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50階層に向けて

お待たせいたしました

ご覧頂きありがとうございます

49階層

俺たちは前回の再現の如く

各階層を突破した。

そんな俺たちの前に現れたのは

深紅の猿たちだ。こいつらは厄介だ。

最初は1体から

次に2体

最終的に4体に分裂する

加えて最後の分裂する2体は

浄化が使えるヴィッターさん無しでは突破できない。

だからなのだろうか、もしくは習性なのか

ヴィッターさんとメービーさんを執拗に狙う。

ベリー「ヴィッター!メービー!後ろへ!」

ベリーさんの後ろに2人は隠れる。

40層で倒した真紅の猿達よりも遥かに早く、俺でやっと目で追える程だ。

俺やベリーさんは一方的に攻撃を食らう

防護によりダメージはゼロだがこちらから反撃できないことが問題だ。

ふと、祖霊が遅く見えた事を思いだした。

俺は疾走を使う

やはり、深紅の猿達が遅く見える。

俺は深紅の猿を殴り、分裂した猿の体躯を計6体捕まえ1匹ずつ捕まえ防護で作った檻に入れる。

泣きわめく猿たちは必死に引っ掻き俺の防護に傷をつけた。

傷がつくと手の先が撫でられているような感覚を覚えたから間違いなどではなかった。

破かれてしまうのか?…

ウィル「ヴィッターさん!!急ぎます!」

ヴィッターさんは返事もなく祈り始める

俺はその間に6対を潰し

目の見えない猿と口の聞けない猿の方だけを

倒し切る。

ヴィッター「行けますわ!」

俺はヴィッターさんの言葉に呼応するように動き

口のきけない猿を倒す。

あと5体

猿たちの攻撃は益々激しくなる

俺は念の為囲いを増やしておく

それが功を奏した。

猿たちは暴れ狂い容赦なく俺の防護を時間をかけて割った。

俺の防護は例えるならガラスでそこに細かな傷を多量に付けられる…だから割れてしまう

その度に貼り直す。

俺はヴィッターさんと息を合わせて

1体ずつ処理していく。

やがて紫色の煙が奴らの残骸から立ち上がり

俺たちを45層まで運ぶ。


そして祈りを捧げ終わったヴィッターさんを見るとやつれいる。

これを…もう一度となると…無理なのではないだろうか

ウィル「ヴィッターさん…もう一度あの量を捌くとなると、どれくらい時間が必要ですか?」

ヴィッター「平気ですわ」

ヴィッターさんはいつもと変わらない笑顔を見せた。

ベリー「だめ!休んで!ほら」

ベリーさんはいつの間にか用意していた

外套を丸めた枕と寝袋を2枚重ねて作った

簡易的なベットを作っていた。

メービー「ヴィッターさん、これもどうぞ」

メービーさんも食事を用意していたようだ。

2人とも脅威の手際でヴィッターさんを休ませる。

そして小声でベリーさんが

「あんたも休めば?」俺に干し肉をくれた。

ウィル「助かります。ありがとう」

干し肉は固くて噛み切るのが大変だ…

柔らかいものが恋しくなる…

水で飲み込みながらベリーさんとヴィッターさんの話に耳を傾ける

ベリー「ヴィッター、本当は無理でしょ?」

ヴィッター「大丈夫よ。ベリーちゃん。」ベリーさんの頭を優しく撫でている

ベリーさんはムスッとして。から

「寝ればっ!」ヴィッターさんを無理やり押し倒し上からブランケットを被せている。


ウィル「メービーさん。ヴィッターさんはどれくらいの休養が必要なんですか?」

メービー「聞き及んでいる話ですと…3日程は必要だと思います」

ベリー「そうね…3日は欲しいわ」

いつの間にか俺の横にいたベリーさんが話してくれる。

3日。いい時間だ。

ウィル「俺、鍛錬して来ます」

目指すはアリ。

アリを使って防護の強度を底上げするつもりだ。

階段を駆け上がり鍛錬へと向かい出す


祖霊をいつものように瞬殺し

階段を駆け上がり

アリの階層を目前にし防護を分厚く広範囲に展開しアリとその周りの軍勢を押し返す

耐えきれずに割れる1枚目。だが、巨大なアリの目前まで押し切れている。

これを気絶するまで繰り返すつもりだ。

やつらはこの石畳の切れ目と階段まで侵入してこれないから安全なはず。

徐々に虫たちの量に耐えられず押され始める

俺は何とか踏ん張り続ける

俺の押す力と虫たちの押す力がせめぎ合い

防護は容赦なく割れる。まるで飴のように

一瞬でも気を抜けば目の前まで虫たちの郡勢が迫って来るだろう。


後ろから誰かが近づいてくる

ベリー「あんた、半日もこれやってたの?」

俺は頷くことしか出来なかった

中央のアリと虫の郡勢は俺が気を抜けばあっという間に俺の防護を押し返すからだ。

ベリー「ここに居る」

ベリーさんは音的に俺の後ろに座ったようだった。

そこからどれほどの時間が経っただろうか

俺の両手が震え始め、汗が滴り落ちる

押し返す事に限界が来たようだった

虫たちはその隙を逃さず

俺たちの目前まで迫り来る

限界だ…

俺は手の力が抜けその場に倒れ込む

初めての事だった

広範囲の防護をこれほどまでに維持し、貼り直し、押すことを一気に続けたことが。


目が覚めるとベリーさんが入口の前に立って居てくれた。

ウィル「俺はどれくらい?」

ベリー「2時間くらいよ」

俺は体を起こし、手に力が入ることを確認し

再開しようと前に出る。

ベリー「始める前に、軽食と体拭けば?」

ベリーさんは俺の方を見ずに干し肉とタオルを渡してくれた。

ウィル「ありがとうございます。」

俺は装備を外し体を拭き始めようとするが

ベリー「恥じらいとかないわけっ!!下行きなさいよっ!!!」

顔を真っ赤にしたベリーさんが俺を必死に止めた

ウィル「すみません。」

俺ほ急ぎ下の祖霊がいた階層へと降り

体を拭く。使ったタオルはそのままアイテム袋へ入れた。

ウィル「ただいま」

ベリー「おかえり」と彼女は小声で返す

ウィル「気絶している間、面倒を見て頂きありがとうございました」

ベリー「次も見てあげないことはないわ」

ベリーさんは座って俺を見ながら続けて

ベリー「だからささっさと始めるといいわ」

笑うのだった。

ウィル「ありがとうございます」

俺はベリーさんを背中に鍛錬を再開する


次回もお楽しみに!

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