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人間型AIロボット

作者: ダンチャリネア

私はある会社の社員。

我が社では昭和らしい年功序列制度がまだ残っているらしく、長年勤務している部長や課長の給料は勿論、仕事の内容をちゃんと理解しているのか怪しい入社10年目のT中さんよりも私の給料は少ない。解せぬ。

まぁ私も勤続年数が長くなれば給料も上がるのでしばらくは我慢するしかない。

我が社は勤続年数が長い人の給料はビックリするくらい高いのだ。


今日は大晦日、年末だ。

年末に忘年会をやる会社は多いだろう。

今年も我が社では忘年会という名の強制参加飲み会が開かれた。

会費?勿論割り勘だ(泣)。

なぜ給料が少ない新人と給料が高い社長達と会費が同じなのだ、おかしいだろ。

累進課税のように給料が高い者からたくさん会費を取ってもしい。

今年も社長がよく通っている居酒屋で開かれた。

社長はここのママさんのことを気に入っているらしく、妻子持ちであるのにも関わらず年甲斐もなくママさんのことを口説いてした。

他の社員達も談笑したりして楽しんでいるようだ。

自分もママさんが作った美味しい料理を食べたり同期の仲間たちと話していると、あっという間に23時を回ってしまった。


終電を逃すとまずいのでそろそろ家に帰ろうとした時、課長のスマホ画面が見えた。

課長は少し前に動画共有系SNSに広告で出ていた、メッセージを送るとAIが返信してくれるチャットタイプの恋愛ゲームをやっているようだ。

まさかあのクール系の課長が恋愛ゲームをやるとは思わなかった。少しからかってやろうなかな。


「課長、恋愛ゲームやってたんすか?」

「まぁな、今この子とお付き合い中なんだ」


まさか普通に返されるとは思わなかった。

あれ?そういえば課長お付き合いしている人がいるとか聞いたことがあるぞ?


「いいんですか?課長恋人いるでしょう?浮気になっちゃいますよw」

「浮気になんてならないさ、この子が付き合っている人なんだから。」

「…え?」


一瞬何言っているかわかなかった。

え?ゲームの子と付き合ってるって言った?

まさか現実とゲームを混交してしまうタイプの人なの?

流石に冗談か。


「冗談はやめてくださいよw、ゲームの子と付き合っているとか一部の過激派オタクみたいですよ」

「本当だよ、この子と付き合っているんだ」


冗談じゃなかった。


「何言っているんですか課長。課長はイケメンでしかも高収入なんですからちゃんとリアルの女性と付き合ってください。

その子は所詮ゲームの子なんですから。」


こう言うと課長はキョトンとした顔でこう言ってきた。


「リアルの人もこのゲームの子も同じじゃないか」


何言ってんだこいつ?


「いやいや、リアルの人間とゲームの子は全然違うじゃないですか!人間という生物とプログラミングされたものですよ?」

「この子はAIだから人間と同じように思考できるし、人間と同じように楽しく話すことも出来る。ほら全く同じじゃないか。」

「同じじゃないですよ、じゃあその子とデートとか行けますか?肉体がないから行けないじゃないですか。」

「だっらロボットの体をこの子に与えればいい。これで解決だ。」

「そんなこと出来る訳ないじゃないですか!」


人間のように生活するロボットなんて倫理的にもダメに決まっている。

課長はそんなことも分からないのか?

なんか疲れた。

家に帰ろう。


「最近隣のC国のS首席が発表したニュースみたか?」

「え?あぁあの少子高齢化問題を解決したとか言う話ですか?流石に嘘でしょう?あの国は深刻な少子高齢化が問題になっていたのに、いきなりその問題が解決したとは思えないですよ。」

「いやあのニュースは本当さ、なんせ人間型AIロボットを大量に生産しているからね。本当にC国は凄い。ほかの先進国が考えつかないことをやってしまうのだから。」

「そんな人型ロボットなんて作ったら倫理的に問題があるってC国は諸外国に叩かれてしまいますよ。もう今日はもう帰ります。」


課長はもしかしたら酔っているのかもしれない。

変なことばかり言うんだから。



しまった終電逃してしまった。




「いや人間型AIロボットの話は本当さ。」

「少子高齢化に悩んでいるのは何もC国だけじゃない。ほかの先進国も同様の問題が起きている。」

「俺はそんな少子高齢化問題を解決するために生まれたN国産の国民ロボットなのだから。」






俺の文章力ではこれが限界や( ゜∀゜):∵グハッ!!

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