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詩集③

それ以上、にはなれないけれど

作者: 桜ノ夜月

あなたと私の関係は


『先輩』と、『後輩』。


それ以上には決してなれないけれど。



あなたが私を見るのは


よく自分に懐く『後輩』


なのかな?


それ以上、になることは


出来ないのかな。



桜が好きだった。


別れも、出逢いも


すべてを運んでくる『桜』が。


だって、あなたに出逢えた季節。


これから先も、永遠に好きだ。



あなたに伝えた日のこと


今でも覚えているよ。


困った顔で


答えも伝えてくれた。


嗚呼、あなたは優しいね。

優しくて、残酷だ。


いっそ、嫌われたのなら


楽だったろうに。



桜舞う四月、あなたに出逢い


若葉が見え始める五月、共に話した。


六月、少しずつ仲良くなり

七月、あなたと私の差に愕然とした。


そして、十月。


愛しいあなたには受け入れて貰えなかったよ。


泣いた。ただ、愛しくて。

泣いて、喚いて、繰り返す季節に疲れて、泣いた。


愛しいよ。どうして。


答えのでない自問自答を繰り返した。



そうして気付いたんだ。



『私』は『後輩』。


それ以上には、なれないけれど。


あなたが愛しいことは



変わらないの。



愛しいよ。


あなたの中の『私』は


『それ以上』にはならなかった。



…けれど。



『それ以上』にはなれないけれど。


『それ以下』でもない。


あなたを想い続けることができたら


それは凄く『幸せ』なことだ。



…だから。



『それ以上、にはなれないけれど』。



私はこれからも、祈り続けよう。



―君が幸せでありますように。




感想、アドバイスなどいただけましたら幸いです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 儚いですね・・・ 確かにそれ以上にはなれなくても、ずっとそばにいることは出来るます。 めげずに頑張って欲しいです。
[一言] 切ない気持ちが伝わり、鳥肌が立ったあと涙が溢れました。 前の作品も良かったですが、これはめっちゃ好きです。
[一言] 先輩と後輩って微妙な関係ですよね。私には好きな先輩はいませんが、憧れている先輩はいます。でも、私より2学年上なんです……女性ですが。
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