第8章 8話
・・・え?
何やら・・・湖の方から聞こえて来るような・・・。
「な・・・何!?」
湖の中から・・・。
ワニの頭をしたヒューマノイドが表れた。
・・・なっ・・・何なの!?
「挟み撃ちにしようとしていたのにな・・・。ここで待っていたのはそっちの作戦か?」
え・・・?
どういう事・・・?
「なぁに。さっき沈んだ時に何かが見えたんで、サーチしてたんや」」
え・・・?え?え??え???
「俺は四天王の一人、ワニゲーター。最後の四天王と二人で襲う予定だったのに・・・。あまりにも移動しないのでクロウ様から命令が下ってしまったわ・・・」
ちょっと待って・・・。
「それじゃあ・・・突然真実を言い出したのは・・・」
「ああ・・・。あれは本気や。本当のわいの気持ち。言っておかないとこれから先、あんた達の仲間やなんて言えへんしな。しかし・・・痺れを切らしたのは、正直こっちの予想外やった。」
・・・なんて人・・・。
分かっていたなんて・・・。
でも・・・。
今の台詞通り、確かに予想外かも・・・。
「さぁて!まずはヨーコはんを騙した罪滅ぼしに、あんたを退治といきますか」
「ちょっと待って!いくらロボが戦闘用だからと言っても、四天王といきなり戦うなんて・・・」
ここは私達と協力して・・・。
「ヨーコはん達はそこで見ておくんや。なぁに、わいは間違っても負けるなんて事はあらへんで?」
「きさま・・・。たいした余裕だな」
うっ・・・。
確かに・・・。
もの凄い余裕・・・。
そりゃあ、ロボが強いのは認めるけど・・・。
四天王もかなり強い・・・。
これまでも、最初のラカスタは強力な剣のおかげ。
二人目のリッチも、弱点であるユニコの聖なる力のおかげだった。
つまり・・・。
弱点を付いてなんとか・・・。
それなのに・・・。
大丈夫なの?