第5章 6話
間違いない。
絶対・・・あいつは何かを使って私が来てる事が分かるんだわ。
だからこそ、一定の距離になるとユニコの側に来る。
つまり・・・。
私が来てる事を察してるから。
だけど・・・。
それなら何でこの螺旋階段を上がるって事をしないのかしら・・・?
確かにあそこにいれば確実に私を迎え撃つ事は出来るけど。
もしかしたら・・・。
それほど正確に場所が分かってる訳じゃないのかしら?
だいたいの距離しか分からないから上がって来ない。
あまり遠すぎると逃げられてしまう。
逆に近づき過ぎると思わぬ反撃を受ける事もある。
だから・・・あそこから離れないんじゃないかしら。
あいつにしてみれば、あそこにいれば必ず私が来るから・・・。
余裕で攻撃する事が出来る。
つまりはそういう事なんだわ。
それなら・・・。
私はある程度上に登る。
すると・・・。
奴はまた離れて行った。
この位置だと、もう私がいる事が分からないんだわ。
つまり・・・あいつはどこか遠くへまた離れて行った・・・。
そういう風に思ってるんだわ。
確かに・・・ちょっと高い距離。
でもここが気づかれないギリギリの距離。
よーし・・・。
私は覚悟を決めた。
行くわよ・・・!!
「はっ!!」
私は螺旋階段から飛び降りた!!
そう。
これが・・・私の考えた作戦。
素直に階段を使うと気づかれる恐れがあるけど。
これなら・・・一気にユニコの所へ近づける!!
地面が近づく・・・!!
「きゃっ!!」
思いっきり地面にぶつかった。
かなり・・・体が痛い・・・。
「・・・ヨーコ様!!」
「良かった・・・ユニコ。まだ無事みたいね」
力は抜けているけど、表情は元気そうだわ。
私はユニコの角に触る。
だんだん痛みが引いて行く・・・。
「さあ・・・起きて」
私はユニコを抱える。
「でも・・・ヨーコ様・・・。周りが!!」
そう。
いい加減にゾンビ達も気づいている。
どんどん私に迫ってきている。
だけど・・・。
私はユニコから離れない。
「心配ない・・・。私の考えが正しければ・・・問題ない」




