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番外編 ベリーのお仕事

ご覧いただきありがとうございます!

赤い絨毯に大きな窓

王城の中で長い廊下。

永遠と続きそうな同じ内装。

外には青空と並ぶ建物を

風景と感じながら1歩ずつ歩く。

あれは…ベリーさんかしら?

今日も凛と咲く一輪の薔薇のように美しく

甘い赤色の髪は遠目からでも人の目を引く。

赤色は王族や一部の位の高い貴族の証だからだ。

私は名ばかりの姉…

ベリー「ごきげんよう、お姉様」完璧なカーテシー。

姫「ごきげんよう、ベリー。今日はどうしてこちらへ?」

ベリー「この間のお礼何がいいのかの回答よ」

姫「あら、わざわざありがとう。立ち話も悪いわ…お茶でもいかがかしら?」

ベリー「いただきますわ。お姉様。」微笑みを浮かべる。

私の部屋は3階の北側に位置している。

最も日当たりが悪く遠い部屋。

私の婚約者はここに足を運んだことは1度もない。

侍女がいつものように扉を開けてくれる

私は紫色の叔母のお下がりのソファに座り

「ベリーもどうぞ」と対のソファを指す

ベリー「相変わらず部屋はここなの?。私なら移動させられるけど?」

私「必要ないわ。私はお飾りだもの…それに、ここは静かで落ち着くの。」

私はところどころ綻びたソファをそっと撫でる

ノック音が聞こえ

アフタヌーンティーが運ばれてくる

ベリーは目を輝かせている

昔から甘いものに目がないのは相変わらず

可愛らしい

今日はマカロンと1口サイズのケーキが並べられている。どれもこれもシェフが拵えた、選りすぐりの材料を使っている。

特に赤いマカロンは貴重な素材を使っていると聞いた。

ベリーはそのうちの1つ白のマカロンを口にした。

ほっぺが今にでも落ちそうといった表情がたまらなく愛おしい。

ベリー「美味しい!どこのマカロン?」

私「シェフが特別に作ってくれたものよ」

ベリー「気に入ったわ!今度自宅に呼んでもいい?」

私「もちろんよ」

ベリー「あ、あと!これ、忘れちゃう前に渡すわ」

ベリーはポケットから2つにおられた紙を取り出し

テーブルの上に置く。

私はそれをそっと取り、開く

へにゃへにゃの文字で辛うじて読めるのは

・メービー(パーティにいたエルフの方でしょうか?)さんに爵位を。

・ヴィッターお義姉様にドレス

(本人の希望によりブティックに連れていくこと)

・ベリー(最高の盾)

私「ベリー?確か金髪碧眼の方が居たような気がするのですが。ここに要望がありませんね」

ベリー「あ!…ダンジョンに入る前に聞いたから、聞きに行ってくるわ」

私「そうでしたのね?では、ベリーが聞きに行く間に、他の人の事は話を通して置くわね」

ベリー「よろしく頼むわ!流石ねお姉様!私堅苦しいのは苦手だから、すごく助かるわ…あと…マカロン食べてからでもいい?」

私「もちろんよ。お願いは明日中に分かると助かるわ」

ベリーは頷き、

「お姉様は食べないの?」

私「今頂くわ」

ゆっくりと2人でアフタヌーンティーを楽しんだ。


ベリー「じゃあ、お姉様!ごきげんよう」

ベリーはカーテシーをし、静かに私の部屋から出ていく。妹は口調以外は完璧なお姫様…さて…王様に謁見の準備を致しましょうか。


お姉様ったらいつも何かを隠すように話すの…

なんで私を頼ってくれないのかしら?

もっと、強くなれば頼ってくれるかしら?

お城を後に

ウィルを探すことにする。

とりあえず宿よね!

あとは…演習場とか?

私はウィルが泊まっているギルド横の宿へ向かうことにした。

確か右の部屋だったはず。

ノックをする。


不在?

しばらくして、パタパタと慌てて出てきた

いつにも珍しく乱れた髪は浅く部屋の中に差し込む光を反し、揺れる瞳に私が映り込む。

「ベリーさん?お久しぶりです」

ベリー「久しぶりね。あんたお姉様にお願いする内容決めたの?」

ウィル「…決めました。」何を決めたのだろうか?いつになく、真剣な眼差しをこちらに据えて

ウィル「俺は!領主になります」

ベリー「希望はある?」

ウィル「辺境がいいです」

ベリー「辺境!?なんでわざわざ?」

ウィル「やりたいことを叶えるためです」

ベリー「わかったわ。そう伝えとくわ」

ウィル「それと…紹介したい人がいるんだ」

!?まさか!?お嫁様?

ウィルの後ろから静かに姿を現したのは

闇夜のような髪が床まで伸びた…

おとぎ話だと思ってたのに…

私の意図しない行動が敵意を表す。

瞬きをするのも、呼吸することも、私は食われる。

確実に死を想像出来てしまった

気づいた頃には

腰に吸えていた剣に手を伸ばしていた。

ダンジョンから連れ帰って来たのだろうか?

この背中から走る恐怖とも取れる寒さはなに?

あの先で何が…!?

人だが…確かに人のはずなの…アレはなに!?

ウィル「ベリーさん。大丈夫です。この方は僕の師匠です」

私はハッとする。

魔族であれ、なんであれ、ウィルが居なければお姉様や私は助からなかった。

私は剣にかけていた手を差し出す。

ベリー「この国の盾、ベリー・シド・ルー。ベリーと呼んでください。」丁寧に悟られぬように話す。国王と話すときとは比にならないほどの、高尚な雰囲気だ。

そして彼女は以外にも明るい声音で

「私は、らいやー…すまない、名はこれだけだベリーさん、ウィルがお世話になった。」

らいやーさんが差し出した手を取ってくれた。

ベリー「らいやーさん、ウィルさんはとても強い方です。今後も是非お力をお借りしたいのですが、許可を頂けませんか?」

らいやー「それは、領主としてか?それとも、ウィルとしてか?」

ベリー「恐らくどちらともになると思いますわ。この国は情勢的に見れば不利な方ですので…戦ごとも避けれませんの…」

これの回答次第では、私はウィルの願いをお姉様に伝えることが出来ない。

らいやー「意思決定はウィルにある。私にはない。」

反逆や裏で糸を引く気は無いようね

ベリー「分かりましたわ。では、私はこれにて失礼致しますわ」

私は軽くお辞儀をして宿を後にする。


恐らく辺境の地の領主となれば快諾になるはずだわ

特にモンスターが多い最北端の領土が有力だわ。

時点で、海洋モンスターが多い…この国で最も処刑で使われる場所…

ウィルの活躍を見れば、島はあまりにも罰則のように見えてしまうから、最北端を推薦したいわ。

爵位は…50階層クリアの実力があるから無碍にはできないはず…

メービーさんと同等かしら?

ヴィッターは伯爵家の娘だし…その夫になるメービーさんに低い地位は与えられないのよね

それに近郊の領地の動きが怪しいと聞くわ


「ふぅ」考えることが山積みだわ。

足を王城へと向ける。さあ!仕事よ!!


次回もお楽しみに!

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