パチットモンスター
俺はマサカタウンのニート、シトシ(23)
高校卒業後、パチモンマスターの道を目指していたけどすぐ挫折した。ここ2年ほとんど家を出なかったけど親の冷たい視線から逃げるために相棒のモバイルバッテリーと共に公園へ旅に出るぜ。
「公園誰もいないといいな。誰かいたらゲームがやりずらい。」
「ちょっと待てーいそこの男。」
「なんだ?」
「なんだかんだと聞かれたら。」
「答えてやるのが世の理。」
「世界の破滅を招くため。」
「自分の精神守るため。」
「欲に忠実な悪を貫く。」
「キューティー○ニーな敵役。」
「ナシゴ!!」
「コサブロウ!!」
「ヤスでヤース!!」
なんか見覚えがあるような無いような奴らがでてきた。
「ハーハッハ、痛い目に会いたくなかったらお前のパチモンを置いてゆけ。」
パチモン?確かに一匹持っているが。当時余り物には福があるを信じていた俺がわざと遅れて行ってもらった序盤の虫パチにも勝てない雑魚だぞ。そのくせ二、三回負けたらボールに引きこもって出てこなくなった。俺の挫折の原因だぞ。
「というかどんなやつだっけ、パチモン図鑑見よ。一匹しか埋まってないからすぐわかる。」
「あれ?二匹埋まってる、あっ進化してる。いつの間に!!どれどれ。」
ヒカチュウ 電波ネズミパチモン
コ〇ナワクチンを打ったら5Gに接続すると本気で信じている。頭にはアルミホイルをまいている。
「なんかヤバいのに進化してる!!!引きこもっている間にこじらせたか。」
正直要らない。むしろ押し付けたい。
でも、モンスターボウルから個人情報流出とか怖いしな。
モンスターボウルとはパチモンを入れておくボウルを2つ重ねたような形の装置である。紛失やパチモンの遺棄の対策のために個人の登録が義務ずけられてる。
「クソこんなやつ出したら株〇ケに潰される。」
「どーした。パチモンを出さないのか?ならこっちから行くぞ。」
「行け!メタドガス」 メタァァァァ
「ふふふこいつはメタ発言を繰り返すモンスター。作者にとっての大敵だ。」
「何!?メタ発言は連発するとシラケるものだ。でも俺に被害無くない?」
「誰のセリフか見分けるために語尾にメタァを付けるメタァ。」
「ふふふ最初に言っただろう。テポドン団は世界の破滅が目的だ。作者の心が折れればこの世界も破滅するだろう。」
「そうよ、あなたのポケモンなんてただの口実。出番を作るためのね。」
「そういう発言は僕がするべきだと思うメタァ。」
「くっ、なぜそんなことを。」
「何故かなんでかと聞かれたら。」
「長いからカットメタァ。」
「私は産まれる前に父は死に、出産で母は死んだ。生まれながらのみなしご。ナシゴなんて名前が似合ってるわ。でも、努力して幸せを掴んだわ。それも無駄だった。私の妊娠中夫が野生のパチモンに襲われて死んだ。そのショックもあったんでしょうね、お腹の子供は流産だったわ。こんなくそみたいな世界滅べばいいのよ。」
「思ったより重かったー!なんか、うん...ニートですみません!!」
「俺は」
「まさかお前も辛い過去が?」
「若ハゲでモテなくて...。」
「いや、落差ーーーー!!!!!お前よくナシゴと一緒に来れたなそんな理由で 、恥ずかしくないのか?」
「俺が幸せにする。とかやれよ。」
「いやハゲはちょっと。」
「振られたー!!なんかごめん。」
「ちなみに口上のときに出てきたヤスはバイトメタァ。もう帰ったメタァ。」
「つうかこいつフォローしかしてなくない?むしろ作者に貢献してない?」
「しまった、性格ひかえめだからだ。厳選しとけば良かった。」
「こうなったら私がやるわ。」
「行け!!アーベック」
「いや今どきアベックとか使うやつおる?意味通じる?」
「スマホで読んでるんだからググればいいメタァ。」
「パチモンに論破された。」
「よそ見してるんじゃないわよ。アーベック!イチャイチャ。」
「スー一段と可愛くなったんじゃないか。」
「またーネク君は口が上手いんだから♡。」
「正直なだけさ。」
「もう、好き♡」
「何を見せられてるんだ。」
「ふっふっふ、私調べだとカクヨムユーザーの八割は非リア。特にイケメンでも美女でも無く、付き合う過程も全く知らない奴らのイチャイチャは効果バツグン。低評価は間違いない。それを見た作者の心は折れ、この小説を削除するはずよ。」
「お前の発言が1番低評価つきそう。」
イチャイチャイチャイチャ
「あ、だんだんムカついてきた。」
「俺もだ。モテない俺に見せつけているのか?」
「いやお前は仕掛けた側だろ。」
「くそーくそー、メタドガス大爆発!!」
「仲間割れしたー!!いやでもメタドガスが従うはずが...。」
「あいよ。」
「メタドガスもイラついてた!!語尾忘れるほどイラついてた!!」
「えっちょ待..」
ジジジ...
チュドーーーーーン!!!!!!
「リア充が爆破された。」
アーベックの2人はなんとか逃げるのが間に合ったらしい。もぞもぞと起き上がってきた。
「あなたなんで私置いて逃げてんのよ。」
「しょうがないだろ。あんな状況なら。」
「アナタいつまでも君を守るって言ってたじゃない。」
「お前もtwitterで今の時代女は守られなくても生きていけるってツイートしてただろ。どうなんだよそれは。」
「うるさいわね。もうあんたなんかとは無理。別れましょう。」
「こっちのセリフだ。」
フンッ
喧嘩別れしてどっか行ったよww。まじメシウマww。
「ていうかお前らもうパチモンいなくね?」
「あ、どうしよう。」
「どうする?逃げとく?」
「そうね、そうしましょ。」
「バイバイキーン!」
絶対それじゃないだろ。
「まあいいや、邪魔者もいなくなったしスマホゲーでもするか。」
「いやーやっぱ面白いよなーデジm...」
「ピカァッ 」
ゴスゥ!!!
めのまえがまっくらになった