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因果邂逅のタタリクス  作者: 紅月蓮也
第一章「向こう岸より来たりて」
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■第一章 登場人物

 1.真夏屋 風花:十五才。男性。ボサボサの黒髪と黒い瞳。やや褐色の肌。【能力】乖離調絃律士。《彼岸(ひがん)(きゅう)弐式(にしき)一期一会(いちごいちえ)】》《彼岸弓・壱式(いちしき)苧環(おだまき)】》《彼岸弓・参式【紫苑】》

 風花の使う《彼岸弓・弐式【一期一会】》は、視線の合った相手との距離を“乖離”させる事で瞬間移動を行うが、この力は人一人に対して「一度だけ」という制限がある。これは、風花の中で、人との出逢いは「人生に一度だけ」という信条に起因する。


 現在は第十三期王下親衛訓練学校第五中隊第三小隊サクラ小隊所属。本編の主人公。通称は「フウカ」。《乖離》調という稀少な絃律士。両親を早くに亡くし、残された妹弟を懸命に育てていたが餓死させてしまう。以降は人買いに攫われたり売り飛ばされたりと、すでに様々な波乱に揉まれてきた。特に友人も無く、孤独の中で絃律士としての才能を開花させた。常に死の匂いが附いてまわり、惰性で生きている。あまり感情を表に出さないが、ひとたび感情が爆発したときは猛烈な勢いで周りを振り回す。普段は穏やかというよりも、他人に興味を抱かないように見える。身分が平民以下の貧民。訓練学校では下民呼ばわりされているが、本人は気にもしていない。

 王下親衛訓練学校兵舎E-0303室で、“G”と同室である。


 2.Qタロー:空飛ぶイルカ:雄らしい。全長62センチで背中は綺麗な群青色。風花に懐き、行動を共にする喜怒哀楽の激しい不自然な生き物。かなり知能が高いようで、周りの会話を理解してリアクションを起こす。本屋で立ち読みしたり、普通にチラシを読んで安売りセールに行ったり、箸でご飯を食べたり、全てにおいて不自然である。この世界でもイルカは海に生息する哺乳類で、空を飛んだ例はないので、存在そのものが不自然である。名前の由来は、鳴き声が「きゅー」だったため。


 3.時詠 潮:六才。女性。本名:遙彼 紫苑。双子の兄の影武者として、髪を切り男装をした少女。時詠家は伯爵位を持つ名家であるが、半年前の領地内で起きた内乱事件の結果、家名は残されるものの、領地・爵位没収と当主の切腹という過酷な罰が下される事となった。本来であれば父親が切腹になるはずが、父が事件後に急死した為、時代当主である潮が切腹する事となった。しかし、時詠家は潮の大器と才能に望みを賭ける為、また先代の思惑のため、顔立ちが瓜二つの妹である遙を影武者として切腹させる事となった。


 4.桜塚 桜子:十五才。女性。風花と同期でサクラ小隊副隊長。全く癖のない、絹のように綺麗な漆黒の長髪で若衆髷。瞳の色は桜色。胸は皆無に等しい典型的な桜濫美人。彼女も未来では結婚するが、その夫曰く「胸はまな板に干し葡萄」というくらい貧乳を超えた虚乳であり、夫はさらに「揉むどころか、掴む事すら叶わない」といったとされる。

 桜塚家は桜濫将軍家の末席に連なる有力武家の一つ。本家は桜濫の守護神を祭る神宮。ニ百年前に本家を守護する武家として分家し、代々優れた剣豪を生み出す事で知られている。桜子はその長女であり、妹に次女の桜花がいる。桜子も先祖に恥じない剣士であり、早い段階で桜濫剣士称号の一つ『剣豪』が授与されたが、その誇りも三つ下の妹によっていとも簡単に砕かれてしまい、生涯、妹に対してコンプレックスを抱く事となった。

 両親はすでに戦死している。桜子の性格は自己を厳しく、将軍家に対する忠誠と献身を迷いなく遂行する堅物の姫(妹はそうでもないが)。風花やレティシアからすると、かなり独善的であり傲慢に見えるため、事あるごとにぶつかる。

 部屋は王下親衛訓練学校兵舎E-0302室。漆原良子と同室。

 四ツ谷にある無外流「片岡道場」に通う。


 5.レティシア・G・ストレリチア:十五才。女性。髪の色は茶色がかかった黒で、長さはベリーショート。瞳の色は深緑。背が高く巨乳。一人称は「オレ」。寡黙な性格で仲間との交流は必要最低限におさえており、どこか斜に構えた言動をとる。風花とは同期で同じサクラ小隊所属にしてルームメイト。北方大陸に数ある諸侯の長女。とはいえ諸侯の中では小さな勢力しかなく、そのため政治的な繋がりを求め、「留学」という名目で桜濫にきた。北方大陸において、千人に一人の“より高みにある者(グルファー)”と呼ばれる存在。


 6.姉小路 山吹:十六才(四月三日生まれ):女性。金色を帯びた茶色の長髪。金色の瞳。桜濫でも屈指の諸侯である姉小路侯爵家の長女。《風吹流》の遣い手。久遠の同期にしてサクラ小隊隊長をつとめる才女。桜子とは違い、身分が高い割にはフレンドリーで人当たりが良く、みんなに好かれる。身分・技量・知性から小隊長に選ばれた。個性の強すぎるメンバーをかかえても、さして苦にしない、おおらかというかいい加減というか、とにかく大きな器を持つ自由人。彼氏がいるらしい。


 7.香上 雪蘭 (かがみ せつらん):十五才:女性。姉小路家に使える武家出身の少女で、山吹とは幼馴染。天真爛漫で無邪気で、笑顔がチャームポイント。不注意なドジが多いので、しょっちゅう教官に怒鳴られる。普段の様子からは想像もつかないくらいに、高い運動能力と戦闘技能を持つ。好んで短剣を使うが、剣術・槍術・弓術・投擲術・柔術・馬術と、いずれの技能においても訓練中隊屈指の実力を持つ。ここに頭脳と落ち着きが加われば、文句なくトップを張れると云われている。


 8.龍居クレハ:十五才。中性。ガーベラ族。金色のベリーショートヘア。緑色の瞳。中性的な美形。風花と同期でサクラ小隊所属。スノウ小隊のカエデとは双子。東方大陸北部に位置するガーベラ山地出身のガーベラ族とよばれる異種人族。その興りは七百年前に異界からきたとされる。

 外見上は人族と全く変わらないが、生まれつき強大な魔力を持ち、全員美形と決まっている。特筆すべきは、生まれた時には中性であり、十七才の夏至に、その精神的な性別に応じた性別となる。ちなみに十七才までの中性期における性器形状は女性器のため女性として扱われる。そのせいかどうか、ガーベラ族は女性になる傾向が高い。ガーベラ族は東方大陸唯一魔導を扱える一族である。そのためガーベラ族の族長一族出身の双子は、訓練学校からすると一番大切な賓客である。もっとも本人達は天真爛漫な性格で、思った事をそのまま言ってしまうトラブルメーカー。本人達は善意でも、言う事が鋭く厳しいので、トラブルに発展することがある。サクラ小隊の中では参謀役ではあるが、前述の通り、嘘をつかないその性格が恨めしくなる時が多々ある。


 9.龍居カエデ:十五才。中性。ガーベラ族。金色のショートボブ。蒼緑色の瞳。中性的な美形。スノウ小隊所属。クレハとは双子。クレハよりも穏やかだが、言う事の厳しさと相手に与える衝撃では甲乙つけがたい。心の在り様で相手を捉えるガーベラ族の双子は、風花の本質を見抜いており、それでいて距離をとりたがる彼の気持ちを尊重して附かず離れず助力を続ける。


 10.漆原 良子:十五才。女性。黒髪ショート。ムーン小隊所属。瞳の色は茶色のかかった黒。普段は伊達メガネをかけている。理知的な顔立ちで、暴走軍団と呼ばれる訓練中隊の参謀にしてブレーキ役にして調整役。家は代々騎士であるが、貴族としては最下級なため本来は王下親衛訓練学校に入れないが、特別に頭脳が買われて入学許可が下りた。


 11.会津 月乃:十五才。女性。第五中隊長兼第二小隊、通称ムーン小隊の小隊長。会津一二〇万石の大大名の娘。上に兄が一人、弟が一人いる。同期の中でもダントツに身分が高い。頭脳明晰、運動神経抜群で人望も厚い。孤立している風花の事も何かと気にかけており、上手くはいっていないが、会話する場面もなくはない。容姿は黒髪のショートカット。常にアクティブで元気者。


 12.菊池 理亜:十五才。女性。本編には名前だけ登場。十二才から十五才までの予科期間にサクラ小隊に所属していた少女。しかし、訓練と軍人としての厳しさに耐え切れず、予科卒業時に「お飾り」である名誉士官コースを選択して、仲間達と袂を別った。

 風花は、その空いた席に入ることとなる。


 13.唐綿 市松 (とうわた いちまつ)第五中隊第一小隊、通称、スノウ小隊の小隊長。男性。【能力】邂逅調絃律士《覗き見る不可視の脅迫者》。自らの姿と気配を消し去る能力。常に相手の秘密を握る場所にいたいと願う気持ちが発現した。実家はかつて六十二万石の大名であったが、お家騒動と失政の結果、領地を取り上げられ、父親は切腹となり、家は没落した。彼はお家再興のために訓練校に入った。人の秘密を握ってでものし上がろうとする性格。蝶野を引き連れ訓練校を徘徊する。好みなのか、桜子によくちょっかいをだしている。


 14.蝶野 南水 (ちょうの なんすい)第五中隊第一小隊所属。男性。【能力】拒絶調絃律士《俯瞰し座視する存在領域》。領域を形成し(領域のラインは領域内にいる者に見える)領域から出ると存在が徐々に消えて「いなくなる」能力。気がついて領域内に戻れば効果はキャンセルされる。領域を展開中の術者は中心の半径一メートル以内からは動けない。射程距離は領域内の人数が多いほど長くなる。輪の中心にいたいと願う気持ちが能力となって開花。本人は寡黙で何を考えているかわからない性格。いつも唐綿のとり巻きをしているが、その真意は不明。


 15.美堂 芹:二十八才。女性。桜濫幕府の超エリート集団(身分ではなく実力として)である教導部隊より出向中。王下親衛訓練学校の第一期生であり、現在は第十三期第五訓練中隊第三小隊サクラ小隊選任教官。何処の教官も鬼軍曹だが、彼女も負けず劣らず鬼軍曹ぶりを常に発揮。特に問題児が入ったサクラ小隊の指導に手を焼きつつも、若い後輩達を厳しさの中に温かさを隠しつつ導く。


 16.姉小路 吹雪:二十六才、女性。邂逅調絃律士。非公開メンバーの“獅子天秤”が獅子頭分銅の一人。山吹の姉。次代の姉小路侯爵家百万石の当主。教官の美堂芹とは同期。


 17.桜神 流雲 (さくらがみ りゅううん)。年齢不詳。男性。七代目征騎大将軍の第三子であり、有力な次期将軍候補。東方大陸最強と名高い絃律騎士団“獅子天秤”の統領。


 18.真夏屋 涼 (まなつや りょう):四才(故人):女性。風花の血のつながらない妹。


 19.真夏屋 涼次 (まなつや りょうじ):三才(故人):男性。風花の血の繋がらない弟。


 20.真夏屋 火瑠一 (まなつや ひるいち):三十代半ば:男性。風花の育ての親。捨て子であった風花をひきとる。


 21.真夏屋 蒼子 (まなつや あおこ):三十代半ば:女性。風花の育ての親。


 22.「微風」先生/本名を「加治(かじ) 微風(びふう)」:三十代前半。男性。六尺(約180センチ)と背の高く細長い体型。穏やかな顔立ちで、とても理知的。人当たりもよく、座学や知識面において、風花の教師役を務めている。風花にとっては、良き教師役であり、良き理解者。


 23.北辰 若狭守 薫 (ほくしん かおる):二十四歳。男性。絃律騎士団『流蝉騎士団』団長。“獅子天秤”が獅子頭分銅の一人。

【能力】邂逅調絃律士。《必殺必死ノ抜刀》。ターゲットを狙えば、姿・気配を消したり攪乱されても「必ず」相手に当たる。

 八千石の旗本であり、征夷大将軍直轄の親衛隊「獅子天秤」が一人すでに桜濫屈指の剣士として有名であり、剣士ランク“剣匠”位を所有。「長鳴反乱未遂事件」を利用して暗躍している。


 24.相良 当麻 (さがら とうま):二十四歳。男性。流蝉騎士団に所属。

【能力】邂逅調絃律士。《領界斥力》結界を形成し、区分されたエリアに人を立ち入らせない。

 二千二百石の旗本であり、既婚者。常識人。剣技については人並みであるが、馬術に関しては「大坪流」を学び、旗本きっての達人。どちらかというと参謀タイプ。両親が揃って忙しく、ほとんど両親の顔を見たことがない。二人とも現在は故人であるが、当麻は縁が薄いため何も感じなかった。両親の替わりに使用人たちによって育てられ、そのせいか世情に詳しく、常識的な大人になった。家は代々裕福であり、優秀な家来を何人も持つ。幼馴染で両思いの許婚と結婚し、息子も去年生まれたばかり。ただ、最近は夫婦生活もマンネリ化していて、ひそかに妾を持ちたいと思っているが、妻である達子の監視が厳しく、それは夢のまた夢である。


 25.城井 須一 (しろい すいち):二十代後半。男性。傭兵。邂逅調絃律士。自分の血を相手に付着させると、放った矢は対象となる相手と因果が結びつき、最初に狙った部位を目掛けて無限に追いかけてくる。名称は《百発必中》。


 26.筧 甲有 (かけい こうゆう):三十前後。男性。傭兵。絃律士。相対した相手を、必ず自分の方向に向かせる。また、剣技においても風花の上をいく、一刀流の遣い手。


 27.金城 弾丸丸 (きんじょう たままる):二十代前半。男性。傭兵。南方琉球出身の琉球空手の達人。闘気も操り、百歩神拳を得意とする。傭兵であり、見聞を広めるべく、東方大陸北部の桜濫まで武者修行にきている。


 28.物部 群内 (もののべ ぐんない):二十代後半。男性。流蝉騎士団に所属。話が長い。【能力】邂逅調絃律士《口寄せ》。予め捕えて調教した魔獣を遠方から呼び寄せる能力。魔獣『甲鱗狼』などを呼ぶ。


 29.二木 英備 (にき ひでぞえ):二十代前半。男性。流蝉騎士団に所属。【能力】邂逅調絃律士《起点転移》(シフトチェンジ)。予め起点となる人物を指定する。その起点となった人物に触れた場合、触れた者と任意の者の位置を入れ替える事象。


 30.宮川みやかわ 猟平りょうへい:二十代前半。絃律士。男性。流蝉騎士団に所属。邂逅調絃律士《匂いの軌跡》。眼を閉じている間のみ、一度嗅いだ匂いを辿る事が出来る。この間、眼を開けない。能力の発動に時間が掛かる。


 31.曳手ひきて 英二郎えいじろう:二十代前半。邂逅調絃律士。男性。流蝉騎士団に所属。最もシンプルな伝心能力。契約を交わした相手とテレパシーのように会話が出来る。


 32.遠見とおみ 目太郎めたろう:二十代前半。男性。忍者。本名は「健三」であり、「遠見」は術名。目太郎は字名。忍びであり、邂逅調絃律士。遠くのものを見る《遠見》という術の訓練を受けている諜報専門の忍び。《遠見》の術に邂逅調の因果を結びつけ、視力1.5~6.5まで自在に操る。


 33.堀内ほりうち 清角きよかど:六十代前半。男性。“G”と風花にとって《闘気》法の師。


 34.鈴木:二十代半ば。男性。平戸藩の武士。チンピラ武士であり、悪知恵だけは働く。割と単純な正確。


 35.山田:二十代半ば。男性。平戸藩の武士。チンピラ武士であり、恐喝は日常茶飯事。よく割りにあわない場面を鈴木に押し付けられる。


 36.片岡かたおか 鉄観てっかん:五十代後半。男性。桜子の剣術の師。無外流道場の道場主。


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