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哀願の末路に  作者: 一方通行
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序章

睡眠時にはレム睡眠とノンレム睡眠というものが周期的に繰り返されている。

なんてことは高校の保険の授業で習ったばっかりだったから知っている。

高校に入学して早三ヶ月。そろそろ一学期終了の日が近づいてきて、クラスの奴らは浮かれ気分マックスで倦怠なる勉学の時を、なんとか命を繋いでやり過ごしているようだった。勿論、俺もその一人だが。

俺は普通の健全な一介の高校生であると自負している。欲深いわけでもなく、大して勉強能力が優れているわけでもなく、その証拠に俺が通う高校は偏差値五十前後のザ普通県立高校だ。

ただ一つ、部活動を行っていないというのは健全とはかけ離れた部分があるが、その説明と弁解は割愛させていただく。

そんなダラけた生活を毎日毎日律儀に行い、俺はなんの目標も気力もなくただただ機械的に生きているだけであった。


だけど、それが普通なんだと思う。


普通ってものの定義とか意味とかは詳しくはわからないけど、今俺がこうしてなんのために生きているわけでもないこの行動は、きっと普通のことであって、こうでなければいけないことなんだと思う。少し哲学臭い話をつらつらとしてしまっているな。

とにかく、はたからみりゃニートに見えるかもしれないが、俺はちゃんと高校には行ってるっつうの。


今日もこんなくだらない、誰に話すわけでもない妄言を心の中だけで繰り広げて一日の学校が終わった。

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