第7章 6話
また変わった仲間が増えたわね。
そうね・・・。
仲間になるというのなら、やはり名前が必要ね。
聞いたらMGP-101721という型式ナンバーが出て来た。
いくらなんでも、毎回そんな長いのを言えない。
・・・と言うより、よく覚えたわね私・・・。
やっぱりここは・・・。
「名前は”ロボ”よね。定番だけど」
「ロボかい。まぁ、わいはなんでもええんやけども」
うーん・・・。
いい名前だと思うんだけど。
「そういえば、昔はって言ってたけど・・・。もしかして・・・昔いた妖魔キラーを持った人と戦った事あるの?」
昔の戦闘用と言う事はありえる話。
「そうやな・・・。あれは最悪やった。わいの得意の”核融合”が無ければ全滅してたかもしれへんわ」
え・・・!?
「か・・・核融合!?」
な・・・なんで・・・そんな私の世界の・・・それも危険な物が!?
「あぁ・・・。一応耐えられる構造やったから助かったんやけども・・・、おかげで妖魔界に大きな穴は開くし、わいも機能を停止してしまったんや」
穴って・・・。
アンデット達と戦った、あの大きな穴の事かしら。
あれは大きな穴だったし、不自然なほど深かったし。
「しかし・・・ヨーコ様もその妖魔キラーを持つって知ったら・・・どう思うでしょうか?」
フェアが小声で聞く。
確かに・・・。
その昔、妖魔界を救う為に妖魔キラーを持つ者と戦ったロボからすれば、私は天敵かもしれない。
・・・こうなると、私がまだ武器を使えない事が利点になるわね。
「・・・とにかく、私と一緒の時にはその”核融合”とやらは危険だから止めてね」
はたして私の世界と同じ核かどうかは分からない。
何せ常識が通用しない世界。
ただ、あの大きな穴を作ったというのなら。
・・・とてもじゃないけど、見たくないわ。
「心配せんでも、わいは他にも武器は沢山持ってるし、二度と機能を停止したくないわい」
そう言うと、腕の部分から刃物が出て来る。
それはそれで危険だけど、助かるわ。