第7章 8話
本当に戦闘用なのね。
動きが全然違う・・・。
「ふぅー。やっぱり久しぶりに動くとちゃうな〜」
その昔、妖魔キラーを持った人と戦ったほど・・・。
右腕が元に戻る。
「ん?」
その時、ロボが違和感を感じたみたい。
「どうしたの?」
「あかん!久しぶりやったから・・・。上手く戻らへん!」
あらら・・・。
確かに・・・。
何か・・・複雑にからみついてる感じ。
機械系はサッパリだけど・・・。
「いや〜。これでは剣は使えへんわ」
「えっと・・・。それってどれくらい困る事なの?」
確かに、いきなり武器が使えないのは困るけど・・・。
彼は戦闘なんだから、他にも武器はありそう。
「何言うてんねん!これがわいの武器やないか。あとは”核融合”・・・」
「だから!それは止めなさい!!」
まいったわね・・・。
「他にも装備は確かにあるけど・・・、そのほとんどが右腕に集約されてるんや。他の装備はたいした事あらへん・・・。これで戦闘力は大幅に減ってしまった・・・」
えっと・・・。
それってもしかして・・・。
これまで通り、苦労しながら戦わなくてはいけないって事・・・?
せっかく強い戦力が加わったと思ったのに・・・。
「はぁ〜」
思いっきりため息が出る。
やはり、そうそう上手い話がある訳が無いって事ね。
「どうします?ヨーコ様。彼はこれからの旅を続けるのは危険だと思いますが・・・」
確かにフェアの言う通り。
大幅な戦力減になってしまった今。
彼はこのまま旅を続けるのは、かなり無理かもしれない。
「ロボ・・・。これからどうするの?」
それでも、私は聞く。
だって・・・。
この中で一番力の無いのは私だから。
「こうなって申し訳あらへんけど・・・。でもわいは戦闘用や!戦いたいんや!」
なら・・・断る理由は無いわね。




