第9章 6話
さて・・・。
このノースの街を歩き回ろうかな・・・。
こうして一人でのんびり飛び回るのは久しぶり。
ヨーコ様と冒険するようになってからは無かった事。
別に私はそれを後悔してるつもりは無い。
あの時・・・。
ゴブリンから私を助けてくれた時からずっと一緒に冒険して来た。
ハッキリ言って、私はこの妖魔界の人達の事を誰よりも知ってるってだけしか取り柄が無い。
それなのに・・・。
ヨーコ様はそれでも、快く思ってくれてる。
だからこそ・・・。
私でも何かお役に立てればと・・・色々お手伝いもしてきた。
そして・・・。
今はこの街の探索。
初めて見る街であり、エルフ達の生活も見て回りたかった。
それはなんといっても・・・。
この街の不思議。
ここは何故平和なのかしら・・・?
ほら、クロウの魔力によって廃墟となってもおかしく無いのに・・・。
エルフの魔力はクロウの力をも退けるのかしら・・・。
ドラゴンみたいな、絶対的な魔力があるって感じには見えないけど。
見る限りここはかなり平和で呑気な所・・・。
和やかに暮らしている感じが見えるわ。
そういえば・・・。
私達もクロウの力に影響されてない。
これもヨーコ様の能力なのかしら?
あれ・・・?
何かが近づいて来ている。
なに・・・?
あれは・・・。
狼だわ!
それが1匹。
走って来ている。
その狼がこっちに気づく。
知ってる人なのか?
こっちに近づいて来る。
あれ・・・?
彼女は確か・・・。




