第7章 5話
さて・・・。
なんとか危機も乗り越えたし・・・。
先へと進みましょう。
「ぷはー!よう寝たわ」
え?
何?今の声・・・。
辺りを見渡す。
生き物の気配は無いみたいだけど・・・。
「なんや、騒がしかったが・・・」
え!?
鉄の固まりが動いてる!?
また新たな敵!?
「フェア!これは・・・?」
「私も知らないです・・・。初めて見ます」
なんですって?
「お?あんたらなんや。こんな所に・・・。この辺りはわいのような機械の生き物が住む地域やのに、珍しい事もあるもんやな」
・・・・・・・・。
どうも・・・襲いかかる様子では無いみたい。
「えっと・・・、実は”巨人の目”に行く為にここを通ってるだけなんですけど・・・。」
「あそこへ・・・?」
「そうよ。だって・・・この妖魔界を救いたいんだから」
それにしても・・・。
この人・・・人って言っていいのか疑問だけど・・・。
いわゆる、ロボットのような形をしている。
つまり、人間の形。
ただ、大きさが異様に小さい。
私の腰ぐらいの大きさしか無い。
・・・あと、どうでもいいけど、なんで大阪弁なのかしら。
実は個人的に凄く気になる。
「ほー。どうや?わいをボディーガードとして連れてくれへんか?」
「え!?正気?危険な旅だからそのまま寝ていた方がいいわよ」
一体何を言い出すの。
「正気や。わいはその昔、戦闘用として作られたんや。すっかり機能を停止していたんやけど、なんや久しぶりに機動したんで、戦いたいんや!!」
戦闘用ロボットねぇ・・・