透明人間になる薬
「博士、ついに完成しましたね!」
「ああ、感きわまるとは正にこういうことを言うんだな」
博士の手には透明になる薬が、ガラス瓶の中に緑色に光っていた。
「ではさっそく」
「博士!そんな軽く飲んでいいんですか!?」
「大丈夫じゃ」
博士は部屋の隅にいる実験用のモルモットを指差した。
「あいつに飲ませてみたところ、本当に透明になりおった。元に戻す薬を皿に入れて置いといたらそれを舐めて元に戻ることにも成功したわい」
「そ、そうですか、元に戻れるんですね!」
「もちろんじゃ!」
博士はそういうと一気に薬を飲み干した。博士の姿はなくなった。
「博士!だいせいこうですね!」
助手が感極まったのも束の間
「ですが博士、透明人間がどうやって元に戻る薬の瓶をのむんでしょうか?」
博士が戻れるか鍵を握っているのは助手です。助手が床に薬をこぼすということをするかどうか、博士が助手に指示を与える前に飲んでしまったので、こうなってしまいました笑