第8章 6話
・・・こうして見てみると。
私も成長してるのかもしれない。
それは・・・今は冒険をしている事を後悔してない事。
以前の私だったら、冒険そのものが嫌だったのに。
今はフェアとユニコとロボの三人で、何処までも冒険したいと思っている。
この三人のために・・・。
「・・・!!ヨーコ様!!」
え・・・?
突然、フェアの叫び声で思考を中断させる。
水中から、何かが浮かび上がって来た!
「な・・・何!?」
水上に上がって来たのは・・・。
ドラゴンだった!!
そ・・・そんな・・・。
「シー・ドラゴン!!」
フェアが叫ぶ。
ドラゴンって・・・。
また強そう。
しかも・・・。
目つきからして、敵対的。
・・・はっきり言ってドラゴンなんて相手に出来るほどの強さじゃないのよ・・・こっちは。
まずい!!
逃げようにも、こっちはイカダに乗ってて逃げれないし・・・。
戦うにも分が悪すぎる・・・。
「どうしよう・・・!?」
こんな所じゃ選択肢が無さ過ぎる・・・!!
「わいに任せてや」
え・・・?
ロボの目つきが・・・。
全然違う。
どういう事・・・?
「わいは戦闘用や。ドラゴンなんて目やないで!!」
そういうと・・・。
右手が変形した。
そして剣の形になる。
「え・・・!?」
確か・・・。
右手は使えないはずじゃ・・・?
「はぁ!!」
ロボはドラゴンへと斬りかかる。
あっという間にドラゴンは倒れたけど・・・。
なんで・・・?




