第5章 8話
「階段を使ってないだと・・・!!」
「そうよ。途中から飛び降りたんだもん。あんたに見つからないには最善の方法でしょ?」
奇襲をかけるには絶好の方法だったわ。
「無茶をする奴だな」
「でも・・・ユニコを助けるにはこれが一番だもの」
馬鹿正直に階段を降りてゾンビをかき分けて・・・なんて方法を使える訳が無い。
途中でやられるに決まってるわ。
「それにしても・・・上手く行ったからいいものの。もし失敗していれば・・・」
ユニコが心配する。
もちろん、そのリスクは分かっていた。
「信じていたわよ。ユニコの力を」
そう。
ユニコの癒しの力を信じていなければ出来ない行動。
信じていたからこそ、危険な方法を取っただけの事。
「くっ・・・。お前がクロウ様を脅かす存在だと聞いてはいたが・・・。確かにやっかいな相手だな」
さて・・・。
ここまでは私の考え通り。
最大の問題はこいつ・・・。
四天王の一人、リッチ。
こいつは一筋縄ではいかない。
こっちの武器は弱点でもある、ユニコの聖なる力のみ。
かと言ってこのままの状態でなんとか出来るとは思えない。
どうすれば・・・。
「やはり・・・。ここで死んでもらう!!」
どうする!?
リッチの手から冷たい冷気みたいのが出る。
うぅ・・・。
もしユニコの角に触っていなければ・・・。
どうなるか確かめたくないわね。
「くっくっく。そのままずっと待ってるだけでいいのか?」
・・・?
どういう事?
ここに来て急に勝ち誇るなんて・・・。
「こいつを捕まえた!!」
あっ!!
リッチの手には・・・。
フェアがいた・・・。
「フェア!!」
私は思わず走る!
「勝った!!」
あっ・・・!!
リッチはフェアを離し・・・。
その手が私を掴む。
しまった!!




