6月
【この作品はフィクションです】
雨は大切。でも、降りすぎるとテンション駄々下がり。
「ふぅ…。」
「………。」
「はぁ…。」
「………。」
「へぇ…。」
「………。」
「ほぉ…。」
「………。」
「ひぃ…。」
「………。」
「コンプリート!」
「おめでとうございます。」
「ありがとうございます!」
「で?」
「ん?」
「さっきから何をため息ついてるんだ?」
「そんなもん窓の外を見れば一目瞭然なんだよ。」
「………あ〜。なるほどな。」
「でしょ?」
「めちゃくちゃ降ってるな。」
「降ってるんだよ。」
「これは確かにテンション上がらないな。」
「そうなんだよ。なんでこんなに降るのかねぇ。」
「6月だからな。」
「だからってこんなに降るかね?」
「仕方ないだろ。」
「まったく。こんなにおっさんが降っても面倒なだけなんだよ。」
「え?」
「ん?」
「あれ?」
「なに?」
「聞き間違いかな?」
「何を?」
「何が降ってるって?」
「おっさん。」
「…おっさん?」
「うん。」
「…俺の目には雨粒が降っているようにしか見えないのだが。」
「…あー、なるほど。君はまだあれか。あれだったか。」
「あれ?」
「雨粒がおっさんに見えるようになる能力に開花していなかったか。」
「何その無駄能力。完全にいらな過ぎる。」
「そう?」
「え、なに?お前には、あの雨粒一粒一粒が、全部おっさんに見えてるの?」
「ほら。鰯が集団で泳ぐことで自分達を一匹の大きな魚に見せてたりしてるじゃん?」
「何かの番組で見た気がする。」
「あれと同じよ。」
「でっかいおっさんが空から降り注いでるように見えてる、ってことか?」
「むしろ降り続いてる内は永遠におっさんの静止画が見え続けてるよね。」
「そりゃため息も出るわ。」
「そうそう。ため息も出るし、ため池も造るし、ため技も出すし、ため口も叩くし、試し切りもするし、カメレオンハンバーグも作るし、」
「一時停止。」
「なんぞ?」
「急に未知の料理名が聞こえた気がした。」
「あぁ、カメレオンハンバーグ?」
「…旨いのか?それ。」
「人を選ぶ。」
「だろうな。」
「ほら、カメレオンって体の色変えるじゃん?だから、黒い鉄板の上に乗せると問答無用で真っ黒になるのよね。」
「死してなお、その力は健在なのか。」
「白いお皿に乗せれば真っ白になるし、木の皿に乗せれば木目調になるし、透明なトレーの上に乗せたら見えなくなるし、」
「生きてたときより性能上がってるし。」
「最終手段として、ハンバーグのイラストの描かれた皿に乗せたら「その手があったか!」って言われたし、」
「生きてたときより知能上がってるし。」
「なんだかんだで今は州知事やってる。」
「生きてたときより身分上がってるし。」
「だからお金ほしいよね。」
「急に真理。」
「インフレとかあるからお金そのものの価値は実は危ういところがあるけど、それにしたってお金は必要だよね。だからほしいよね。」
「まぁ、それは確かにな。」
「くれ。」
「なんで。」
「お年玉を使いきってしまったのでな。」
「むしろ1000円で半年間繋いだことを誉めてあげたい。」
「節約大好きだからね。いろんな節約術を実践したから、そこまでお金を使う場所がなかったんだよ。」
「例えばどんな?」
「ご飯とおやつはキミが用意してくれたものを食べる。風呂と寝床はキミが用意してくれたものを使う。衣服はキミが用意してくれたものを着る。」
「それは節約じゃあないかもな。」
「やっぱり?」
「うん。」
「うすすすそんな気はしていた。」
「うすうす、な?」
「そももも私が節約術を実践したところで、」
「そもそも、な?」
「ぼちちちな効果しか得られないだろうし、」
「ぼちぼち、な?」
「ららららららららららららららら、」
「それは何?」
「これは、ららら語。」
「はじめまして。」
雑記も折り返しです。




