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序章2 平和な日常

らいやーとウィルの第2(序章)です。

まだまだ平和な日常が続きます。

らいやー「日も暮れてきた、さき宿に行ってて」

ウィル「どこですか!?」そうだった。教えてなかった。

らいやー「ギルドの隣り」あの宿はいい所だ。起きてすぐギルドに行けて、ご飯はギルドで食べればいいから下手に高い所より楽だ。お風呂は魔法で汚れを消せばいいから困らないし。利点を上げればキリがない。ウィルはあの宿を気に入ってくれるだろうか。

荷物を両手いっぱいに抱えたウィルが夕日に照らされて懐かしい気持ちになった。

らいやー「ウィル、私ギルドに証明書貰ってくる。部屋は上がって右」そう言い残してウィルを尻目にギルドの扉を開ける


らいやー「ウィルの証明書」受付につき要点を伝える。冒険者を名乗る以上目的を素早く相手に伝えるのも大切なことだ。

受付嬢は慌てて奥に引っ込んでいった。

しばらくすると受付嬢は1枚のカードを木製のプレートに乗せて持ってきた。

受付嬢「こちら、ライト-ウィルさんの冒険者証明カードと、ネームタグとなっています。肌身離さず持ち歩くようお伝えください。」

受付嬢からそれらを受け取りギルドを後にする。


宿屋の階段を上り、左はいつもの部屋。違うのは向かいの部屋にウィルがいるということ。

これで朝から行動を共にすることが出来る。合理的かつ最良の判断をしたと我ながら思っている。

食事は一緒に取れるし、帰りに拉致似合う心配もない。お風呂だって私が魔法をかけてあげればいい…!?私が、ウィルの部屋に行き…魔法を?

誰だ。合理的とか最良とか言ってたのは。これは合理的でも最良でもない…ウィルの部屋に入る!?知って間もない人間が!?顔が暑くなるのを感じる。

一旦落ち着こう。

作戦を変えて私の部屋に来てもらうと…いやない。ダメだ。こんな散らかった部屋を見られる訳には行かない。それに、まだ他人だ。

そうだ銭湯を紹介しよう!

早速私は向かいのウィルの部屋をノックし要件を言う。

らいやー「ウィルくん、銭湯案内する」

遠くからウィルの声が聞こえる。

ウィル「今行きます」そうして出てきたのは汗だくのウィルだった。

鍛錬でもしていたのだろうか。なんと涙ぐましい努力。

じっとみられてウィルは少し私との距離を空けた

ウィル「すみません!見苦しい所をお見せしました!」戸を閉じ着替えに行こうとする。

らいやー「構わない。行く」

ウィルは慌て出てくる。

銭湯は早い者勝ちであのコーヒー牛乳なるものが飲めるのだ。そして今はゴールデンタイムの1時間前。善は急げだ。

そして、銭湯までは徒歩30分。

宿の前に出て足を止める。30分は長い。

ウィル「うわっ!」急に止まった私にぶつかる。

そんなウィルを他所に考えに耽ける

正直飛んで行ってしまいたいが、生憎2人を乗せて飛ぶことは街中では禁止されている…法律とはなんと鬱陶しいことか。

そうか、ウィルを乗せる杖に私が魔法をかけて操作しながら飛べば…

らいやー「ウィル、杖座って」銭湯バッグを持ったウィルを座らせる

ウィル「らいやーさん何を?」困った顔をしている。

らいやー「ウィル手」金貨1枚を手に渡し

ウィルは驚いて受け取れないという表情を浮かべるも

ウィル「あ、ありがとうございます」

ウィルはポッケにそれをしまった。銭湯1ヶ月分の料金だ。

らいやー「フライ」私が浮いてみせる

ウィルは何か察したようだ。急いで杖にしがみついている。

らいやー「フライ」杖を浮かせる。

初めはウィルを驚かせないように慌てずゆっくりと…ふわふわと風船のように、泡のように軽やかに。

私はウィルの方を向き

らいやー「ウィル、落ちても大丈夫。行くよ」

らいやー「加速」

音を置き去りにするように

宿の前から少年と魔法使いは消えた。


俺は番泉のジジィ

ゴールデンタイムが始まる前だからといって客が居ないわけじゃない。が忙しい訳でもない。

ジジィは手を天に向け伸び、ぼんやりと今日の事を思い出していた。

今日もコインを粗雑に投げる客、礼を言う客、忘れ物をして慌てて戻ってくる客。十人十色とはよく行ったもんで、この仕事が嫌になれない理由だ。

ここのカウンターはよく空が見える。夜の星空は毎日少しずつ動いき傾いている。今日は星座でなにを作ろうか。なにやらいつもは無いものが見える。

あれはなんの星だろうか、2つある。光ってすらいないから星ではないな。

まさかワイバーン?この距離ではそれがなんなのかわからねぇ。が、段々とはっきりと見えてくる

それらは一瞬で俺の前に現れた。フードを被った男?身長から判断するに男であろう。そばには金髪碧眼の少年…今にも吐きそうという顔をしている。

思わず俺は身構える。強盗だろうか、それとも誘拐?それともどこかの客が狙われている刺客の可能性もなくもない。

ジジィ「お客さん、なんの後の御用で」俺は武器にもなるか分からない箒を手に持つ。営業スマイルも欠かさずに。

フード男が口を開く

らいやー「今日からこの子、風呂借りる」何故だろうか。店主は私の事を警戒している。

ウィル「らいやーさん帰りは歩きますので大丈夫です!お家でゆっくり休んでくださいね」すこし具合の悪そうなウィルが微笑んでくれる。飛ばしすぎたと後悔している…帰りは気をつけよう。

らいやー「まってる」

ウィルが帰りは乗りたくないという顔で訴えてくる。

仕方ない帰ろう。ウィルと銭湯を背中に帰路に着く。




宿に帰ると慣れないことをしたせいか少し疲れた。

明日ウィルに何から教えようか、剣術の先生はS級クランに居るやつらに頼もう。やはり最低限の防御魔法やカウンター魔法は常に使わせるとして、エンチャントも…ああ沢山あるな。そんな事を考えながら意識は霞がかり、やがて静かに落ちてゆく。

とても書くこと、描きたいことが多いですね。すこしずつ小出しにしたいところですが、私の性分ではないので

筆が乗ってる今は全力で出します。

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