第7章 7話
私は新たな仲間、ロボと共に進む。
とりあえずは一定の距離は離れている。
前を歩いて敵がいないか調べてるみたい。
確かにクロウの魔力によって理性を失ってるから、どこから敵が来るか分からないしね。
こうしてくれるとありがたいわ。
「あっ!ヨーコ様!!」
フェアが指さす。
どうやら・・・何か表れたみたいね。
またもや敵みたいね。
見えて来たのは・・・。
巨大なローラーの上に石造りの箱みたいのが乗っている。
それが自動的に動いている。
「あれは・・・ジャガーノートです!!敵に回すとかなりやっかいな相手なのに・・・」
またもや機械系のモンスターね。
え・・・!?
来る!!
もの凄いスピードで近づいて来る!!
「あれは魔法で動いているんです!!おそらく・・・クロウの魔力かと・・・」
クロウの魔力はそんな事まで出来るのね。
私はとりあえずユニコに飛び乗る。
あれは・・・私の動きじゃ避けきれないわ。
かなり速いスピードで迫ってくる。
「ロボ!!危ないわよ!!」
そう。
ロボはまるで動こうともしない。
彼がどんな実力なのか知らないけれど・・・。
いくらなんでもあれは速すぎるわ。
「心配あらへん」
え・・・?
自信満々に言っている。
一体・・・どういう事?
「はっ!!」
ロボは右手を剣に変形させる。
そして・・・そのまま振り払った。
そして・・・。
ジャガーノートは真っ二つになっていた。
一撃で・・・!?
私はユニコから降りる。
この人・・・強い!!
これが自信の証拠なのね。




