかなければなりません。
また中国では今、砂漠化が進行しています。
その砂漠から舞い上がった砂は、毎年春に、黄砂になって日本にやってきて、健康被害をもたらしたりします。
つまり、私達が割り箸を使うことと、黄砂問題は、決して無関係ではないと考えることが出来るのです。
私は外食に行く時には自分で箸を持参するなどして、割り箸の使用を減らし、木材資源や二酸化炭素の削減に貢献しています。
結論から言いますと、割り箸を1膳節約すると、二酸化炭素の消費を9.35g削減出来る計算になりました。
計算法は次の通りです。
大気の温湿度と飽和した状態の木材には15%の水分が含まれています。
さらには、乾燥木材中の炭素含有率は50%というデータがありました。
つまり、一般の木材には42.5%を炭素が占めています。
割り箸1膳の重量を6gとした場合、その中に含まれている炭素は6×0.425=2.55gになります。
2.55gの炭素を完全燃焼させると二酸化炭素は2.55×44/12=9.35g排出されます。
つまり、使用済みの割り箸が焼却によって完全燃焼されていると仮定した場合、1膳を節約することによって、二酸化炭素を9.35g削減出来ることになるのです。
持ち帰り弁当などの店で注文をした場合、店員さんが割り箸をつけてくれることがあります。
しかし、持ち帰って家で食べる場合には、積極的に「割り箸は結構です。」と言う勇気を持ちましょう。
多くの店員さんも心の中ではそれを望んでいると思います。
現に、私が食事のために松屋に立ち寄った時、そこでは割り箸をやめて再利用可能な箸を使っていました。
ですから個人的には、外食する時には松屋をお勧めしたいと考えています。
他にも、MY箸を持参すると料金が10円割引になるといったようなサービスを実施している飲食店もあります。
私が過去に投稿した「僕のMY箸体験記」も、たくさんの方々に読んでいただきました。
そして、改めて割り箸の削減ならびにMY箸に関する関心の高さを知ることが出来ました。
皆様も、ご協力をよろしくお願いします。