第6章 4話
私とフェアとユニコはジンに教えて貰った巨大な建物へとたどり着いていた。
ここにドラゴンがいるらしい。
確かに・・・ドラゴンがいるには相応しいほどの巨大な建物。
こんな大きな建物は始めて見るかもしれない。
ルドルフがいた城より大きいんじゃない?
私はその中へと入る。
今の所、誰かいるような気配は無い。
この街の人達は気軽に入ったりしないのかしら?
もっとも・・・。
私もこういう機会じゃなかったら入ろうとは思わないけど。
何せ相手はドラゴン。
緊張し過ぎてるわよ。
やがて大きな扉が見える。
その両脇には同じくらいの巨大な石像が見える。
・・・ちょっとラカスタ・ソルジャーを思い出してしまった。
もちろんあれはラカスタの魔力が無いと動かないんだけど。
「誰だ?」
・・・!!
声が聞こえた。
ドラゴン・・・?
「すいません!私・・・ルドルフに呼ばれて妖魔界に来た葉子と言います!あの・・・一度お会いしたいと思いまして」
私は素直に言う。
「そうか・・。お前があのヨーコか・・・。いいだろう」
そう言う声が聞こえると、石像が動いた。
その石像が、扉を開ける。
これもドラコンの魔力なのかしら・・・?
私達はゆっくりと中へと入る。
その中には・・・ドラゴンがいた。
始めて見るけど・・・。
凄い迫力・・・。
「よくここまでたどり着けたな。まずは誉めなくてはな」
「いえ・・・。ほとんど無我夢中で・・・運が良かったんです」
それはある。
いくつもの偶然が私をここまで連れて来たんだと。
一歩間違えてたら死んでもおかしくない。
「それにしても・・・この街はあなたの力で平和になってるんですね・・・」
「ルドルフ様の命令でな。城へとたどり着けない者達の為にな」
なるほど・・・。
確かにこの妖魔界は広い。
となると・・・。
「もしかして・・・こういう街がいくつかあるんですか?」
「そうだな。ここから”巨人の目”へと行く道には無いが、他にもいくつかある」
なるほどね。
「特にここは重要だから。俺がここへと来ている」
重要・・・?
「あなたが来るからな・・・」
え・・・!?
「それじゃ・・・私のために?」
「そうだ。ルドルフ様が・・・あなたが来る為に休める所を作った方がいいと思ってな」
へぇー・・・。
気を使ってもらっちゃったわね。




