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ワザップの思ひ出と存在意義について語ります

作者: 徒人

   ※私の初エッセイ、ひいては初執筆なのであしからず。





今から1年ほど前、ニコニコ動画で「ワザップジョルノ」なるネタが大流行した。



有名ゲーム情報サイト「ワザップ!」に掲載されたいかにもきなくさい情報、

そしてそんな情報にまんまと釣られてしまったとある子どもの怒り、

そしてその怒りをネタにし始めたネットの住人。


………まぁ色々な偶然(もしかしたら必然かもしれない)が重なりあそこまでの勢いで人気が爆発したわけである。



私も最初は動画を何度も見ては大笑いしていたのだが、

よくよく考えてみれば私自身がこのネタをバカにはできないことに気づいたのである。








時は遡り約10年前。

当時純粋な少年だった私は某ゲームに登場するモンスターを集めようとして、たまたま見つけた「ワザップ!」なるサイトを好奇心からのぞきこんだ。



するとどうだろう。

あの超人気のミュ〇ツーが捕まえられるらしいではないか!

私はそこに書かれていた情報を鵜呑みにし、自慢げに友人にその情報を教えてしまった。

そしてある放課後に私の家に集まり、親のパソコンに映されたその手順を踏んだのである。




………しかし、結果として私たちがそのミュ〇ツーを手に入れるなんてことはなかった。

つまるところ、それはガセ情報だったのである!


今思えば、手順の中に「一度データを消去する」なんて悪質なものがなかったのは不幸中の幸いだったのだが、それでも私たちは真実に気が付いた時は相当落ち込んだのであった。








 さて、それから長い時間がたったわけだが、今となってはそのことは笑い話のようなものとなっている(もしゲームのデータが消えていてもそれは変わらなかっただろう)。

つまり誤った情報に踊らされることをそれなりに楽しんでいた、ということである。



こんな経験があるので、私は「幼い頃というのは何かに騙されてナンボだ」と思っている。なんせその頃の私たちは人を疑うなんてことは滅多にないほどには未熟な存在なのだ。

そんな未熟さゆえに何かに騙されてしまうことで、純粋な心は徐々に人間社会というものを学んでいく。



もちろん1度も騙されることがないというのが理想中の理想である。しかしこの世の中でそのような生き方ができる人間はほんの一握り。つまり騙されたことがない人、なんてのはいていないようなものなのである。


それに加えて、大人になってから騙されるというのは大体シャレにならないことが多い。そんな年まで純粋さを保ってきてしまった少年少女は、あっという間に社会に潜む狡猾な毒牙に仕留められてしまうだろう。



そういう観点で見れば、ワザップ!のようなサイトは子どもにとっては必要不可欠なものとも言えるのである。つまりワザップに騙されることは恥ではない、教訓なのだ。

受験勉強や部活動などと同様に、未来に備えるための訓練なのである!!




 ………そういうことなので「ワザップジョルノ」でネタにされた誰かさんにとっても、この出来事が将来笑い話になっていることを願う。以上!!


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