第10章 4話
いつの間にか魔法も解けている。
体が普段通りに動く。
それに剣も手の中にある。
これは・・・。
こっちの有利に変わったわね。
「くっ・・・」
ヘレクロウスが一旦下がる。
「卑怯だぞ!剣なんか出しやがって!!」
「・・・あのねぇ・・・。散々卑怯な手段を取った人が言う台詞じゃないわよ・・・」
本当に・・・。
今更それを言う・・・?
「とにかく!これで勝負は分からなくなって来たわよ!」
そう・・・。
こっちには最強の武器。
妖魔キラーがある。
いくら鎧で身を包んでいるとはいえ。
皮膚に当たっただけでこっちの勝ちになる。
こうなると攻撃する所は限定されるけど。
避けるしか無かった状態に比べれば、だいぶ有利になって来たわ。
「それが妖魔キラーか・・・」
「そうよ。妖魔界の住人にとって天敵とも言える武器よ」
あまりに強すぎるために仲間がいる所じゃ使いづらいけど・・・。
今みたいに仲間がいない所だと、逆に使いやすい。
私は剣を両手で握る。
さて・・・。
どこを攻撃すればいいのかしら・・・。
油断なくヘレクロウスを見る。
こいつの性格からして、まともに戦うってのは考えない方がいい。
また・・・何かを企んでいるかもしれない。
だから・・・。
早めに決着を付けた方がいい。
そうしないと・・・また不利になりかねない。
よーし・・・。
狙うは・・・顔の部分!
あそこが一番隙間が広い。
当然よね。
目で見ないといけない部分もあるし、息をするための穴も無いといけない。
それだけ隙間がどうしても出来てしまう。
だから・・・。
あそこが一番狙いやすい!




